◆ATTENTION◆
2022年6月15日以降、新型コロナウイルス関連の入国規制は解除されており、ジョージア入国時の陰性証明書・ワクチン接種証明書の提示は不要となっています。
どこにいても仕事ができるとしたら、あなたはどこを選択しますか?
2020年、COVID-19によって世界中が大きく変わりました。
人口の多い都市部で生活すること自体がリスクという見方も出てきた昨今、恐らく働き方を見直す方も多いのではないでしょうか。
世界の国々では、Cocid-19によってリモートワークが普及したことにより、住む場所に関する制約が薄れつつある今だからこそ、自分が理想とする住環境を国外に求める人も増えてくるだろうことを見越して、「デジタルノマドビザ」を発行する動きも出てきています。
この記事では、働き方の見直しをしている方、日本から少し離れて生活をしてみたい方向けに、デジタルノマドビザが発行されている国「ジョージア」のデジタルノマドビザ制度について詳しく解説したいと思います。
デジタルノマドビザ:余暇を楽しみながら働くワーケーション
「デジタルノマド」とは、就労場所を自由に選びながらITを活用して仕事をすることが可能な新しい働き方です。
住む場所、働く場所にとらわれずに自由に選択することができるのが特徴です。
基本的には、PCとネット環境が整っている場所であればどこでも仕事ができるので、Wi-Fiが利用できるカフェや、世界中にあるデジタルノマド向けに作られた「コワーキングスペース」などで仕事をすることができます。
海外で一つの国に長く滞在するには、ほとんどの場合「長期滞在ビザ」が必要になります。
日本国籍保持者は多くの国にビザなしで入国が可能ですが、その場合の滞在可能な期間は大体が30~90日となっています。
短期間で転々としたいノマドワーカー(リモートワーカー)であれば、この滞在期間でも問題ないのですが、長期間同じ場所に滞在したい場合は、何かしらのビザが必要になります。
そんなデジタルノマドワーカー向けに特別に発給されるビザが「デジタルノマドビザ」になります。
デジタルノマドビザの発給対象は、それぞれの発給国によって多少の違いはありますが、大まかに「特定の場所での就労が求められない勤務形態をとり、ITを使用して仕事をすることが可能な外国人」が対象となっています。
デジタルノマドビザ:ジョージア(Georgia)
北の大コーカサス山脈(Greater Caucasus)、南の小コーカサス山脈(Lesser Caucasus)に挟まれたジョージアは、平地は半分以下で面積は約7万平方㎞と日本の5分の1しかない小さな国ですが、「シルクロードの経路に位置する国」として知られ、北側にロシア、南側にトルコ、アルメニア、アゼルバイジャンと隣接し、アジアとヨーロッパを結ぶ重要な国となっています。
ビザンティンやアラブ、ペルシアなど周辺国の侵攻、支配を受けてきた歴史を持ち、現在の人口は約400万人で、ジョージア系民族が80%以上を占め、他にアゼルバイジャン系、アルメニア系、ロシア系の民族の方々が暮らしていて、公用語はジョージア語で、独自のアルファベットもあります。
かつてはロシア語の「グルジア」と呼ばれていた国で、ロシアとの関係悪化から「ジョージア」へと国名の変更があり、日本では2015年よりジョージアという国名呼称に変更されました。
南コーカサス3ヵ国の中央に位置し、両隣のアルメニアやアゼルバイジャン、トルコとも友好関係にあり、コーカサス観光の拠点としてなくてはならない国です。
あの東方見聞録で有名なマルコ・ポーロ(Marco Polo)が「絵に描いたように美しい」といった首都トビリシ(თბილისი)や古都ムツヘタ(მცხეთა)には、古い町並みや歴史的に重要な建造物が今でも残っています。
ジョージアは、ソ連崩壊後(1991年4月)すぐに独立を果たし、独立直後のアブハジア紛争や南オセチア紛争など多くの困難を乗り越え、現在では中央・コーカサスにおいて、最も民主的で市場経済化が進んでいる国となっています。
なお、他のヨーロッパの国々と比べて非常に物価が安く、一か月10万円生活も問題なくおくれる国の一つです。
