2020年世界が激変する姿の目の当たりにして、安定だと思っていたものが実は安定ではないと気付かされたり、信じていたものが実に脆く崩れたりということを身を持って体験された方も多いかと思います。
そんな不安定な世の中で、社会の流れが変わり、仕事のスタイルが変わり、副業に興味をもたれたり、収入源を増やそうと試行錯誤する方が増えたのではないかと思います。
数年前、私が在宅ワークを探しているときに「クラウドソーシング」というものがあることを知りました。
普通にお勤めの仕事もしていたのですが、私の一番の趣味である旅行の費用をもっと増やしたいという思いから副業を探していました。
当時の私はといえば、スキルも特殊な才能もないのに在宅でお金を稼ぐことが可能なのか?という不安がありました。
初めて銀行に報酬が振込まれたときは、初めてお給料をもらったときと同じような嬉しさがありました。
この記事では、クラウドソーシングを知らない方、副業を探しているんだけどクラウドソーシングは利用したことはないという方向けに、クラウドソーシングの仕組みから始め方までを解説したいと思います。
クラウドソーシング
「クラウドソーシング」とは、ネット上で仕事をして欲しい人と、仕事をしたい人をマッチングする仕組みのことです。
「クラウドソーシング」の言葉から紐解くと、「Crowd」は群集を意味し、「Sourcing」は外部からの調達を意味します。
それを合わせてクラウドソーシング(Crowd Sourcing)という、たくさんの企業から仕事を調達するという意味を持ちます。
そして仕事を求めて集まってきた人と仕事案件をマッチングさせていくわけです。
簡単に言うと、「企業と個人を仲介」する役割を担っているのがクラウドソーシングです。
仕事を依頼する企業は、仕事内容などの詳細を提示して募集を行い(もちろん報酬も明記してあります)、仕事を探している人は募集内容をみて自分にマッチしている案件があれば応募するという流れになります。
求人誌や求人広告などをみて応募する際に、まずは募集している企業にオンラインもしくは電話で一報を入れて、その後の流れ:履歴書を送付・面接など諸々を経て仕事に従事するようになります。
クラウドソーシングでは、その面倒な工程が全て省かれて、全て「オンライン上で完結→即業務→報酬」となるわけです。
募集案件のほとんどが、在宅で可能な仕事ばかりですので、職場に通う必要もなければ、嫌な上司の顔色を伺う必要も、話の合わない同僚に愛想笑いをする必要もありません。
もちろん期限などの締め切りはありますが、空き時間にできる仕事から、副収入ではなくメイン収入としてできる仕事まで幅広い選択肢があるのも魅力です。
クラウドソーシング:取り扱いのある主な仕事
何でもありだな…が、私がクラウドソーシングを始めて思った感想です。
大まかな仕事内容は下記になります。
◆ アンケート・レビュー
◆ 記事作成
◆ 文字起こし・翻訳
◆ その他(専門スキル要)
アンケート・レビュー
こんなのも報酬が発生するの?の代表的な案件です。
ネット通販をした事がある方であれば、商品到着後にアンケートやレビューを求めてくるお店があるのをご存知かと思います。
アンケートやレビューを書くことでポイント還元、といった謳い文句で購入後レビューをお願いされたことはありませんか?
