ロコロトンド(Locorotondo):クリスマスシーズンに行きたい場所【イタリア】

◆ATTENTION◆

EUでは、テロの脅威、観光客の増加、継続する地域への移民流入への対応として、ヨーロッパ旅行情報認証システム(ETIAS:事前渡航認証システム)を開始する予定で、欧州旅行情報認証制度、またはETIASビザ免除は、2024年に日本からヨーロッパへ旅行するための旅行要件となります。

日本国籍保持者がヨーロッパを旅行する場合、ETIASビザ免除をオンラインで申請する必要があります。

公式サイト:ETIAS(エティアス)EU 申請ウェブサイト | ETIAS application site

 

そろそろ2023年クリスマスシーズンを迎えようとしていますが、クリスマスの計画は立てていますでしょうか。

 

海外旅行も制限なく自由に行けるようになり、2023年の冬は海外旅行を計画している方も多いのではないでしょうか。

 

そんな2023年のクリスマスシーズンを迎えようとしていますが、渡航先はお決まりでしょうか?

まだ迷われている方に、ぜひクリスマスシーズンにぴったりの都市、イタリア南部にある「ロコロトンド(Locorotondo)」の紹介をしたいと思います。

 

クリスマスシーズンのバケットリストにぜひ♡

 

ヨーロッパのクリスマスシーズンは、クリスマスマーケットがあちこちで開催されていて、イベント盛りだくさんとなっています。

 

 

そんな各地のクリスマスマーケットを押さえて、クリスマスに訪れて欲しい場所になっています。

 

 

f:id:lifeishappy_right:20201207230337j:image

 

ロコロトンド(Locorotondo):クリスマスシーズンに行きたい場所

ロコロトンドは、南イタリアのプーリア州(Puglia)にある世界遺産の街アルベロベッロ(Alberobello)の隣にある小さな町で、「イタリアで最も美しい街(Borghipiùbellid'Italia)」の一つに選ばれている場所です。

 

 

「Locorotondo」とは、イタリア語で「丸い場所」を意味していて、その名前の通り、遠くからロコロトンドの丘を見ると円形になっているのが分かります。

ファイル:プーリアLocorotondo1 tango7174.jpg

 

ロコロトンド(Locorotondo):歴史

ロコロトンドには、古くから人が定住していたとされていて、紀元前3~7世紀にかけての考古学発見によってその旨が証明されています。

 

ロコロトンドの町の創設は、西暦1000年頃まで遡り、モノポリ(Monopolitano:イタリアのプーリア州にある自治体)のベネディクト修道院の管轄化にある要塞化されていない集落として500年間ほど様々な封建領主の領地として、人口の増加、住宅開発、城壁などの建設が行われていました。

 

また、ナポリ王国の著名な貴族カラッチョロ(Caracciolo)の家族は、19世紀初めまでロコロトンドに残っていたと言われています。

 

ロコロトンド(Locorotondo):アクセス

日本からローマもしくは、ミラノまで行き、その後国内線でバーリの空港まで向かう方法が一般的です。

ローマからバーリまで約1時間、ミラノからは約1時間半のフライト時間となっています。

 

バーリ駅(Bari Sud Est)からプーリア州内を結んでいる「Ferrovie del Sud Est線」で約2時間ほどです。

 

世界遺産のアルベロベッロからも同じ線の「Ferrovie del Sud Est線」で、約10分ほどになっています。

 

現在、バーリから直通列車の運行がなく、バスで行くことになります。

バスであればバーリからロコロトンドまで直通で約2時間弱、料金は€5.4~6.4(2023年10月)です。

 

「Bari Via Giuseppe Capruzzi」というバス停から「Martina Franca」行きに乗ればロコロトンドまで直通になっています。

 

 

アルベロベッロも通るので途中下車してもいいかも!

