「エッフェル塔(La tour Eiffel)」徹底ガイド:深夜1時の特別なライトアップを観るために【フランス】

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2022年8月1日以降、新型コロナウイルス関連の入国規制は解除されており、フランス入国時の陰性証明書、ワクチン接種証明書の提示は不要、入国規制等も撤廃となっています。

 

◆ATTENTION◆

EUでは、テロの脅威、観光客の増加、継続する地域への移民流入への対応として、ヨーロッパ旅行情報認証システム(ETIAS:事前渡航認証システム)を開始する予定で、欧州旅行情報認証制度、またはETIASビザ免除は、2023年11月に日本からヨーロッパへ旅行するための旅行要件となります。

日本国籍保持者がヨーロッパを旅行する場合、ETIASビザ免除をオンラインで申請する必要があります。

公式サイト:ETIAS(エティアス)EU 申請ウェブサイト | ETIAS application site

 

フランス、パリと聞いて、まずイメージするのはどのような光景でしょうか?

「エッフェル塔(La tour Eiffel)」のある景色をイメージする方も多いかと思います。

 

エッフェル塔はパリのランドマークタワーであり、パリを代表する観光地で、毎年700万人以上の観光客が世界中から訪れています。

 

パリに訪れてエッフェル塔を見なかったという人はいないと言っても過言ではないほど、パリのあらゆる場所からエッフェル塔を見ることができます。

 

また、2024年に開催されるパリ五輪では、エッフェル塔前でも競技が行われることになっているそうです。

 

 

エッフェル塔の展望台が好きな方、エッフェル塔のバーで優雅な時間を過ごす方、様々な楽しみ方があると思うのですが、私は個人的にエッフェル塔のライトアップが好きです。

 

この記事では、エッフェル塔のライトアップの楽しみ方を紹介したいと思います。

 

ぜひ、パリを訪れる際の情報としてお役に立てたらうれしいです。

 

 

 

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エッフェル塔:La tour Eiffel

パリの象徴であるエッフェル塔ですが、1989年のフランス革命100周年を記念してパリで行われた万国博覧会の目玉として建設されました。

 

エッフェル塔の名前は、塔の設計・建設者であるアレクサンドル・ギュスターヴ・エッフェル(Alexandre Gustave Eiffel)に由来しています。

 

エッフェル塔の総工費は、当時650万フラン(日本円で1億2千万以上)、万博開催に合わせるために2年2ヵ月という驚異的な速さで建設されました。

 

エッフェル塔:歴史

実はエッフェル塔が建設された当時、あまりに奇抜な外観のため評判は悪く、建設反対派の芸術家たちが連名で陳述書を提出するほどでした。

 

反対派である文学者のギ・ド・モーパッサン(Henri René Albert Guy de Maupassant)は、エッフェル塔のレストランに頻繁に通ったのですが、その理由は「ここがパリの中で忌々しいエッフェル塔を見なくて済む唯一の場所だから…」と言っていたそうです。

 

「エッフェル塔が嫌いな人はエッフェル塔に行け」という諺があるそうですね。

 

1889年5月6日に開幕したパリ万博では、エッフェル塔は目玉として注目され、世界中から観光客が訪れ、11月8日の万博終了までの入場者数は、1,897,987人、1889年の年間入場者数は200万人を記録しました。

 

万博で注目を集めたエッフェル塔ですが、万博後は入場者数が低迷を続け、塔の権利がパリ市に移る1909年には解体される予定だったそうです。

 

今やエッフェル塔のないパリは想像できないのですが…

 

解体される予定だったエッフェル塔ですが、1904年に軍事用の無線電波をエッフェル塔で送受信することが決まり、国防上重要な建築物ということで取り壊しを免れたのです。

 

電波塔としての役割は現在でもエッフェル塔の重要な役割の一つとなっています。

 

第一次世界大戦中の1915年から1919年までは、エッフェル塔の入場が禁止され、その後再開を果たすのですが、第二次世界大戦中の1940年にパリがナチスドイツによって占拠されると再度閉鎖に追い込まれることになります。

 

フランス史の中では比較的現代にできた建築物ですが、幾多の壮絶な歴史に翻弄されながらもパリのシンボルとしての地位を築いてきたのです。

 

1991年には、エッフェル塔を含むパリのセーヌ川周辺が「パリのセーヌ河岸(Paris, Banks of the Seine)」として世界遺産に登録され、2002年11月28日には通算入場者数が2億人に達しました。

 

 

2017年には通算来場者数3億人を突破しています。

 

MEMO

ご存じの方も多いかと思いますが、エッフェル塔の鉄のトラス構造というコンセプトが東京タワーのデザインにも大きな影響を与えているのです。

 

エッフェル塔:アクセス

 

最寄駅
地下鉄(Métro) 6号線:ビラケム(Bir Hakeim)駅
8号線:エコール・ミリテール(École Militaire)駅
9号線:トロカデロ(Trocadéro)駅
RER(近郊鉄道) C線:シャン・ド・マルス=トゥール・エッフェル
(Champ de Mars Tour Eiffel)駅
バス 42・69・82・87番バス

