ヘルシンキ:デザインと自然が溶け合う魅力ある街をエリア別に徹底解剖【フィンランド】

フィンランドの首都・ヘルシンキ。

 

コンパクトな街の中に、洗練された北欧デザイン、歴史的な建築、そして豊かな自然がギュッと詰まった、まるでおとぎ話とモダンが融合したような美しい都市です。

 

「限られた時間で効率よく観光したい!」

 

そんな方のために、この記事ではヘルシンキの主要エリアを徹底解説します。

 

最先端のトレンドが集まるデザイン・ディストリクトから、どこか懐かしい下町の雰囲気が残るカッリオまで、エリア毎にまったく異なる表情を見せてくれるのがヘルシンキの面白いところ。

 

この記事を読めば、あなたにぴったりの「お気に入りのエリア」が必ず見つかるはずです。

 

 

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ヘルシンキ:デザインと自然が溶け合う魅力ある街をエリア別に徹底解剖

マリメッコやイッタラに代表される北欧デザインの聖地、ヘルシンキ。

 

一見コンパクトで静かな街に見えますが、実はエリアごとに独自のカルチャーが花開いている、歩けば歩くほどおくが深い街なんです。

 

お洒落なローカルが集まるカフェ街、ヴィンテージショップが並ぶストリート、そして海風が心地良いウォーターフロント…

 

今回は、次のヘルシンキ旅で絶対に訪れたい注目のエリアをピックアップしました。

 

「暮らすように旅をする」ヒントが詰まったエリアガイド…カメラを片手に、ときめく街歩きの計画を始めませんか?

 

ヘルシンキの主要エリアは、観光、ショッピング、ローカルな魅力など、目的によって大きく5つのエリアに分けることができます。

 

街全体がコンパクトでトラムが発達しているため、どのエリアへも簡単にアクセスできるのが特徴です。

 

エリア名 主な特徴・キーワード こんな方におすすめ 主要スポット
➀中央駅周辺

抜群のアクセス

旅の拠点

近代的商業施設

初めてのヘルシンキ

利便性重視

Oodi(中央図書館)

アテネウム美術館

カンピセンター

②エスプラナーディ公園周辺

王道観光

歴史的建築

ウォーターフロント

定番スポット制覇

海の景色

市場グルメ

ヘルシンキ大聖堂

元老院広場

マーケット広場

ウスペンスキー寺院

③デザイン・ディストリクト(南部)

洗練された並木道

北欧デザイン

ブティック

ショッピング

お洒落なカフェ巡り

マリメッコ・イッタラ旗艦店

デザイン博物館

④カッリオ

(北部下町)

リアルな日常

ヒップなカルチャー

レトロ

ローカルな雰囲気を体感

古着・サウナ好き

コティハルユ・サウナ

個性派カフェ・バー

⑤中心街西部

(テウラスタモ/

ヤトカサーリなど)

赤レンガ倉庫リノベ

現代建築

フェリー港

最先端カルチャー

タリン日帰り旅行

テウラスタモ

ケーブルファクトリー

Löyly(サウナ)

 

中央駅を起点にすると、以下のようなイメージで広がっています。

 

東・南東へ歩く➜②大聖堂・マーケット広場エリア(王道観光)

南へ歩く➜③エスプラナーディ&デザインディストリクト(ショッピング)

西へトラム・地下鉄➜⑤中心街西部(リノベスポット・最先端)

北へとラム➜④カッリオ(ローカル・下町)

 

ヘルシンキ中央駅(Helsingin päärautatieasema)エリア:ヘルシンキ観光の絶対的な拠点

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このエリアは、空港からのアクセスが良いだけでなく、主要な観光スポット、ショッピング、グルメがコンパクトに凝縮された、まさに旅のスタート地点に相応しい場所です。

 

ヘルシンキ中央駅周辺は、1日中多くの人々が行き交う街の中心地で、歴史的な名建築と、モダンな商業施設が美しく融合しています。

 

ヴァンダー国際空港からの新幹線(I・Pトレイン)や長距離列車の発着駅であり、市内を走るトラムや地下鉄の路線も全てここに集まります。

 

主要な見所の多くが駅から徒歩5~15分圏内にあり、初めてのヘルシンキでも道に迷いにくいのがメリットです。

 

駅舎そのものが、フィンランドを代表する建築家エリエル・サーリネン(Eliel Saarinen)が設計したアールヌーヴォー様式の傑作として知られています。

 