 

公式サイト

IT - Trenitalia

 

ロコロトンド(Locorotondo):観光

ロコロトンドには、特定の大きな観光名所は存在しませんが、ロコロトンドの旧市街全体が白壁でできた家屋などとても美しくて可愛らしく、特に女子旅なら散策するだけでも楽しめる場所です。

 

旧市街は、ロコロトンド駅から徒歩10分程度と、アクセスはとても便利な場所にあります。

 

 

観光案内所
 

ロコロトンド駅から旧市街まで行くと、旧市街の入口にロコロトンドの観光案内所があります。

 

観光案内所には、ロコロトンドの観光マップなどが置いてあるので、そこでマップを入手して観光することをオススメします。

 

ロコロトンド(Locorotondo)観光:クリスマスシーズン

f:id:lifeishappy_right:20201207230424j:image

 

今回紹介したいクリスマスシーズンのロコロトンドは、クリスマス仕様にデコレーションされた旧市街の路地が、とても暖かい雰囲気がありロマンチックでカップルにもオススメです。

 

旧市街に足を踏み入れれば、クリスマスデコレーションの定番とも言える電球や赤いリボン、金の花輪などがあちこちに装飾されていて、まさに御伽噺の世界が広がっています。

 

日中に見る白塗りの家屋を見学することもオススメの1つですが、クリスマスシーズンだけは夜間に訪れてください。

きっと一生心に残るクリスマスの光景を目にすること間違いありません!!

 

ロコロトンド(Locorotondo)観光:ジュゼッペ・ガリバルディ市営公園(Villa Comunale Giuseppe Garibaldi)

ファイル:ロコロトンド、別荘comunale 01.jpg

 

ロコロトンドの観光案内所の目の前にあるダンテ広場(Piazza Dante)前には、イタリア統一運動を推進し、イタリア王国成立に貢献した軍事化である「ジュゼッペ・ガリバルディ(Giuseppe Garibaldi)」にちなんで名付けられた市営の公園があります。

 

この市営公園からは、イトリア渓谷のパノラマを一望することができます。

 

ロコロトンド(Locorotondo)観光:モレッリ宮殿(Palazzo Morelli)

f:id:lifeishappy_right:20201207231215j:image

 

1819年に建てられたモレッリ宮殿は、当時の市長であったロッコ・モレッリ(Rocco Morelli)一族が住んでいた場所です。

 

ロコロトンドのバロック建築の洗練された証として現在も大切に保存されており、宮殿のある通りの名前もモレッリ通り(Via Morelli)と付けられています。

 

宮殿の正面玄関は、豪華な装飾がされた入口となっていて、その上にあるモレッリ家の家紋が際立っています。

この入口は、バロック建築の素晴らしさがに出ています。

 

また、南イタリアの多くのバロック建築の特徴である「鍛造(鉄を叩いて形を整えながら強くする金属加工法)」の手すりを備えた素晴らしいバルコニーは、とても綺麗に保存されています。

 

ロコロトンド(Locorotondo)観光:聖ニコラ教会(Chiesa di San Nicola)

f:id:lifeishappy_right:20211024143607p:plain
f:id:lifeishappy_right:20211024143542p:plain

 

1666年頃に建てられた聖ニコラ教会は、何世紀にも渡って放置され続け、老朽化した教会は家々と混同され、現在では背の高い家の間に挟まれた状態でその姿を残しています。

 

聖ニコラ教会の構造はとてもシンプルなもので、中世後期から19世紀にかけて、ムルジャ・デイ・トゥルッリ(Murgia dei Trulli)など、田舎の教会の建築モデルになっています。

シンプルな入口に、小さなバラ窓(車輪窓)のあるティンパヌム、鐘の付いた切妻屋根がファサードを飾っています。

 

聖ニコラ教会の内部は、色鮮やかに修復された壁画があり、訪れる人々の目を引くものとなっています。

身廊部分の壁画は、聖ニコラスの生涯と彼の奇跡の物語が描かれています。

 

また、青空を飛び回る天使によってアニメーション化されているものもあり、祭壇のあるドーム型の天井部分は、飛んでいる天使と歓声をあげる天使に囲まれた永遠の祝福が表現されていて、真ん中に福音書記者が描かれています。

