おとぎ話のような街並みが広がるコペンハーゲン。
可愛い建物を間近で眺めるストリート歩きも素敵ですが、この街の真の美しさを実感するなら、少し高い場所へと目線を上げてみませんか?
コペンハーゲンには高層ビルがほとんどなく、その代わりに、何百年もの間、街のシンボルとして愛されてきた歴史ある教会の尖塔やタワーが、素晴らしい展望台として私たちを迎えてくれます。
一歩一歩階段を上った先にかすむ、北欧らしいオレンジ色のレンガ屋根の連なり、青く輝く運河、そして遠くに見えるスウェーデンへと続く海…その大パノラマは、息を呑むほどの美しさです。
この記事では、数ある展望スポットの中でも、それぞれ全く異なるユニークな構造とスリルが味わえる、コペンハーゲンの「3大名物の塔」を紹介したいと思います。

絶景を見下ろす!コペンハーゲンの街を一望する「3つの名物の塔」
救世主教会(Vor Frelsers Kirke)
コペンハーゲン市庁舎(Københavns Rådhus)
ラウンド・タワー(Rundetaarn)
どこから攻めるか迷ってしまうほど個性豊かなタワーたち。
高いところが好きな方も、フォトジェニックな絶景をカメラに収めたい方も必見の、お勧めビューポイントへご案内します。
| 塔の名前 |
入場料 (大人目安) |
事前予約の要否 |
主なアクセス方法 (最寄駅) |
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救世主教会 (Vor Frelsers Kirke) |
70DKK (約1,500円) |
必須 完全予約制 (日時指定チケット) |
地下鉄 M1・M2線 Christianshavn(クリスチャンハウン)駅 から徒歩約5分 |
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コペンハーゲン市庁舎 (Københavns Rådhus) |
60DKK (約1,200円) ※タワーガイドツアー料金 |
推奨 ツアー催行時間が限定されるため事前確認を推奨 |
地下鉄 M3・M4線 Rådhuspladsen(市庁舎前広場)駅 からすぐ コペンハーゲン中央駅から徒歩約10分 |
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ラウンド・タワー (Rundetaarn) |
40DKK (約900円) |
不要 当日窓口で購入、ふらっと立ち寄りOK |
地下鉄 M1・M2・M3・M4線/国鉄 Nørreport(ネアポート)駅 から徒歩約5分 |
※1DKK(デンマーク・クローネ)=約22円で計算しています。(為替レートによって変動します)
救世主教会(Vor Frelsers Kirke):クリスチャンハウンのシンボル


コペンハーゲンの中心部から運河を渡った「クリスチャンハウンエリア」に深く足を踏み入れると、一際異彩を放つ美しい尖塔が目に飛び込んできます。
それが、1696年に完成したバロック様式の「救世主教会」です。
この教会の最大の特徴は、何と言っても黒と金に彩られたエレガントな尖塔で、一見すると美しい装飾のようですが、よく見ると「タワーの外側に螺旋階段が巻きついている」という、世界でも類を見ない驚きの構造をしています。
地元コペンハーゲンの人々からも深く愛されていて、街のどこからでも位置を確認で切る美しいランドマークです。
外側に剥き出しの螺旋階段の総階段数は400段で、前半の150段ほどは薄暗い教会内部の木造階段を上りますが、後半に差し掛かると突如として「塔の外側」へと…そこから先は、金色に輝く手すりを頼りに、外の風をダイレクトに感じながら塔の頂点を目指してグルグルと登っていくスリル満天のルートになっています。
頂点に近付くほど階段は細くなり、最後は文字通り「これ以上進めない」スリムな先端でゴールを迎えます。
恐怖に耐えて(?)最上部まで上りきった人だけにご褒美が待っています。
遮るものが何もない地上約90mの高さからは、すぐ眼下にクリスチャンハウンの美しい運河、遠くにはオレンジ色の屋根が連なる旧市街、そして天気の良い日には海の向こうのスウェーデンまで見渡すことができます。
救世主教会は、48個の鐘で構成された美しいカリヨン(組み鐘)を持っていることでも有名で、毎日1回(土日は複数回)、街中に美しい鐘の音色のメロディが響き渡り、運河沿いの散策を一層ロマンチックに演出してくれます。