 

 

最寄り駅まで行けば、エッフェル塔は見えているので迷うことはないと思います。

 

「エッフェル塔(La tour Eiffel)」徹底ガイド:深夜1時の特別なライトアップを観るために

エッフェル塔は、毎日日没から深夜1時までライトアップされています。

また、ただライトアップされているだけではなく、毎時0分から5分間キラキラと輝くようになっていて、「シャンパンフラッシュ」や「ダイヤモンドフラッシュ」と言われており、観光客にとってエッフェル塔鑑賞の最大の見どころでもあります。

 

そして最後のシャンパンフラッシュである深夜1時だけ、他の時間帯とは違ったライトアップを楽しめるのです。

 

ただ一つ、大きな問題があり、それはずばり、パリの治安の悪さ…なのです。

 

夜の女性一人歩きは危険!なんてよく聞くことですよね。

恐らくこれは本当にその通りで、夜のパリは治安がいい雰囲気はお世辞にもなかったです。

 

でも、パリの夜は美しく、パリに訪れたのであればシャンパンフラッシュは見逃したくないものですし、見逃してほしくありません。

 

深夜1時のシャンパンフラッシュを見た後でも、パリの地下鉄は動いているので、パリ中心部のホテルであれば戻れないということはないのですが、深夜のパリの地下鉄は、観光客、まして女性一人は本当に避けたほうがよさそうです。

 

女一人旅…考えました。

 

もちろんホテルの部屋から見れるのが一番ですが、部屋から満足できるエッフェル塔を見れるホテルは人気がある上に、かなり高額なのです。

 

そこで、私が調べに調べて利用した、ホテルの部屋からエッフェル塔を見ることはできないのですが、エッフェル塔のライトアップが綺麗に見れる場所の至近距離にあり、ライトアップに合わせてホテルから何度でも気軽に行き来できるホテルを2つ紹介します。

 

 ◆ Best Western Hôtel Au Trocadéro

 ◆ Mercure Paris Centre Tour Eiffel

 

 

ベスト・ウェスタン・オテル・オ・トロカデロ(Best Western Hôtel Au Trocadéro)
 

このホテルは私が滞在したホテルで、エッフェル塔の全景が見れるシャイヨー宮(Palais de Chaillot)テラスまで徒歩3分程度で、ホテルからテラスまでは飲食店などがあり、とても賑わっている通りしかないので、まったく危険な感じはありません。

 

人も多く怖いという感じがないのですが、人が多いが故にスリはいそうな雰囲気なので気を付けてください。

 

私はホテルから手ぶらで見に行きました。

 

パリのホテルにしてはお値段も控えめで、部屋自体はそんなに広くないのですが、とても清潔感のある部屋で、女性一人でも安心して泊まれました。

 

また、チェックアウト後も快く荷物を預かってくれますし、ホテルスタッフの印象は総じて良かったです。

 

 

 

メルキュール・パリス・センター・ツアー・エッフェル(Mercure Paris Centre Tour Eiffel)
 

このホテルは、エッフェル塔のすぐ傍にあるホテルです。

 

当初このホテルを予約しようとしたのですが、なぜか予約時に私のカードが使用できず断念しました。

 

空港からのリムジンバスの停留所もすぐ傍にあり、とても便利な場所にあります。

 

 

ただ、エッフェル塔を見上げる感じになるので、全景が見たい方は「ベスト・ウェスタン・オテル・オ・トロカデロ(Best Western Hôtel Au Trocadéro)」がお薦めです。

 

エッフェル塔著作権:ライトアップ写真撮影は違法?

File:Photographing the Eiffel Tower at dusk.jpg

 

噂程度に聞いたことのある方も多いかと思いますが、エッフェル塔の著作権問題について少し解説しておきます。

 

実はエッフェル塔は、著作権の問題で写真撮影及びSNSへの投稿ができないのではないか?という話があります。

 

結論から言うと、エッフェル塔を含む夜景の写真を無許可でSNSに投稿することは違法である…ぽい

 

世の中にある美術や音楽、文芸など全てにおいて著作権が存在することはご存知かと思います。

 

基本的に著作権は製作者に与えられていて、その権利は著作権保持者の死後一定期間にわたり保護されています。

その保護期間は国によってそれぞれ違うのですが、フランスでは死後70年とされています。

 

エッフェル塔の著作権を持つアレクサンドル・ギュスターヴ・エッフェルさんは、1923年に亡くなっており、1993年にはエッフェル塔はパブリックドメインとなり著作権は切れた状態になっています。

 

そのため、日中のエッフェル塔を撮影したり、SNS投稿をする事については問題ありません。

 

しかし、エッフェル塔のライトアップは1985年から始まっており、2003年に施されたライトアップの装飾によって「エッフェル塔が新たな創作性が付与された」とされ、2005年2月2日に改めてパリ市が著作権を取得した状態になっているのです。

 