 

この壁画は教会の建設と同時代の17世紀に地元の労働者によって作られたとされています。

 

何世紀にも渡って放置されてきた聖ニコラ教会ですが、1904年には聖ニコラ教会が放置されていることに不満を持ったブリンディジ(Brindisi)の大司教の訪問が実現しました。

そして1970年代には、倉庫として活用されるようになり、その後修復が行われ、住民や観光客が訪れるように再建されたのです。

 

ロコロトンド(Locorotondo)観光:聖ジョージ教会(Chiesa madre di San Giorgio Martire)

f:id:lifeishappy_right:20201207231232j:image

 

殉教者の聖ジョルジョ(San Giorgio)に捧げられた「聖ジョルジョ教会」は、他の教会が建っていたこの場所に12世紀以前から存在する教会を取り壊して、1790年~1825年の間に建てられました。

 

この教会は、壮大な新古典主義(Neoclassicismo)のファサードとルネサンス時代のバロック様式の装飾が特徴的です。

 

ファサードのティンパヌムには、聖ジョルジョのレリーフが描かれていて、下の2つの角には地元の無名の芸術家によって彫刻された聖ペテロ(San Pietro)と聖パウロ(San Paolo)の彫刻があります。

 

ポルタ・ヌオーヴァ通り(Via Porta Nuova)の角には、古代聖母教会にあったピエタの多翼祭壇画が解体された際にこの場所に置かれたメアリーとベロニカの4つの石像がある美しい鐘楼が建っています。

 

高さ35mを超える中央のドームは、かつて色とりどりのテラコッタタイルで覆われていました。

 

教会内部には、1841年の最後の晩餐と、前教会の新約聖書と新約聖書のシーンが刻まれた42枚のパネルが保存されています。

 

とても大きな教会で、遠方からロコロトンドを見たときに一番目立つ建物となっています。

 

ロコロトンド(Locorotondo)観光:マドンナ・デッラ・グレカ教会(Chiesa Madonna della Greca)

File:Chiesa Rettoria Madonna della Greca (Locorotondo).jpg

 

マドンナ・デッラ・グレカ教会(Chiesa Madonna della Greca)は、ロコロトンドで最も古い教会で、7~8世紀頃最初の建設が行われ、その後15世紀に再建された教会です。

 

1480年にターラント(Taranto)のピロ・デル・バルゾ王子(Pirro del Balzo)が、ロコロトンドを訪れた際に、再建することとなりました。

ただ、教会が最初に言及されたのは1520年となっています。

 

聖母をイメージした教会が既にあった場所に建てることが決定されましたが、再建されたマドンナ・デッラ・グレカ教会に組み込まれた初期の教会の構造の痕跡を見ることができます。

 

教会は時間の経過と共にいくつかの変化を遂げましたが、内部は中世のゴシック様式を維持していて、外部は中世のシンプルさを維持しています。

 

ファサードは、中世の間にヴィト・ジュゼッペ・カリー(Vito Giuseppe Curri)によって設計されたものを20世紀に入り、ロコロトンドの巨匠ドメニコ・ロザト(Domenico Rosato)によって作られたバラ窓が施されていて、ファザードの上部の角には、古代聖母教会から来た聖ペテロとパウロが描かれています。

 

過去には、教会はフレスコ画で必ず描く必要があり、右通路の壁にある聖母と子どものフレスコ画の断片がこれを証明しています。

 

この教会では、地元の石で作られたいくつかの彫刻作品を見ることができるのですが、今でも良好な状態で保存されているものがあります。

 

16世紀にロコロトンドの男爵オッタヴィアーノ・ロフレド(Ottaviano Loffredo)から依頼された、聖ルチア、聖ペテロ、聖パウロ、聖オロンゾの多翼祭壇画は、祭壇の上に祀られています。

 

