Googleアドセンス:カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)処理方法

アドセンスの審査に通過してまず躓いたのが、「カリフォルニア州消費者プライバシー法(California Consumer Privacy Act:CCPA)」の処理じゃないですか?

参考:Helping publishers comply with the California Consumer Privacy Act (CCPA) - AdSense Help

 

カリフォルニア州消費者プライバシー法なんて初めて聞くし、そもそも日本に住んでいながらカリフォルニア州の法律とか関係あるの?と思った私は一旦放置を選択しました(笑)=「表示しない」を独断と偏見でクリックしました。

それでも管理画面に行くとしっかり出てくるんですよね…警告アラートが。

 

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そんなわけで、逃げ切れそうにない項目&法律関連なので適当に処理するには怖すぎるということで、しっかり調べて処理しましたので、私のように初めて聞いた…という方向けに分かりやすく解説しますので、ご参考になればと思います。

関連記事:Googleアドセンス:「審査通過までの道しるべ」合格するヒントは全て利用規約にあり【はてなブログ】

 
Googleアドセンス:カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)処理方法
 
 

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カリフォルニア州消費者プライバシー法:CCPA(California Consumer Privacy Act)

カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)は、アメリカ・カリフォルニア州在住の方のプライバシーの権利と消費者保護を強化する目的で2020年1月1日に施行された法律です。

アメリカは大きな国なので州によって国単位のように法律が違うんですよね。

参照:California Consumer Privacy Act (CCPA) | State of California

 

カリフォルニア州民の権利

 

 ◆ 事業者が収集した個人情報の開示を要求する権利

 ◆ 収集した個人情報を共有する第三者についての開示を要求する権利

 ◆ 個人情報の共有を拒否する権利

 ◆ 事業者が収集した個人情報の削除を要求する権利

 ◆ プライバシー権を行使する事によって差別されない権利

 

CCPAによってカリフォルニア州民に与えられる権利になります。

 

個人情報なんて収集していないし…と思いがちですが、アドセンスを導入したということは、れっきとした個人情報の収集を自身のブログを通して行うことになります。

 

なぜならアドセンス広告はユーザー(ブログ訪問者)の趣味趣向に合った広告を出してくれることでクリック率が上がるという認識程度はアドセンスを申請した方であればありますよね。

その趣味趣向はユーザーの検索履歴などを収集・記録しているから判明するものなのです。

 

カリフォルニア州消費者プライバシー法:対象事業主

CCPAが対象とする事業主(サイト運営者)は、カリフォルニア州で事業を行い、カリフォルニア州民の個人情報を収集していて、以下の条件のどれかに該当する事業主が対象となります。

 

 ◆ 年間の総収入が2500万ドルを超えている場合

 ◆ カリフォルニア州民からのアクセスが50,000人以上ある場合

 ◆ カリフォルニア州民の個人情報を売却することで年間の収益の50%以上を得ている場合

 

該当条件を見て、正直該当までの道のりは遠いな…と思いました(笑)

 

が、私たちが運営しているブログは、こちらが意図していなくても世界中からのアクセスが可能になっています。

そのため、カリフォルニアに拠点を置いてないとしても、カリフォルニア州で事業を行い、カリフォルニア州民の個人情報を収集していることもあるのです。

これは私のブログについてですが、アメリカからのアクセスが10%を占めている状況です。

また、だいたいSNSでバズった方の感想として、こんなに反響があると思わなかった。と驚かれることが多いですよね。

自分の書いた記事が海を越えてカリフォルニアでバズる可能性が0とはいえないのです。

処理は簡単なので、もしかしたらに備えて処理を済ませてしまいましょう。

 

カリフォルニア州消費者プライバシー法:対処方法

まず処理方法は2通りあります。

 
データ処理を制限する カリフォルニア州民の広告収益は見込まない
データ処理を制限しない カリフォルニア州民の広告収益も見込む
 

どちらも処理は簡単に終わりますので、ご自身の判断で選択して処理すれば良いと思います。

ただ、「データ処理を制限しない」を選択すると、後々の管理が大変なのかな…という印象があります。

 

「データ処理を制限する」を選択した場合は、カリフォルニア州からの訪問者がサイトを訪れたときに表示される広告がパーソナライズド広告ではなく通常のアドセンス広告となっており、その訪問者の趣味趣向に合ったものではない広告が表示されるようになります。

広告は表示されるので広告収益が全く見込めなくなるわけではなく大いに収益が減る可能性があるということです。

 

「データ処理を制限しない」を選択した場合は、カリフォルニア州民に対してもパーソナライズド広告が表示されるようになります。

デフォルトでは「データ処理を制限しない」になっていますので、私のように放置を決め込んでも逃げ切れることはなく、必ず何かしらの処理が必要となります。

 