つまり、夜間のライトアップされたエッフェル塔は著作権の切れていない芸術作品となっているのです。

 

そのため、夜間のライトアップ中のエッフェル塔を撮影した写真を商用利用はもちろん、SNSやブログなど不特定多数の閲覧ができる状態で「私的利用を超えている」と判断される著作権違反となってしまうのです。

 

ライトアップ写真については、撮影自体も違法なのではないか?という話もありますが、撮影者個人で楽しむためだけのものであれば、それは「私的利用目的の複製」なので、無断で撮影しても著作権の侵害にはならないとのことです。

 

現在エッフェル塔の管理は、フランスの公共団体が行っていますが、現状ではこのような事例での裁判は起こった事はないそうです。

 

なお、エッフェル塔の公式サイトでは、個人であればエッフェル塔の撮影もSNSへの投稿も可能との事になっていますが、SNSでは広告費などが簡単に得られるシステムがある昨今、非常にグレーな部分なのかな…とも思います。

 

Est-il interdit de prendre la tour Eiffel de nuit en photo ?

Il n’existe pas d’interdiction de photographier la tour Eiffel de nuit. Tout particulier est libre de photographier la tour Eiffel de nuit pour un usage privé et de partager ses clichés sur les réseaux sociaux par exemple.

Pour les professionnels, la situation est différente : les différents éclairages de la tour Eiffel (illumination dorée, scintillement, phare et les éclairages événementiels) sont protégés par des droits d’auteurs. L’exploitation de l’image de la tour Eiffel de nuit par des professionnels est donc sujette à autorisation préalable de la SETE (Société d’Exploitation de la tour Eiffel) et soumise éventuellement au paiement de droits. 

引用:15 choses essentielles à savoir sur la tour Eiffel

 

というわけで、この記事で私が撮影したライトアップの写真を載せたいのですが、控えさせて頂きます。


www.youtube.com

 

お部屋からエッフェル塔が観れるホテル

全てエッフェル塔の見える客室があるホテルですが、客室によってエッフェル塔が見えない部屋もあるので、必ず予約の際に確認してください。

 

プルマン・パリ・トゥール・エッフェル
(Hôtel Pullman Paris Tour Eiffel)
住所:18 Avenue De Suffren, 22 Rue Jean Rey Entrée Au, 75015 Paris, フランス
 Hôtel Pullman Paris Tour Eiffel予約 
ホテル・プラザ・アテネ・ドーチェスター・コレクション
(Hôtel Plaza Athénée Dorchester Collection)
住所:25 Av. Montaigne, 75008 Paris, フランス
公式サイト:Hôtel Plaza Athénée | Dorchester Collection
 Hôtel Plaza Athénée予約 
ホテル・ペニンシュラ・パリ
(Hotel The Peninsula Paris)
住所:19 Av. Kléber, 75116 Paris, フランス
公式サイト:Hotel The Peninsula Paris
 Hotel The Peninsula Paris予約 
シャングリラホテル・パリ
(Shangri-La Paris)
住所:10 Av. d'Iéna, 75116 Paris, フランス
公式サイト:Shangri-La Paris
 Shangri-La Paris エッフェルビュールーム予約 
ホテル・バルザック・シャンゼリゼ・パリ
(Hôtel Balzac)
住所:6 Rue Balzac, 75008 Paris, フランス
公式サイト:>Hôtel Balzac
 Hôtel Balzac ロイヤルスイート予約 
ホテル・マリニャン・シャンゼリゼ
(Hôtel Marignan Champs-Élysées)
住所:12 Rue de Marignan, 75008 Paris, フランス
公式サイト:Hôtel Marignan Champs-Élysées
 Marignan Champs Elysées 予約 
ル・サンク・コデット・ホテル
(Hôtel Le Cinq Codet)
住所:5 Rue Louis Codet, 75007 Paris, フランス
公式サイト:Hôtel Le Cinq Codet
 Hôtel Le Cinq Codet エッフェルスイート予約 

 

最後に…

パリにその姿を現してから約130年。

建設当初は猛反対され、解体の予定まで立てられた「エッフェル塔」。

 

その後も様々な悲しい歴史を乗り越え、今ではパリのシンボルともなった建築物です。

 

パリには他にもノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)や凱旋門(Arc de Triomphe)など、エッフェル塔よりもはるか昔に建てられた歴史的建造物が数多く存在しています。

 

また、世界一豪華な宮殿ともいわれるヴェルサイユ宮殿(Château de Versailles)や、世界で最も有名な美術館でもあるルーヴル美術館(Musée du Louvre)など見所満載の場所です。

 

 

そんな世界的にも有名な数々の観光地の中にいながらも、埋もれず常にパリ観光の人気場所に君臨し続けるエッフェル塔をぜひ訪れてみてください。

 

 

また、パリから少し離れた場所にある世界遺産「モン・サン=ミシェル(Mont Saint-Michel)」もフランス旅行では外せない目的地の一つになっていますので、時間があればぜひフランス旅行の計画に入れてみてください。

 

 

素敵なフランス旅行になることを願っています♡