後半の外階段は、隙間から下が丸見えで風も強く、コペンハーゲンで一番のスリルを味わえる場所です。
高所恐怖症の方にはかなりの挑戦になるので、心の準備が必要です。
また、塔への入場は「日時指定のオンライン予約」が必須となっていて、特に天気の良い日や夏休みシーズンは数日前から枠が埋まってしまうため、晴れ予報を見つけたらすぐに公式サイトで枠を確保するのがお勧めです。
| 住所 | Sankt Annæ Gade 29, 1416 København, デンマーク |
| TEL | +4541666357 |
| HP | |
| 開館 |
AM9:00~PM8:00 ※最終入場は閉館の30分前まで |
| 休館 | 1月・12月24・25日 |
| 料金 | 大人:70DKK・コペンハーゲンカード:無料 |
| アクセス |
地下鉄 M1・M2線 Christianshavn(クリスチャンハウン)駅 から徒歩約5分 |
※詳細が変更になる可能性もあるので、訪れる前に公式サイトからリアルタイムの情報を確認してください。
コペンハーゲン市庁舎(Københavns Rådhus):街の中心に聳える最高峰

コペンハーゲンの中心、市庁舎前広場(Rådhuspladsen)にどっしりと構える「コペンハーゲン市庁舎」は、1905年に完成した重厚な赤レンガ造りの建物です。
中世デンマーク様式と北欧ルネサンス様式が融合した美しい建築ですが、その一角にそびえるのが、コペンハーゲンで最も高い場所の一つである「地上105.6mの時計塔」です。
この塔の上層階へ行くには、少し解くネ綱ステップが必要なため、知る人ぞ知る絶景穴場スポットでもあります。
市庁舎の塔は、自由にフラットは入れるわけではなく、「タワー専用のガイドツアー(英語またはデンマーク語)」に参加した人のみが入場を許可される特別な場所で、ガイドさんの案内のもと、普段は閉められている重い扉を開け、細い螺旋階段を約300段上っていきます。
途中で時計の巨大な歯車を間近で見られるなど、バックヤードを覗くようなワクワク感が味わえます。
ツアーの終点である展望デッキに立つと、足がすくむほどの高さと開放感が待っています。
街の中心に位置しているため、すぐ目の前のチボリ公園(Tivoli)の全景をはじめ、ストロイエ(Strøget)の通りが真っ直ぐ伸びる様子など、コペンハーゲンの街並みを真上からジオラマのように見下ろすことができます。
塔のツアーの前後(または別料金)で見学できる、市庁舎内に設置された超精密な天文時計(イェンス・オルセンの世界時計:Jens Olsens Verdensur)は、50年以上をかけて設計製造され、100年に100分の1しか狂わないという驚異の制度を持ちます。

正座の動きや月食、さらには数百年先の日食まで計算して動く複雑なギミックはメカ好き必見です。
展望デッキから南側を見下ろすと、チボリ公園のレトロなアトラクションや緑豊かな敷地が綺麗にフレームに収まり、タイミングが合えば、カラフルなコースターが走る躍動感のある1枚が撮れます。
市庁舎の塔に上がるツアーは、1日の開催本数が限られています。(平日は午後、土曜は午前中など。日曜は休みが多いので注意。)
また、多くの観光スポットが無料になる「コペンハーゲンカード」ですが、この市庁舎の塔のツアーは対象外(別途料金が必要)となるため、事前に公式サイトで最新の運行スケジュールと料金を確認して訪れましょう。
| 住所 | Rådhuspladsen 1, 1553 København, デンマーク |
| TEL | +4533663366 |
| HP | |
| 開館 |
平日:AM9:00~PM4:00 土曜日:AM9:30~PM13:00 |
| 休館 | 日 |
| 料金 | 60DKK~ |
| アクセス |
地下鉄 M3・M4線 Rådhuspladsen(市庁舎前広場)駅 からすぐ コペンハーゲン中央駅から徒歩約10分 |
※詳細が変更になる可能性もあるので、訪れる前に公式サイトからリアルタイムの情報を確認してください。
ラウンドタワー(Rundetårn):階段がない!?馬車も上った天文学の塔
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ストロイエの北側、賑やかなショッピングエリアに突如現れる円柱形の不思議な建物、それが1642年に建てられた「ラウンドタワー(円塔)」で、天文学を愛した国王クリスチャン4世(Christian IV)によって、ヨーロッパ最古の機能する天文台として建てられました。