誰でもできてしまうが故に、驚くほど報酬単価は安いのですが、塵も積もれば…です。
そんなアンケートやレビューがポイントではなく報酬に変わるのです。
たまたま自分が使用している商品があれば本当にラッキーな案件です。
私は、たまたま使用していた化粧品の写真を一品につき一枚撮って送るだけで、写真一枚あたり800円で、洗顔・化粧水・乳液の3枚を送って2,400円の報酬となった経験があります。
写メを撮るのに要した時間、3枚で僅か5分にも満たない作業で2,400円という報酬が発生したことに気を良くして、これがクラウドソーシングを私が副業として取り入れるきっかけとなりました。
記事作成
クラウドソーシングで一番多い案件なんじゃないか?と思うくらいたくさんあります。
収益化を図っているブログサイト運営者の方は、実は自分で記事を書いていない方も多数いらっしゃいます。
そのような方が、かなり記事作成の案件を出しています。
アンケート・レビューなどに比べて少し難易度は上がりますが、「初心者歓迎」や「記事の書き方など丁寧に指導します」などと出している案件も多いのが特徴です。
もちろん日記のような記事ではなく、専門的な内容を書く必要性のある記事がほとんどですが、もともと専門的なことを知らない状態でも調べてくれればOKという案件が多数あって、案外誰でもできるものがあります。
私は自分の体験談を1500文字程度ひたすら書いて1,000円前後の案件をいくつか請け負ったことがあります。
これに関しても、普段からブログを書いている方であれば、自分の経験談を1500文字なんて、全く難しいものではありません。
文字を書いて発信することが好きな方にとって、経験談でお金を稼げるってどんなに楽なんだろう…と思いませんか。
意外に旅行の経験談はお金になります。
文字起こし・翻訳
企業から指定される媒体の文章や、録音されている内容をWordやTextに入力したりする文字起こしも、ブラインドタッチが難なくできる方や、タイピングが得意な方はやりやすい案件だと思います。
さすがに翻訳系の案件は、Google翻訳などでは対応できないので、依頼される言語にそれなりに精通している必要があると思うので、少し難易度は上がります。
主に「英語」「中国語」「韓国語」が多いです。
その他(専門スキル要)
その他には、「ホームページ作成」「システム・アプリ開発」「デザイン」「動画編集」など、専門的なスキルを必要とする案件もあって、これらの報酬は一つの案件だけで数万円だったりもするので、もう本業として取り入れることができると思います。
この辺の案件は、専門的なスキルを要することもあり、かなり難易度が高いものだと思います。(何もスキルを持たない私目線)
企業をはじめ、個人からの依頼もあります。
動画編集は今や人気の職業「You tuber」の動画編集とかだったりします。
IT関連に強い方は、この時代本当に稼ぎやすいんだろうな…という印象を受けました。
このように、多種多様な業務の案件があるので、スキルのない私に在宅での副業はできない、などと思うのは勿体無いです。
クラウドソーシング:報酬について
仕事を請けるうえで一番重要なところですよね。
クラウドソーシングでは、企業と個人間で直接報酬のやり取りはなく、クラウドソーシングが仲介して支払われます。
メルカリやその他フリマアプリで売買をした経験がある方なら分かると思いますが、基本的に企業がクラウドソーシングに報酬の仮払いをした上で案件依頼をするため、未払いのトラブルなどは起こりません。
多くのフリマアプリ同様、報酬から5~20%ほどの手数料が引かれて入金されるようになっています。
そのため、募集内容に記載してある報酬額よりは多少減ると思ってください。
クラウドソーシング:疑問や不安
クラウドソーシングが何なのか実態はなんとなく掴めたんだけど、
・本当に稼げるの?稼いでいる人を見たことがない
・クラウドソーシングって何だかんだスキルが必要なんじゃない?