対処方法:データ処理を制限する

アドセンスの管理画面に進みます。

< ブロックコントロール → すべてのサイト → CCPA設定を管理 >

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CCPAの管理画面に進み「制限付きデータ処理」設定で、「データ処理を制限する」に☑をいれて右下にある「変更を保存」をクリックすれば処理完了となります。

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現状カリフォルニアからのアクセスも少ないし、今後増えたとしても完全に収益が見込めなくなるわけではないし、ややこしいことは極力避けたいという方はこちらがオススメです。

 

対処方法:データ処理を制限しない

カリフォルニア州からの訪問者向けにもどうしてもパーソナライズド広告を表示させたい!私はカリフォルニア州民向けのサイトを作っている!なんて方は、下記処理をします。

こちらは「自動広告」と「手動広告」でそれぞれの処理が必要となります。

 

STEP1:自動広告
 

アドセンス管理画面に進みます。

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< サマリー → サイトごと → 編集 >

編集画面に進みます。

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編集画面で「その他の機能」を選択して、「CCPAのプライバシーメッセージ」にチェックを入れて「サイトに適用」で処理完了となります。

 

どのように表示されるか確認したい方は、プレビュー表示する記事のURLを入力し「プレビュー」をクリックするとプレビューが表示されます。

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一番下に「Do Not Sell My Personal Information(個人情報を販売しない)」と表示がされているかと思いますが、CCPAが適用される訪問者が訪れるとこの表示がされるようになります。

 

STEP2:手動広告を作成する場合
 

広告ユニットで手動広告を作成する際に、「個人情報を販売しない(Do Not Sell My Personal Information)」のリンクを表示して、オプトアウト(拒否)を希望する訪問者に対してはデータ処理制限を行うように設定する必要があります。

 

「個人情報を販売しない(Do Not Sell My Personal Information)」のリンクは非同期広告タグ(広告ユニットで自身が作成した広告コード)に「data-restrict-data-processing="1"」を追加することで対応ができます。

 
<ins class="adsbygoogle"
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data-ad-client="ca-pub-0123456789abcdef"
data-ad-slot="0123456789"
data-restrict-data-processing="1"></ins>
 

これで「opt out」を選択した訪問者が訪れた記事に対して、データ処理制限が有効になる設定ができるようになります。

参考:Restricted data processing (CCPA) settings in Google’s publisher ad tags - AdSense Help

 

アドセンスでは個人情報に限らず、規約変更が結構頻繁にあり、この個人情報に関してもやはり今後変更がないとは言い切れませんので、制限しないを選択した方は、常に変更などがないかの確認を怠らないようにしましょう。

 

カリフォルニア州からのアクセス:調べ方

カリフォルニア州からどの程度のアクセスがあるか知りたいと思う方いるかと思います。

アナリティクスを使用すれば、カリフォルニア州からのアクセスがどれだけあるか野確認が簡単にできますので、参考までに記載しておきます。

 

アナリティクスホーム画面のサイドバーにある「ユーザー」「地域」を選択します。

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「地域」の画面でアクセスの多い地域順に表示されるので「United States」 をクリックすると、アメリカ合衆国のどの州からアクセスがあるかの確認ができます。 

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このようにCaliforniaからのアクセスも少ないですがある状態であることが分かります。

この画像のアクセス数は載せていませんが、なぜかイリノイ州がその他の州に比べて100倍近いアクセスがあり群を抜いてトップなんですが、イリノイ州に友達なんていたっけ?と思いつつ、普通にアメリカからもアクセスがあることが分かります。

普段全く見てない画面(あくまでも私はですが(笑))なんで、結構楽しみながら見ることができますよ。

 

記事のおさらい

 

 ◆ カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)について

 ◆ カリフォルニア州だから私には関係ない、ではない。

 ◆ いずれにしても処理が必要だし簡単

 ◆ さっさと処理を済ませてしまおう

 

私はもちろん制限するを選択しました。

現状で収益という収益もないし、そこへわざわざ手間のかかるかもしれないことを選択する必要性を感じませんでした(笑)

 

もちろんカリフォルニア州の広告収益を見込めるほどのサイトになる日が来ればいいな…という気持ちがないわけではないですが、現段階でそこまで大きな夢を見るのではなく、目の前の目標を一つ一つクリアしていく段階ですので。

 

とりあえず法律関連ですし、深く考えすぎても難しくなるだけですので、記事どおりに設定していただければ問題ないようになっています。

 

この記事が誰かのお役に立てたなら嬉しいです♡