この塔の最大のユニークさは、内部の構造で、最上部へ続く道のりには階段がほとんどないのです。
塔の内部に入ると驚くのが、白く塗られた美しいレンガ造りの広い坂道が延々と上へと続いていることで、全長209mのこのスロープは、お城の中心をグルグルと7周半回って上へと繋がっています。
かつて、思い天体観測の機材を馬車で運ぶためにこのような階段のない構造になったと言われていて、過去にはロシアの女帝エカチェリーナ2世(Екатерина II Алексеевна)が馬車で上りきったという驚きの歴史も残っています。
救世主教会や市庁舎の塔のような「心臓破りの狭い螺旋階段」とは違い、幅が広く緩やかな坂道なので、自分のペースでのんびり歩いて上ることができ、高所恐怖症の方でも、上っている最中は完全に建物の中なので、スリルを感じることなく安心して絶景ポイントまでたどり着けます。
スロープの途中には、かつてアンデルセンも通ったという古い図書館の跡地(現在はギャラリー)があり、最上部には今も現役の天体望遠鏡が据えられた天文台があります。
また、党の中心は空洞となっていて、途中に1箇所だけ、強化ガラスの上に立って塔の真下を見下ろせるスリリングなガラス床スポットもあります。
屋上の展望テラスからは、コペンハーゲン中心部の歴史ある古い建物や赤レンガの屋根がすぐ間近に迫る、温かみのあるクラシカルな絶景を楽しむことができます。
完全予約制の「救世主教会」や「市庁舎」とは異なり、ラウンドタワーは予約不要で入場料もかなりリーズナブル(大人は50DKK程度)で、さらに夜遅くまで営業している曜日もあるため、昼間の観光を終えた後の夕暮れ時や、ストロイエでのショッピングの合間に休息がてらフラッと立ち寄るのに最適な、最もお手軽な展望スポットです。
| 住所 | Købmagergade 52A, 1150 København, デンマーク |
| TEL | +4533730373 |
| HP | |
| 開館 |
4月1日~9月30日:AM10:00~PM8:00 10月1日~3月31日:AM10:00~PM18:00 |
| 休館 |
12月24・25日、1月1日 12月31日はPM3:00閉館 ※2026年修復工事が行われる予定Restaurering - Rundetaarn |
| 料金 | 大人:60DKK |
| アクセス |
地下鉄 M1・M2・M3・M4線/国鉄 Nørreport(ネアポート)駅 から徒歩約5分 |
※詳細が変更になる可能性もあるので、訪れる前に公式サイトからリアルタイムの情報を確認してください。
最後に…あなたならどの塔からコペンハーゲンを眺めますか?
コペンハーゲンの旧市街を見下ろす「3つの名物の塔」、いかがでしたでしょうか?
同じ「上からの絶景」でも、それぞれの塔には全く異なる歴史と、唯一無二の体験が待っています。
最後に、旅のスタイルに合わせたお勧めの選び方をナビゲートします。
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スリルとアクティビティを求めるなら 「救世主教会」 |
風を感じながら屋外の螺旋階段を一段ずつ上るハラハラ感と、運河沿いのお洒落なクリスチャンハウン地区を見渡す絶景は、忘れられない旅のハイライトとなります。 |
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最高の高さから街を一望したいなら 「コペンハーゲン市庁舎」 |
専属ガイドツアーでしか入れないという特別感と、地上105.6mから見下ろすチボリ公園やストロイエの大パノラマは、まさにコペンハーゲンの中心にいる実感を味わえます。 |
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のんびり歴史を感じながら楽しむなら 「ラウンドタワー」 |
階段のない美しい白いスロープを自分のペースでお散歩気分で上れるため、体力に自信がない方や高所が苦手な方でも安心で、ショッピングの合間にフラッと立ち寄れる手軽さも魅力です。 |
コペンハーゲンの街は、おとぎ話の世界のようにカラフルで、建物一つ一つの高さが優しく揃っているため、上から見渡したときの美しさは格別です。
ぜひあなたの旅のスケジュールや好みに合わせて、お気に入りの塔を見つけて足を運んでみてください。
きっと、地上を歩いているだけでは気付けなかった、この街の新しい魅力に出会えるはずです。



