ボロブドゥール遺跡からサンライズを観たりサンセットを観たりしようと思うと、必ず迷う問題その壱。
ジョグジャカルタ市内に泊まるのか、それともボロブドゥール遺跡周辺に泊まるのか…
その理由を解明すべく、私のマノハラ・リゾート・ホテル宿泊体験を基にホテルの詳細情報を書きたいと思います。
「マノハラ・リゾート・ホテル」はボロブドゥール遺跡公園内に唯一あるホテルであり、世界遺産の中での宿泊体験ができます。
マノハラ・リゾート・ホテルで是非貴重な体験をしてみましょう。
マノハラ・リゾート・ホテルについて
ホテルの名前「マノハラ」とは、古代インドで生まれた仏教物語「マノハラ物語」の主人公である天女の名前で、アジアを代表する天女です。
ボロブドゥール遺跡の第一回廊のレリーフには、天女マノハラとスダナ・クマーラ(善財童子)の恋の物語:マノハラ物語が彫られています。
マノハラ・リゾート・ホテルは伝統的なジャワ建築のホテルで、客室以外ほとんど壁がなく、柱と屋根だけでできていて、とても開放的で自然と一体化した南国の空気満載の造りになっています。
敷地内にはボロブドゥール遺跡の仏像やストゥーパなどのミニチュア版の装飾が至る所あります。
もともとは、ボロブドゥール遺跡の発掘調査を行う研究者のために建てられた宿泊施設だったため、リゾートホテルには程遠い質素な造りになっています。
宿泊費
公式サイトでの予約も可能ですが、公式サイトよりホテル予約サイト(Agoda,Booking.com等)の方が安く予約できるので、予約前に比較することをオススメします。
◆ 公式サイト
一泊朝食付き約¥12,000前後~(1部屋)
公式サイト:[Official Website] Manohara Resort - Borobudur
◆ Agoda
一泊朝食付き約¥10,000前後~(1部屋)
Agoda:マノハラ リゾート (Manohara Resort)
なお、ホテル予約サイトで満室の場合、直接ホテルに確認をすればお部屋が空いている場合もあるそうです。
宿泊料金については、日程やホテルの状況によりお値段が異なりますので、予約時の値段は多少前後があります。
私が予約したときは公式が¥13,000だったんですが、Agodaで¥9,000円弱だったのでAgodaで予約しました。
インドネシアのほかのホテルに比べて結構お高めのホテルになりますが、まず遺跡内のホテルであるという貴重な体験ができること、
そして最大の特権が遺跡への入場料が宿泊費に含まれており、滞在中遺跡への出入りが何度でも自由に出入りできるので、トータルで考えると実はそんなに高くないのです。
チェックイン・アウト
チェックイン | 14:00~ |
---|---|
チェックアウト | ~12:00 |
チェックイン時にウェルカムドリンクとおしぼりのサービスがありました。
✔ ボロブドゥール遺跡チケット×2日分
✔ 朝食チケット
✔ アフタヌーンティチケット
✔ ボロブドゥール遺跡紹介ビデオ観賞チケット
この4つのチケットをもらいます。
この時にサンライズツアーに参加するかどうかの確認もあり、同時に申込を済ませました。
マノハラ・リゾート・ホテルの宿泊特典
◆ ボロブドゥール遺跡公園の入場が無料
◆ ボロブドゥール遺跡サンライズ or サンセットツアー無料
◆ ボロブドゥール遺跡紹介ビデオ観賞無料
◆ ボロブドゥール遺跡が見えるホテルレストランでのアフタヌーンティが無料
一泊する事によってボロブドゥール遺跡が無料で2日間見放題という特典だけでも充分お得ですが、それだけでなく遺跡内に宿泊する事によって、遺跡見学中に疲れてもすぐにホテルに戻ることも可能なので休憩しながら見学ができる点は、暑いインドネシアで体力にそこまでの自信がない私にとってはかなり大きなメリットでした。
客室紹介
スタンダードの客室はダブル(20㎡)とツイン(24㎡)のお部屋があり、平屋のコテージ風になっており、お部屋はそれほど広くはないですが、清潔感もあり最低限のものは揃っているという感じで、それぞれのお部屋からそのまま庭に出られるようになっています。
引用:マノハラ・リゾート・ホテル公式サイト
ダギアビナヤコテージは完全なコテージとなっていて、大自然の中にありお部屋から見える景色がとても素敵です。
スタンダードのお部屋より少し広めの30㎡になっていてます。
引用:マノハラ・リゾート・ホテル公式サイト
◆ 全室共通室内設備&アメニティ
デスクセット | テレビ | エアコン |
---|---|---|
冷蔵庫 | 電気ケトル | セーフティボックス |
コーヒー・紅茶 | ミネラルウォーター | ハンガー |
スリッパ | コンセント(C型) | バスタオル |
フェイスタオル | ヘアドライヤー | シャンプー |
コンディショナー | ボディローション | 石鹸 |
歯ブラシ |
スタンダードダブル・ツイン
スタンダードはダブルとツインのお部屋があります。
私はこちらのダブルのお部屋に宿泊しました。
◆ 室内環境
20㎡のお部屋にダブルベッドが1台設置されています。