美香:正面玄関でランプを持つ4体の巨像は、格好のフォトスポットです。

 

ヘルシンキ中央図書館(Oodi)

(徒歩約5分)

「世界一素晴らしい図書館」にも選ばれた、全面ガラス張りと木造のモダンな建築。

観光客も自由に入れ、カフェやテラス席もあります。

アテネウム美術館(Ateneumin taidemuseo)

(徒歩約1分)

駅の真向かいにある、フィンランド最大の古典美術館。

トーベ・ヤンソン(Tove Jansson:ムーミンの原作者)の作品なども所蔵されています。

アレクサンテリ通り(Aleksanterinkatu)

(徒歩5分)

駅の南側に位置する、ヘルシンキ随一のメインストリート。

有名デパートの「ストックマン(Stockmann)」や、マリメッコ、イッタラなどの北欧デザインのフラッグシップストアが並びます。

カンピセンター(Kamppi)

(徒歩5分)

長距離バスターミナルを兼ねた巨大なショッピングモール。

地下には大型スーパーがあり、お土産探しや予算を抑えた食事(フードコート)に最適です。

 

💡荷物預かりが便利

中央駅の地下には自動コインロッカー(暗証番号式・カード決済可)が多数設置されていて、チェックイン前や、他都市へ移動する前に大きなスーツケースを預けて身軽に観光するのに重宝します。

 

💡治安と雰囲気

基本的に治安は良いヘルシンキですが、中央駅周辺や直結する地下通路は、深夜になると少し雰囲気が変わることがあります。

夜遅くの一人歩きは、明るい大通りを選ぶのが安心です。

 

ヘルシンキ大聖堂周辺エリア:ヘルシンキの「顔」とも言える圧倒的なランドマーク

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ヘルシンキ大聖堂周辺は、行政や歴史の中心地であるクルーヌンハカ(Kruununhaka)地区に位置し、中央駅から東へ徒歩10分ほどの場所にあります。

 

真っ白な大聖堂と、それを囲む気品あるパステルカラーの歴史的建築群、そしてすぐ南側に広がる活気溢れる臨海エリアまで、ヘルシンキ観光の「王道」が一堂に会するエリアです。

 

ヘルシンキ大聖堂周辺は、フィンランドがロシア帝国の総督府だった19世紀前半に、ドイツ出身の建築家カール・ルードヴィッヒ・エンゲル(Carl Ludvig Engel)によって計画的に造られた美しいネオクラシック様式の街並みが特徴です。

 

どのガイドブックでも必ず最初に紹介されるエリアであり、始めてヘルシンキを訪れる人が間違いなく足を運ぶ場所です。

 

歴史的な重厚感がありながら、広場ではイベントが開催されたり、会談で人々がのんびり日向ぼっこをしていたりと、北欧らしいリラックスした空気が流れています。

 

大聖堂から南へ2~3ふん歩くだけで、バルト海に面した港に出られるため、街歩きのルートが組みやすいのも魅力です。

 

ヘルシンキ大聖堂&元老院広場(Senaatintori)

青空に映える発しろな壁と緑のドームが美しい大聖堂。

その前に広がる元老院広場は、美しい石畳で覆われていて、中央にはロシア皇帝アレクサンドル2世の像が立ちます。

大聖堂の長い階段の上からの景色は、広場と街並みを見渡せる絶好のスポットです。

ウスペンスキー大聖堂(Uspenskin katedraali)

ヘルシンキ大聖堂から東へ徒歩5分ほど、小高い丘に建つロシア正教の大聖堂。

赤レンガと金の玉ねぎ型のドームが特徴で、真っ白なヘルシンキ大聖堂とは対照的なエキゾチックな美しさがあります。

マーケット広場(Kauppatori)

港に面した一帯に広がる青空市場。

色とりどりのフルーツや野菜はもちろん、民芸品などのお土産まで様々な露店が並び、歩いているだけで楽しくなります。

夏の週末は最も規模が大きくなり、冬は出ている露天が少なくなります。

オールド・マーケットホール(Vanha Kauppahalli)

1889年から営業するフィンランド最古の屋内マーケット。

中は天井が高く、清潔感ある造りで、魚や肉、チーズといった高い品質の食材を扱う店もあれば、飲食店やお土産物を扱う店もあります。

トーリ・クオーターズ(Torikorttelit)

