日本人が知らないバルセロナで№1の絶景:カルメル要塞(Bunkers del Carmel)【スペイン】

◆ATTENTION◆

2022年10月21日以降、新型コロナウイルス関連の入国規制は解除されており、スペイン入国時の陰性証明書、ワクチン接種証明書の提示は不要、入国規制等も撤廃となっています。

 

スペイン、バルセロナといえば「サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)」を筆頭に、アントニ・ガウディ(Antoni Gaudí)の作品が数多く観られる世界でも屈指の観光地です。

 

サグラダ・ファミリアを聞いたことはないなんて方でも、写真を見れば見たことある!となるはずの歴史的建築物ですよね。

 

その他にも「カサ・ミラ(Casa Milà)」や「カサ・バトリョ(Casa Batlló)」など、有名なガウディ作品の建築物が多数あるのですが、そんな素晴らしい歴史的建築物を差し置いてでも紹介したい場所があります。

 

バルセロナの街並みが一望できる場所で有名といえば、「グエル公園(Parc Güell)」「モンジュイックの丘(Montjuic)」「ミラドール・デル・バジェ(Mirador del Valle)」あたりでしょうか。

 

そんな数々の場所のほかに、この記事で紹介したいのは、タイトル通り ”日本人には未だあまり知られていない”絶景ポイント、「カルメル要塞(Bunkers del Carmel)」です。

 

バルセロナのカルメル地区(El Carmelo)にある「Turó de la Rovira(262m)」という丘の頂上にあって、360℃パノラマビューでバルセロナの街を一望することができます。

 

そんなカルメル要塞の紹介をしたいと思います。

 

◆ATTENTION◆

EUでは、テロの脅威、観光客の増加、継続する地域への移民流入への対応として、ヨーロッパ旅行情報認証システム(ETIAS:事前渡航認証システム)を開始する予定で、欧州旅行情報認証制度、またはETIASビザ免除は、2023年11月に日本からヨーロッパへ旅行するための旅行要件となります。

日本国籍保持者がヨーロッパを旅行する場合、ETIASビザ免除をオンラインで申請する必要があります。

公式サイト:ETIAS(エティアス)EU 申請ウェブサイト | ETIAS application site

 

 

ファイル:バルセロナのマリアンジェラ・ボナニ - 街の風景.jpg

 

カルメル要塞:Bunkers del Carmel

カルメル要塞は、長い間バルセロナ住民の間でしか知られていないスポットだったそうなのですが、最近ではSNSの発達と共に、地元の若者や欧米人旅行客に知れ大人気の観光スポットとなっています。

日本人観光客の間でも徐々に知られてきているようですが、未だにガイドブックには詳しく紹介されていない場所なのです。

 

カルメル要塞は、1937年のスペイン内戦(スペイン南北戦争:1936年7月17日~1939年4月1日)中に造られた要塞で、カルメル要塞にはファシストの攻撃から守るための多数の武器を収容していたようです。

 

 

そしてスペインの軍人であり政治家であったフランシスコ・フランコ(Francisco Franco Bahamonde)によるフランコ政権時代に南北戦争が終戦となり、武器は撤去されたのですが要塞だけは残ったままとなったのです。

 

その後1940年辺りから1950年ごろ、戦後の移民の増加によりバルセロナ中に大規模なスラム街が建設され、その中の一つがこのカルメル地区であり、1960年代にはこの地域に約3,000人もの人が住んでいたといいます。

 

この貧民街は1990年ごろまで存在したのですが、1992年のバルセロナオリンピックの前にこの貧民街の一掃が行われたのです。

 

この地に住んでいた人々は、バルセロナ市内のアパートが与えられたとのことですので、ただただ追い出されてしまったわけではないようです。

 

1990年から2000年ごろまでは、カルメル要塞はほとんど忘れられた存在だったのですが、2011年にバルセロナ歴史博物館(Museu d'Història de Barcelona MUHBA)とカルメルの会社の共同プロジェクトによってカルメル要塞を発掘し、部分的な修復、そしてアクセスの改善をして現在に至るそうです。

 

バルセロナ歴史博物館は、スペイン内戦中の要塞の役割と地元住民の住宅として役割を担っていたことなどの歴史的資料などを展示しているので、時間がある若しくは歴史に興味がある方は、ぜひ博物館も訪れてみてください。

 

 

カルメル要塞:絶景

バルセロナでは、サグラダ・ファミリアをシンボルとした街並み造りがされています。

 

カルメル要塞から観れば、そのサグラダ・ファミリアを中心とした街並み造りがはっきりと分かります。

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また、サグラダ・ファミリアの後ろには海も観えます。

 

バルセロナの街中にいると、海がこんなに近くにあるとは思わなくないですか?

 

このシンボル的存在のサグラダ・ファミリア…

ほんの最近(2019年)まで建築許可の下りていない違法建築だったんです。

 

 

スペインらしいというか、ラテン国家らしいというか・・・

 

カルメル要塞から観る絶景は、一日を通して感動する景色ですが、やはり一番観てほしいのは、ズバリ夜景!です。

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夕暮れの時間帯は、地元の人や観光客が一番訪れる時間帯で混雑も予想されますので、夜景を観たいと思う方、サグラダ・ファミリアのライトアップを観たいという方、ゆっくり夜景を堪能したい方は、日没より少し前に行くようにしましょう。

 

なお、スペインに限らずですが、ヨーロッパの夏の日没時間はありえないくらい遅いです。

 

夏のヨーロッパ旅行は寝不足覚悟が必要です(笑)

 

今まで、香港の100万ドルと言われる夜景や、函館山、長崎、神戸と様々な夜景を観てきましたが、私はカルメル要塞が一番素敵だと思いました。

 