各お部屋にテラスがあり、テラスには椅子がありました。
◆ お風呂周り
ほとんどのお部屋が海外によくある広くはないスペースにシャワーとトイレがあるタイプなので、バスタブはないですが、しっかりとした仕切りがあるのでシャワーを浴びてトイレが濡れてしまうことはありません。
私が宿泊したお部屋にはバスタブはなかったのですが、バスタブ付きのお部屋もあるそうなので、バスタブが必要な方は予約時に確認してください。
◆ アメニティ
豪華な感じの備品ではないのですが、マノハラオリジナルのものでした。
ダギアビナヤコテージ(Dagi Abhinaya Cottage)
◆ 室内環境
30㎡のお部屋にキングサイズベッドが1台設置されています。
バルコニーにはガーデンテーブルセットがあります。
◆ お風呂周り
シャワーとトイレの間にガラスの仕切りとシャワーカーテンがありますので、シャワーを浴びてトイレが濡れる心配はありません。
◆ アメニティ
マノハラオリジナルのものが備え付けられています。
遺跡close後に、何時ごろだったかは忘れたのですが、イスラム教のアザーンが流れ始め少し奇妙な感じがしました。
サンライズツアーに参加するため焦っていたのでうろ覚えですが、早朝も流れていたような…
ホテル内レストラン「Manohara Restaurant」
ホテル内に一軒だけレストランがあり、レストランからは遺跡が見えます。
ブレックファースト
◆ ハラル料理
◆ アジア料理
◆ アメリカンブレックファースト
◆ アラカルト
など各国のお料理が提供されています。
ただ、そんなに期待するものでもないかな…と個人的な意見です。
また、サンライズツアー終了後すぐに向かうとツアー参加者も朝食をとっていてかなり混雑していますので、少し時間をずらしたほうがいいかもしれません。
東南アジアで生野菜や果物を食べるとお腹を下すこともありますが、ここで食べた生野菜・果物は私は特に問題ありませんでした。
ディナー
インドネシア料理がメインですが、パスタなどのウェスタン料理やシーフードなどもあります。
私はナシゴレンとサラダとソフトドリンクを頼みましたが、全部でRp150,000もしなかったと思います。
全ては覚えてないのですが、メニューは結構豊富な印象をもちました。
ナシゴレンは普通に美味しく、お値段もホテル内のレストランと考えるとかなりリーズナブルだと思います。
こちらのレストランは宿泊客以外の方も入ることが可能です。
2018年6月からホテル閉鎖
ホテルリニューアルのため閉鎖していたのですが、現在は通常通り営業しております。
リニューアルOPEN確認済みです。(2019年7月)
マノハラ・リゾート・ホテルのあれこれ
◆ 駐車場
◆ クリーニングサービス
◆ 対応言語
◆ レンタサイクル
◆ 駐車場
空き状況にもよりますが、駐車場・障害者用駐車場が無料で用意されています。
◆ クリーニングサービス
ドライクリーニングとランドリーサービスが用意されています。
◆ 対応言語
インドネシア語・英語
日本語は対応できる方はいないかと思います。
◆ レンタサイクル
私が宿泊したときは有料とのことでしたが、特にレンタサイクル代を請求されることもなく、今では無料で貸し出しとなっているようです。
レセプションに行ってレンタサイクルを依頼すると自転車の鍵を渡され案内してくれます。
ボロブドゥール遺跡見学
一般入場チケット
◆ 外国人(パスポート提示必須)
大人(11歳以上) | US$25 |
---|---|
学生(学生証提示必須) | US$15 |
子ども(3~10歳) | US$15 |
幼児 | 無料 |
◆ 現地在住者(KITASホルダー :KITAS提示必須)
大人(11歳以上) | Rp50,000 |
---|---|
子ども(3~10歳) | Rp25,000 |
幼児 | 無料 |
チケット代に含まれるもの
◆ 遺跡内列車代
◆ ボロブドゥール遺跡入場料
※6~17時まで有効、再入場不可となっています。
支払
現金とクレジットカード(VISA・Mastercard・American Express)が使用できます。
ボロブドゥール遺跡・プランバナン遺跡・ボコの丘共通チケット
◆ ボロブドゥール遺跡&プランバナン遺跡
大人(11歳以上) | US$45 |
---|---|
学生(学生証提示必須) | US$30 |
子ども(3~10歳) | US$27 |
幼児 | 無料 |
◆ ボロブドゥール遺跡&ボコの丘
大人(11歳以上) | US$45 |
---|---|
学生(学生証提示必須) | US$30 |
子ども(3~10歳) | US$27 |
幼児 | 無料 |
※なお全ての外国人料金はインドネシアルピアで支払の場合、当日のレートでルピアに換算した金額となります。
ボロブドゥールマノハラパッケージ(BMP)
マノハラ・リゾート・ホテルのVIPエントランスから遺跡に行けるプランです。
その日のレート別で料金に変動があります。
◆ 外国人(パスポート提示必須)
✔ $ = IDR 12,500-IDR 15,000