・そもそもどのサイトがお勧めかわからない…
この項目では、クラウドソーシングに対する疑問や不安を私の経験談を交えて解説します。
また、最後に初心者向けのクラウドソーシングサイトも紹介します。
私はクラウドソーシングを始めて4~5年くらいになるのですが、始めたきっかけはこの記事の冒頭でもお話しましたが、旅費を捻出する術を増やしたいという気持ちから始めました。
一生旅を続けたい。
これが最大のきっかけでした。
現在(COVID-19以前)は年間4~5回、それぞれ2週間~1ヶ月の平均渡航率で、これ以下にはしたくないと思いました。
お給料を求めて転職なんてしたら、今ほどの休暇が取れる保証はないわけです。
世の中一般の事務職なんて、そんな大層な昇給もないし、だからって私自身が世の中から評価されるスキルもない状態です。
今のペースを落とさず、あわよくばペースを上げれたら最高!なんて思いながら収入を増やす方法を試行錯誤していたんです。
周囲を見てもフリーランスで生きている人が少ない、もしくは会った事がないかもしれませんが、世界を見ればフリーランスで自由に生きている人がごまんといます。
「旅行」よりも「旅」を好む人であれば、恐らく多くのノマドワーカーを見てきたはずです。
やっている人がいるということは、少なからずその方法があるのです。
在宅ワーク未経験でもできる
クラウドソーシングに興味はあるけど、在宅でしかも個人で仕事を請負うなんてできるの?と思われる方も心配しないでください。
頭も良くない、特別なスキルもない、PCは持っているけど詳しいわけじゃない…こんな私が在宅でできる仕事があるのか?あるわけないよね…という私にできました。
クラウドソーシングでは、初心者をはじめ、専門的なスキルを持っていない人、主婦業の合間に仕事をしたいなんて方向けの案件が多数揃っています。
むしろそういう方向けなんじゃないかな?と思うほどです。
PCを持っていて、自分が応募した仕事を最後までこなせる人であれば誰でも仕事を見つけることができます。
しかも、上司から「これやっといて」なんて意味の分からない仕事を振られるわけでもなく、自分で仕事内容を確認した上で請負うので、普通にこなせばできます。
クラウドソーシングは収入になるのか?
この答えは、「Yes」とも「No」ともいえるのですが、まず経験なし、スキルなしで始める場合に高望みをしないことです。
クラウドソーシングは、毎日最悪でも出勤さえしていればお給料がもらえるお勤めはスタイルが全く違います。
お勤めしている方が、まずつまずく壁がこの問題です。
フリーランスには雇用契約がなく、最悪仕事を請けたあと「辞~めた!」もできてしまうのです。
逆を言うと、仕事を依頼する企業としては、バッくれられるリスクが隣り合わせであります。
クラウドソーシングを始めたての人には仕事を依頼する上でとても重要な「信頼性」がないのです。
そのため、応募した案件でも却下されることもありますし、最初から高単価の仕事を次々と請け負えることもそんなにありません。
信頼性に関しては一つ案件をこなすと評価がつきます。
その評価が増えることによって、自分自身の評価も信頼性も上がり、企業側から業務の依頼が来るようになることもあります。
仕事の依頼が来るようになると、自ら仕事を検索して応募していたときよりも確実に収入は増えます。
まずは低めの目標設定及び信頼を築く
目標は人それぞれですので、今のお給料+この位あれば良いな…の額を設定してみてください。
一般的な30代OLの方だと、手取り20万円前後でしょうか?
+10,000円あったらどうですか?
+30,000円あったらどうですか?
ここまでなら、スキルなんて何もなくてもPCさえ持っていれば結構簡単に達成できるレベルです。
少し頑張って+50,000円あったら…結構大きくないですか?
もともと残業を一秒たりともしないタイプなので、一般的な会社員が月々残業代をどの程度もらっているのかが分からず例え話がしづらいのですが、残業代いらなくなるんじゃないでしょうか。
そもそも副業って必要?
これに関しては人それぞれだと思うのですが、今勤めている会社がこの先定年するまで存在する保証はありますか?
今務めている会社に、この先あなたの居心地の良い席が定年まで保証されていますか?