カルメル要塞:注意点

週末や夕方のカルメル要塞は、カルメル要塞に向かう人で混雑しますので、貴重品などの管理はしっかりしましょう。

 

また、冬はとんでもなく寒いので、防寒対策はしっかりしていきましょう。

 

5月のスペインでダウンコートを着た事があります(笑)

 

カルメル要塞:アクセス

バルセロナ市内から少し離れた場所にあるのですが、様々なアクセス方法があって、初めてのバルセロナでもそんなに難易度の高い場所ではありません。

 

 ◆ 路線バス:「22番」「24番」

 ◆ 最寄駅から徒歩

 ◆ グエル公園から徒歩

 ◆ サグラダ・ファミリアから徒歩

 

バルセロナ市内からのアクセスで一番のお薦めはバス!!

 

なお、バルセロナでは地下鉄・バス・トラム・フニクラ・カタルーニャ鉄道・RENFE近郊路線は、交通チケットが共通となっています。

 

ゾーンが1~6まであって、ゾーンで金額が変わりますが、カルメル要塞は「ゾーン1」ですので、バルセロナ市内料金となります。

 

Bitllet Senzill
ビリェーテ・センシーリョ
1回券 €2.20 1回のみの乗車券。
地下鉄やバスなど1回であれば乗換は無料。
T-10
タルヘタ・ディエス
回数券 €10.20 10回分の回数券。
1時間15分以内であれば、
地下鉄からバスなど乗換自由。
T-Dia
タルヘタ・ディア
1日券 €8.60 ゾーン1であれば乗り放題の1日券。
Hola BCN!  2日券
3日券
4日券
5日券
€15
€22
€28.50
€35
ゾーン1であれば乗り放題。

 

駅の券売機で全て購入可能で、バス車内での購入はできないので、バスで向かう方は予め準備をしておきましょう。

 

滞在期間にもよりますが、個人的には10回券の「T-10」がお薦めです。

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カルメル要塞アクセス:路線バス「22番」「24番」

「22番」「24番」共に「El Carmel」行きのバスとなりますので、バス前方の電光掲示板に「El Carmel」と表示されているか確認して乗車しましょう。

 

個人的にはカタルーニャ広場(Plaça de Catalunya)から22番のバスに乗ることをお薦めします。

 

 

「22番」バス
 

カルメル要塞に一番近いバス停まで行くバスが「22番」バスです。

 

カタルーニャ広場そばにあるマクドナルド前のバス停「Ronda St Pere」が始発となっていて、そのままグラシア通り(Paseo de Gracia)通ってカルメル要塞まで向かいますので、グラシア通りのバス停でも乗車可能です。

 

22番バスであれば、バスの乗車時間は45分程度でカルメル要塞近くのバス停「Gran Vista - Pl de la Mitja Lluna」に到着します。

 

始発乗車、終点降車なので安心です。

 

バス降車後、カルメル要塞までの距離は約600mで徒歩10分弱になります。

 

この22番バスは10分に1本程度とかなりの頻度でバスが出ているので、特に時刻表などを見なくてもすぐに乗車することができます。

 

 

「24番」バス
 

22番バスに比べ、カルメル要塞から少し離れたバス停に到着するのですが、1.2km程なので歩けない距離ではありません。

 

カタルーニャ広場のバス停「Pl. de Catalunya - Rambla Catalunya」から出ていて、「Ramiro de Maeztu - Pl Sanllehy」というバス停まで約45分程度乗車します。

 

バス降車後、20分弱程歩けばカルメル要塞に到着します。

 

24番バスもグラシア通りを通ってカルメル要塞付近まで向かいますので、グラシア通りで乗車するのもありです。

 

カルメル要塞アクセス:カルメル要塞最寄駅から徒歩

ホテルからカタルーニャ広場やグラシア通りが遠い方や、地下鉄でカルメル要塞の最寄駅まで行きたい方は、こちらの方法で向かってください。

 

ただ、いずれの駅もカルメル要塞から少し離れています。

 

 

地下鉄:Guinardó | Hospital de Sant Pau駅
 

 

 

地下鉄:El Coll | La Teixonera駅
 

 

カルメル要塞アクセス:グエル公園から徒歩

グエル公園を観光後、カルメル要塞に向かう場合は、歩ける距離に位置していますので、徒歩で向かうことも可能です。

 

カルメル要塞アクセス:サグラダ・ファミリアから徒歩

歩くことが苦でない方は、サグラダ・ファミリアからバルセロナの街を散策しながら向かうことも楽しいのではないでしょうか。

 

個人的に、旅先でのバス乗車が苦手な上、結構歩くことも苦でない方なので、徒歩もありかな…と思うんですが、体力と相談して最適な方法で向かってください。

 

なお、Googeマップ若しくはMAPS.MEのアプリを使用すれば迷うこともないですし、そんなに難易度の高い場所ではないかと思います。

 

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最後に・・・

バルセロナは、ご存知の通り日本人にも人気の観光地で、バルセロナの街中には多くの日本人観光客がいます。

 

でも、バルセロナの市街地から一歩離れたカルメル要塞は、まだまだ日本人には知られてなく、全く日本人と出会うことはありませんでした。

 

スペインの重大な歴史のほかにも、バルセロナのランドマークなどを一度に全て眺めることができるという魅力の詰まった場所で、SNSでの拡散によって今や人気の観光地となっています。

 

ガウディの作品を堪能した後、バルセロナ旅行のハイライトにカルメル要塞に行ってみてはいかがでしょうか。

 

素敵なバルセロナ旅行になることを願っています♡