私がノマド移住に求める条件の一つが「月10万円生活ができる場所」なのです。
ジョージア:デジタルノマドビザ条件
デジタルノマドビザを発給開始したジョージアですが、実は日本国籍保持者であれば、ビザなしで1年間滞在が可能な国になっています。
また、1年以内に隣国などへ出国すると滞在期間がリセットされ、入国時には再度1年間の滞在が可能になり、ビザ無滞在可能条件のそろっている人にとってはとんでもなく入国制限の緩い国なのです。
そして、ビザなしでの滞在中の就労も認められているので、国境というものを忘れてしまうそうな国ですね。
◆ パスポート残存期間:6ヵ月以上
◆ パスポート未使用査証欄:1ページ以上
◆ 海外旅行保険加入必須
ジョージア入国時に、パスポートの期限が6ヵ月以上残っていることが必須となっています。
ノマドワーカーや海外旅行を頻繁にする方であれば、恐らく自分のパスポートの期限はかなり敏感かと思いますが、念のため計画段階でパスポートの残存期間を確認しましょう。
私の友達は空港でパスポートの有効期限切れを知り、一人日本でお留守番となりました。
パスポートの査証欄が見開きで1ページ以上の未使用欄が必要です。
最近では、出入国時にスタンプを押さない国も増えてきましたが、海外を転々とされている方は、査証欄のみ使用部分があるかどうかの確認をしましょう。
今まで訪れた国で、査証欄のみ使用ページの指定がある国はいくつかあったんですが、どの国も指定された未使用ページ全てを使用するなんてことがなかったのですが…なぜ必要なのかが分かりません(笑)
ジョージアでの滞在期間をカバーする海外旅行保険への加入が必須となっています。
大きな事故やケガ、病気などがなければ、たいていの場合クレジットカード付帯の海外旅行保険でカバーできるのですが、恐らくどのクレジットカードも3カ月までなどの期間が設けられているはずですので、移住など長期滞在を目的とされて訪れる方は、別途海外旅行保険に加入する必要があります。
3ヵ月ごとに日本とジョージアを行き来する方であれば、クレジットカード付帯の海外旅行保険も使えるのかな…とは思いますが。
デジタルノマドビザ:長期滞在可能なビザを取得しやすい国
◆ ジョージア:Georgia
◆ アンティグア・バーブーダ:Antigua and Barbuda
◆ バルバドス:Barbados
◆ バミューダ諸島:Bermuda
◆ ドイツ:Germany
◆ スペイン:Spain
◆ ポルトガル:Portugal
◆ チェコ共和国:Czech Republic
◆ メキシコ:United Mexican States
デジタルノマドビザではないのですが、ノマドワーカーが比較的簡単に長期滞在できるビザを発給している国も上記一覧に含めています。
デジタルノマドビザを発給している国はまだまだ少ないのですが、世界中で働き方が変わりつつある中で、これから少しずつ増えてくるのではないでしょうか。
最後に…
海外旅行好きにとって、ノマドライフは永遠の憧れのような生活ですよね(笑)
私自身もノマドワーカーに憧れ、少しずつ在宅ワークを取り入れている中で起こったCovid-19による世界の働き方強制的改革によって、やはり決められた場所に通勤しないといけないスタイルは早く卒業するべきだと思うようになりました。
Covid-19以前の私は、もう少しリモートで収益を得られるようになってから…と思い、日本を離れる計画はまだ先の予定だったのですが、強制的に日本に閉じ込められた状態を1年以上も続けると考え方も変わってくるもので、とにかく10万円以内で世界できる国を転々としようと思うようになりました。
そこで目を付けたのが、今回紹介したジョージアという国でした。
もちろん通勤してこその仕事も多く存在していて、現状ではその仕事を鳴くことはできないでしょうけど、この先どんどん働き方が変わり、自分の好きな場所で仕事ができる時代が来ても何ら不思議ではありません。
僅か100年足らずの人生、人や場所に縛られずに生きていけたらどれほどのストレスが軽減されるのだろう…と、未来にワクワクしています。