と考えた時に、その答えが出るんじゃないかな?と思います。
コロナの影響で、イヤというほど不安定な世の中を体験した今においても、副業は特に必要ではない…と感じるのなら、必要ないのかもしれません。
私の妹は国内最大手の航空会社に勤めているのですが、コロナ禍で仕事はなくなり、月々のお給料は支払われているのですが、ボーナスカットは免れず…
安泰だと思われていた企業の明日が分からない状態なのです。
大手企業だから安泰なんてことは神話に過ぎず、今ある居心地の良い席がこの先もあるとは限らず、常に世の中は変化し続けているのです。
そんな時に、収入源がいくつかあったら絶望は避けられそうじゃないですか。
本当に自分の努力次第で収入の幅を増やせるという小さな成功体験を積み重ねていたとしたら、人生のどん底は避けられる、どん底を見たとしても立ち上がるメンタルが備わっていると思うんですね。
生きるうえでお金は絶対に必要で、全ての悩みは結局お金に結びつきます。
とあるお金持ちの方が「世の中はお金じゃない。だからお金の問題はさっさと片付けるべきだよ。」と言っていたのです。
ごくごく一般的な家庭で育ち、一般的な会社員よりも少ないお給料でやりくりしていた私にはかなり難しい格言でした。
ただ、最近は少し理解できるようになりました。
副業というと、やはりまだ一般的なのは居酒屋とかのバイトになるのでしょうか?
ちょっとその辺は私もやったことがないので分からないのですが、時代の流れ的にもオススメなのがクラウドソーシングなのです。
クラウドソーシングを始める
まず第一にすべきことは、クラウドソーシングのサイトに登録することです。
大半のクラウドソーシングサイトは無料で登録できるので、登録して色々とお仕事検索した上で、自分ができそうな仕事やアンケートやレビューなどから始めてみると良いと思います。
日本で有名なクラウドソーシングは、日本初のクラウドソーシングの「ランサーズ」や、日本最大級の企業数、登録者数を抱える「クラウドワークス」なんかが初心者の方にはオススメです。
初心者向けクラウドソーシング
どのサイトも無料で登録はできるので、登録して仕事内容を見てみるだけでも良いかと思います。
クラウドソーシング界の王道を3つ紹介したいと思います。
クラウドワークスとランサーズは私が登録しているサイトで、登録者・案件共に日本最大級のクラウドソーシングです。
アンケート・レビューやデータ入力、記事作成など、特にスキルを持っていない方でも必ず何かしらのできる案件が多数揃っています。
個人的にオススメなのは「クラウドワークス」です。
私はランサーズでクラウドソーシングを知り、現在はクラウドワークス一本に絞って案件を請負っています。
クラウドソーシングを始めた当初、自分ができる案件がたまたまクラウドワークスのほうが多く、元々器用なタイプではないので、いくつものサイトを使いこなすことができなかっただけの理由なのですが。
ココナラは、そもそも何もスキルを持たない私にとっては不向きなサイトでしたが、動画編集やイラスト作成、ビジネスや私生活の相談相手など、何かスキルを持っている方はココナラもオススメかと思います。
私生活の相談相手が仕事になるってすごくないですか?
私の場合、人の話を聞くのが苦手&どん底に突き落とすのが得意なタイプだから向いてないのですが。
その他、ここには紹介していないサイトが数多くありますので、色々試してみてはいかがでしょうか。
まとめ:クラウドソーシングは人生の幅を広げられる
在宅ワークで収入が増え始めると、どんな未来があるか想像できますか?
私がクラウドソーシングを取り入れた理由は、「旅費を増やしたい」がスタートでした。
それが、今ではデジタルノマドとして世界中を転々とする計画を立てることができ、その計画通りに準備を進めています。
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もちろん、最初から思うような収入にはならない方のほうが多いと思います。
私自身も、最初は全く収入にはならず、報酬を振込んでもらう際に引かれる500円がやたらと大きく感じました。
どこを目指すかにもよりますし、向き不向きもあるかもしれません。
ただ、今となっては私にとって、叶えられないと思っていたノマドワーカーの夢を叶えることができる手段となっています。
僅か100年足らずの人生、何がきっかけで人生が変わるか分かりません。
この記事が、その小さなきっかけの一つになれば嬉しいです♡