大人(11歳以上) | Rp400,000 |
---|---|
子ども(3~10歳) | Rp240,000 |
6歳未満 | 無料 |
✔ $ = IDR 15,500-IDR 18,000
大人(11歳以上) | Rp475,000 |
---|---|
子ども(3~10歳) | Rp285,000 |
6歳未満 | 無料 |
◆ 現地在住者(KITASホルダー :KITAS提示必須)
大人(11歳以上) | Rp200,000 |
---|---|
子ども(3~10歳) | Rp100,000 |
6歳未満 | 無料 |
チケット代に含まれるもの
◆ ボロブドゥール遺跡入場料
◆ スナックとドリンク
◆ お土産
◆ ボロブドゥール紹介ビデオ鑑賞
支払
現金とクレジットカード(VISA・Mastercard)が使用できます。
サンライズツアー
こちらは別記事で詳しく解説していますので、そちらを参考にしていただければと思います。
参考:死ぬまでに観るべき絶景:ボロブドゥール遺跡のサンライズツアー全容【体験談】
サンセットツアー
◆ 外国人(パスポート提示必須)
大人(11歳以上) | Rp500,000 |
---|---|
学生(学生証提示必須) | Rp400,000 |
子ども(6~10歳) | Rp185,000 |
6歳未満 | 無料 |
◆ 現地在住者(KITASホルダー :KITAS提示必須)
大人(11歳以上) | Rp370,000 |
---|---|
学生(学生証提示必須) | Rp280,000 |
子ども(6~10歳) | Rp185,000 |
6歳未満 | 無料 |
チケット代に含まれるもの
◆ ボロブドゥール遺跡close後の入場料
◆ ビュッフェディナー
◆ お土産
引用:マノハラ・リゾート・ホテル公式サイト
マノハラ・リゾート・ホテル行き方
ほとんどの方がジョグジャカルタ入りされる際に使用する空港がアジスチプト空港になると思うのですが、アジスチプト空港からボロブドゥール遺跡まで42kmの距離があります。
タクシーやバスなど方法は色々あるのですが、不安な方はホテルに依頼するのもありだと思います。
ホテルの空港送迎
片道Rp300,000で申込可能です。
空港公認の定額制タクシー「ラジャワリタクシー:Rajawali」で向かう場合も料金は同じなので、初めて訪れる方などはホテルに依頼しておくことをオススメします。
個人手配
空港から向かう場合と、ジョグジャカルタ市内から向かう場合で少し違いますので、別記事で書いている行き方を参考にしていただければと思います。
マノハラ・リゾート・ホテル周辺
オススメスポット
そんなに数多くの観光地がある場所ではないので、時間が余ったな…という場合にホテルでレンタサイクルなどを借りて、周辺を散策するのもありかと思います。
参考:ボロブドゥール周辺観光
マノハラ・リゾート・ホテル周辺レストラン
◆ Paksi Coffee House
◆ Dapoer Gending
◆ Alea Coffeeshop
◆ Paksi Coffee House
フレンチプレスのコーヒーやホットチョコレートが味わえるカフェで、軽食もあります。
◆ Dapoer Gending
インドネシア料理をインドネシア価格で食べれるので、ローカル気分を味わいたい方にはオススメです。
◆ Alea Coffeeshop
世界一高価で希少なコピ・ルアク*1コーヒーが飲めるカフェです。なかなか飲むには勇気がいりますが(笑)
インドネシア料理もあります。
プランバナン遺跡
ボロブドゥール遺跡観光とプランバナン遺跡観光はほとんどの方がセットで考えていくと思います。
プランバナン遺跡もボロブドゥールとはまた違った魅力があるので、せっかくジョグジャカルタまで行くのであれば、必ず訪れるべき場所の一つだと思います。
参考:プランバナン遺跡
まとめ
今回紹介したマノハラ・リゾート・ホテルは客室が何十もあるような大型ホテルではないため騒がしくもなく、本当に静かで落ち着いた時間を過ごせるホテルです。
いくら休暇が少ない日本人とはいえど、自然に囲まれた世界遺産の中でのんびりと見学するのも素敵な旅行なんじゃないかな…と思います。
また、どこの国に行ってもサンライズの有名な場所に行くと、圧倒的に日本人の数が多いのですが、いつも改めて日本人の日の出好きを実感します。
このマノハラ・リゾート・ホテルに滞在をして朝・昼・晩と全ての時間帯の遺跡を堪能できたのですが、
日中のボロブドゥール遺跡にはそれほど日本人観光客の姿はなく、日本人はあまり来ないのかな…と思ったのですが、サンライズツアーでは日本人しかいないんじゃないかと思うほど日本語しか聞こえなかったです。
私が今まで見たサンライズの中で、1,2を争うほど素敵なサンライズでしたので、ボロブドゥールからのご来光に巡り会えたなら、きっと一生忘れられない光景になると思います。
素敵なインドネシア旅行になることを願っています♡
*1:ジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