皆様、旅先での両替ってどうしていますか?
旅慣れた方であれば、ATMから引き出す方が多いのでしょうか…
私は一応クレジットカードも国際キャッシュカードも持っていく派なんですが、両替は基本的にキャッシュで行います。
理由は、ATMにクレジットカードが吸い込まれるトラブルに巻き込まれたくないからです。
勝手の分からない海外では極力トラブルに巻き込まれないよう対策をしますよね。
現金を盗られても、腹は立てど事後処理が必要ないけど、クレジットカードのトラブルって後々やる事がありますよね。
そういう煩わしいことが苦手なんです。
そんなトラブルに対して人一倍対策を練っているつもりの私ですが、実はゆるゆるな面が多々あって、大小様々なトラブルにいつも遭うのです。
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クタの街中で両替詐欺に遭う
2018年、私はバリ島で2ヶ月間の腑抜けライフを満喫しました。
その時の間抜けな話です。
バリ島滞在2週間くらい経った頃だったのですが、現金が少なくなったこともあり両替する事にしました。
バリに訪れたことがある方ならご存知かと思いますが、銀行に比べて街中にある怪しげな両替所のレートって異常にいいんですよね。
もちろん、こんな所で両替する人はごく僅かだと思いますが…
強面の男とひ弱そうな男2人が店頭にいるアクセサリーショップ。
見るからに怪しいんだけど、表に出している看板のレートはかなり良いし、ちゃんと確認すれば問題ないと思い両替をする事にしました。
まず、これが私の甘い部分で、大丈夫でしょ!が、大丈夫じゃないんです、大抵。
前日に旅行客が両替する姿を見ていたということと、旅の慣れから来る過信とで、かなり甘く考えていたと思います。
両替詐欺の話は旅人の間では頻繁に出てくる話なので、いつも両替後少し離れた場所で確認をする癖はバッチリあるのですが、両替所で両替してくれた人を前に確認するのはなんだか申し訳ないと思うのです。
用心深いのか、用心深くないのか…
両替所で確認しないと、後で金額がおかしくても認めてくれないことのほうが多いので、本来は両替所で確認した方がいいです。
このときも、両替してくれている男の手元を凝視して、不正をしてないかをしっかりこの目で追ってたつもりだったんですが。
あ、騙された。
500,000RP(約3,500円)足りない。
吉牛10回食べれる。
マッサージ5回受けれる。
そんな所で両替するから!て呆れた声が聞こえてきます。
でももう一度言わせてください。
確認すれば大丈夫だと思ったし、両替中は男の手元から一度も目を離していないのです。
危険と思いつつレートのいい場所を選んだ自分せいだし、泣き寝入りしようかとも思いました。
たかだか3,500円…いや、されど3,500円。
ホテルに戻って一旦頭を冷します。
そして、バリ島滞在中に出会った友達に連絡をして状況を伝えました。
友達はその時点でウブドにいて、女一人で取り返しに行くのは危険だから、明日クタに行くからそれまで待て!と忠告を受けました。
でも、私の怒りは収まらないわけです。
どうする?どうする?
明日になったら私の性格上怒りは収まっているし、そうなると取り返しに行こうという気力さえ失っているはずです。
500,000RP泣き寝入りになるじゃん!!
性格的に何事も「今!」じゃないとダメなんです。
「明日」とか、本当無理なんです。
考えた挙句、返してくれなかったとしても、とにかく怒りをぶつけに一人乗り込むことに決めました。
忠告を素直に聞けるか弱さがほしい…
良い子は真似しないでください。危険しかありません。
怒り心頭の状態なのに少し冷静な部分もあって、何しろ強面の男相手だから、大きな勇気と様々な情報が必要なのです。
奥まった場所じゃないし、身の危険を感じたら大声出せば大丈夫?
いや、店内に入らず大声で喚き散らせばいい?
インドネシアって銃OKなの?所持禁止!よし!
ググると案外バリ島で両替詐欺に遭う人が多いようで、いくつか両替詐欺に遭った人のブログも読みました。
その中の一つに、「道端にいる軍人風の人にお願いして着いてきてもらった」という情報がありました。
意を決して、ホテル出発。
ホテルから両替所まで僅か5分程度の距離…
軍人風な人いないし。
両替所に着いたら怒りはMAXの状態で、店内にあったガラスケースをこれでもかと言わんばかりの勢いで叩いて「お金返して!」と。
恐らくその時の私の顔は、強面の男より凄い形相だったんだと思います。
強面の男は、すんなり悪かったと足りない分500,000RP返してくれました。
言い訳も抵抗もなし。
あまりにあっさり過ぎて拍子抜け、でも騙されたことへの怒りは収まるわけもなく。
今から警察に行くから。あんたたちが詐欺師だってことも全部話すから!