その他にも、聖ジョルジョの彫刻と、握り締められた手で跪いている戦士の祈りの像など、いくつかの芸術作品が展示されています。

 

ロコロトンド(Locorotondo)観光:レストラン

ロコロトンドの旧市街には、オシャレなレストランやカフェがたくさんあります。

 

ロコロトンドを散策しつつ、雰囲気の良いレストランやカフェでロコロトンド原産ワイン「Locorotondo」を楽しみましょう。

ちなみに私はワインが飲めないのですが(笑)

f:id:lifeishappy_right:20201207235310j:image

 

Ristorante Pizzeria Lounge Bar Belvedere

「Ristorante Pizzeria Lounge Bar Belvedere」は、典型的な地元のレストランで、旧市街の入口からすぐの場所にあります。

 

このレストランからは、イトリア渓谷の素晴らしい景色だけでなく、建物の天井にはフレスコ画が描かれていて、とても優雅に食事ができます。

でもお値段は本当にリーズナブル!!

 

そして、建物の外でも食事スペースが確保されていて、夏の月明かりの下でする食事は素晴らしい体験となります。

冬のロコロトンドをオススメしておきながら(笑)

 

メニューも豊富で、ローストチキンなど冷たいままで用いられるコールドカット、地元産のチーズや焼きたてのパンなどの前菜があります。

 

また、プチトマト、チーズ(Cacioricotta)、バジルなどを使ったカヴァテッリ(Cavatielli:マカロニ)がオススメです。

 

スパイスで味付けしたベーコンの薄さの豚肉でチーズを包み込みグリルで調理する「ボンベット(Bombette)」は絶品です。

ここはイタリア!もちろんピザも豊富に種類があります!!

 

住所 Via Aprile, 24, 70010 Locorotondo BA, イタリア
営業時間 ランチ:13:00~15:30
ディナー:19:00~25:00
公式サイト Ristorante pizzeria Belvedere di Locorotondo

 

 

Ristorante U Curdunn

「Ristorante U Curdunn」は、ロコロトンドの旧市街の少し入り組んだ場所にあり、ロコロトンドならではの小さな通りを歩いて行くと、花の咲くバルコニーがあなたを歓迎しています。

 

食事は、屋内・屋外どちらでもできるようになっています。

 

店内の壁には、地元の有名な芸術家ローレンツィア・クレシェンツォ(Laurenzia Crescenzo)による絵画と、オシャレなアンティーク家具が揃えられています。

 

メニューも豊富で、自家製フォカッチャ、ジョーイア・デル・コッレ(Gioia del Colle)産のイチジクと乳製品、ローストチキンなど冷たいままで用いられるコールドカットなどの素敵な前菜があります。

 

そして、野菜を薄切りのお肉で巻いてトマトソースで煮込んだ「ブラショーレ(Braciole)」にミートボールのプーリア料理やイタリア産キノコのカルドンチェッリ(Cardoncelli)とベーコンを添えたパスタがオススメです。

食後にリコッタのチーズケーキを忘れないでください!

 

住所 Via Dura, 19, 70010 Locorotondo BA, イタリア
営業時間 水曜日定休
ランチ:12:30~15:00
ディナー:19:30~23:00
公式サイト uCurdunn - Ristorante tipico nel centro storico di Locorotondo

 

 

f:id:lifeishappy_right:20201207230403j:image

 

最後に…

ロコロトンドは、バーリを中心としたプーリア州に位置し、とんがり屋根のトゥルッリで日本人観光客にも人気のあるアルベロベッロや、バロック建築の街として知られているレッチェ(Lecce)など、周辺に訪れるべき場所が数多くあります。

 

オススメは、日中アルベロベッロのトゥルッリを見学して、ロコロトンドには日暮れ頃から向かうと、クリスマスデコレーションの綺麗な街並みを楽しむことができます。

 

ぜひ南イタリアのプーリア州を訪れる際は、ロコロトンドも計画に入れてみてはいかがでしょうか。

素敵なクリスマスシーズンになることを願っています♡