好き放題怒鳴り散らして退散。
警察?そんなのどこにいるのよ?
日本人は、海外で騙されやすいなんてことは誰もが聞いたことがあると思います。
詐欺にもスリにも遭いやすい、これ事実なんです。
外国人に比べて主張もしない・できないし、大人しいし、平和ボケしてるし…
でもだからって騙していい。騙される方が悪い。なんてことが世界の普通になったらダメだと思うんです。
そんな日頃からの鬱憤が全て吹き出た感じがしました。
道行く外国人観光客や客引きが何事かと心配して声をかけてくれ、つたない英語を駆使して一部始終を話す私は、まるで男子に意地悪された女子が先生に告げ口をする小学生のようでした。
おかげで両替はありえないレートでできて一件落着となりました。
が、この一件以降は、両替で危ない橋を渡ることはやめました。
換金:注意事項
恐らく、海外での両替は誰もが注意を払って行っていることだと思うので、何を今更感満載ですが、念のため注意事項を書いておきます。
◆ 街中の両替所は使用しない
◆ 換金所で必ず金額確認
◆ 怒鳴り込みは危険
街中の両替所は使用しない
そもそも、街中にある両替所を使用しなければ、両替詐欺にはそうそう遭うことはないと思います。
ほとんどの国で、街中にある換金所の方が空港や銀行に比べてレートがいいんですよね。
ただ、両替詐欺に遭う可能性も、その分高くなります。
私も大体の国で、空港では換金せずに街中でするタイプで、恐らくこの先も街中で換金することをやめないと思うのですが…
両替詐欺などのトラブルに巻き込まれたくない方は、そもそも日本の空港・銀行などでの換金、到着地の空港の換金所、もしくはATMを使用しての換金が一番安心だと思います。
換金所で必ず金額確認
空港などの換金所であれば、機械でお金を管理している所がほとんどなので、恐らく間違った金額で渡されるなんてことはないと思いますが、そこでも念のため換金所前でお金の確認をした方がいいのかな…と思います。
ただ、凄く治安の悪い国など、換金してすぐにお金を人目につかないように隠さないと危険な国もあるようなので、その辺は訪れる国の雰囲気にもよるのかなとも思います。
街中の換金所に関しては、絶対に換金所前で確認をしましょう。
もう、これは有無を言わず絶対です。
目の前で一緒に数えながら換金してもらっても、しっかり騙されていることもあるのです。
今回私を騙した詐欺師のテクニックを知りたいくらいです。
怒鳴り込みは危険
怒鳴り込んだ私が言うのは説得力がありませんが、危険なので行くとしても必ず警察などに行くようにしましょう。
今回は運良くすんなり返金に応じてくれましたが、詐欺を働く人があっさり引き下がると思えないんです。
増して、凶器を持っている可能性もあるので、泣き寝入りの方が正しい選択かもしれません。
ある南米の国で、奪われたタブレットを取り返そうと追いかけて銃で撃たれた方もいらっしゃいます。
「命」と引き換えるとなると、それごときで…になるのです。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こんなこというのも変なのですが、バリで怪しげな換金所は街中に山ほどあるのですが、意外に不正もなく換金してくれる所も多数あるのです。
これは、私がたまたま運が悪かったのか、それともこの店はいつも詐欺をしているのかは不明なのですが。
バリ島は私の大好きな場所であり、住みたい場所でもあり、かなりお勧めの場所でもあり…と、あまりネガティブな情報は流したくないのが本音で、ヨーロッパ各国にいるスリに比べたら、全くスリなんてないんじゃないか?と思うくらいヨーロッパほどの警戒心は持たなくても大丈夫な場所なんです。
ただ、多数出回っているように、換金詐欺は起こっているのも事実です。
もちろん私たちのような観光客が、ちゃんとした換金所に行けば、詐欺にも遭わないし、詐欺もさせないしで済む話ではあります。
ただ、どうしても換金が必要になることもあるかと思います。
そんな時はくれぐれも気をつけて換金をしてください。
私が両替詐欺に遭ったときに見ず知らずの両替詐欺に遭った方のブログに助けられたので、私も体験談として記録しておこうと思いました。
極力旅先でのトラブルは避けたいものですね♡