大聖堂とマーケット広場の間に位置する、古い街区をリノベーションしたオシャレなエリア。

フィンランドの若手デザイナーのショップや職人の工房、隠れ家的なカフェが集まっています。

 

エスプラナーディ公園周辺エリア:洗練された北欧の街並みを象徴

File:Estatua de Johan Ludvig Runeberg, Esplanadi, Helsinki, Finlandia, 2012-08-14, DD 01.JPG

 

中央駅から南側へ徒歩5分ほどに位置するこのエリアは、美しい並木道、ハイセンスなブランドショップ、歴史ある老舗カフェが集まる、ヘルシンキで最も華やかなエリアです。

 

エスプラナーディ公園は、東西に細長く伸びる緑豊かな公園で、公園を挟む2つの通り(北側のポホヨイスプラナーディ通りと、南側のエテライスプラナーディ通り:Eteläesplanadi)を含めた周辺一帯は、観光客だけでなく地元の人々にも愛されるカルチャーの中心地となっています。

 

ヘルシンキ随一のプロムナードで、夏には美しい芝生と花々が咲き誇り、ベンチで日光浴をする人々や、ストリートミュージシャンの演奏で賑わい、冬は美しいイルミネーションに彩られ、四季折々の表情を楽しめます。

 

公園の北側の通り(Pohjoisesplanadi)には、フォンランドを代表するブランドの旗艦店がずらりと並び、ショッピング好きには外せないストリートです。

 

西側は百貨店のストックマンや中央駅方面、東側はバルト海の玄関口であるマーケット広場へと繋がっていて、街歩きのルートに必ず組み込みたい絶好のロケーションです。

 

カッペリ(Kappeli)

公園の東側に佇む、1867年創業の歴史あるガラス張りのレストラン・カフェ。

宮殿のような美しい建築の中で、伝統的なフィンランド料理やコーヒー、ケーキが楽しめます。

カフェ・アールト(Café Aalto)

公園のすぐ近く、赤で見亜書店の2階にある、建築家アルヴァ・アールト(Alvar Aalto)が内装を手がけた伝統的なカフェ。

映画「かもめ食堂」のロケ地としても有名で、日本人観光客にも大人気のスポットです。

マリメッコ&イッタラ旗艦店

ポホヨイスプラナーディ通りには、フィンランドを代表するデザインブランドの大型店舗があります。

豊富な品揃えはもちろん、洗練されたディスプレイは見るだけでインスピレーションを刺激されます。

 

エスプラナーディ公園の東端、マーケット広場のすぐ手前にある海の女神のブロンズ像は、ヘルシンキのシンボル的な彫刻で、特に春の学生の卒業の時期には熱狂的な舞台となります。

 

デザイン・ディストリクト(Design District)周辺:クリエイティブなエネルギーが詰まったエリア

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デザイン・ディストリクトは特定の行政区画の名称ではなく、主にプナヴオリ(Punavuori)を中心に、ウッランリンナ(Ullanlinna)、カンピ(Kamppi)などの一部に跨る、約25の通り、200以上のデザイン関連ショップが集まるエリアの総称です。

 

デザイン・ディストリクトは、ヘルシンキが「デザインの街」であることを肌で実感できる場所で、大手の有名ブランドだけでなく、新進気鋭のローカルクリエイターの熱気を感じられます。

 

ファッション、インテリア、ジュエリーのお店をはじめ、アートギャラリー、建築事務所、アンティークショップなどが独自のネットワークを作って点在しています。

 

メインストリートから一歩路地に入ると、ディスプレイにこだわった小さなお店やアトリエが並び、ただ歩くだけでも感性が刺激されます。

 

ショップの合間には、拘りのコーヒーロースターや、ヴィンテージ家具を配したオシャレなカフェが多く、ショッピングと休憩を交互に楽しめるのが魅力です。

 

デザイン美術館(Designmuseo)

フィンランドデザインの歴史と進化を網羅した、エリアのシンボル。

名作家具やプロダクトが展示されていて、ショップめぐりの前に訪れると、街歩きが何倍も楽しくなります。

フィンランド建築博物館(Arkkitehtuurimuseo) デザイン美術館のすぐ隣に位置し、フィンランドの機能主義建築やモダン建築の歴史に触れられます。
フレドリキンカツ通り(Fredrikinkatu) エリアを南北に縦断する、ショッピングの最重要ストリートで、個人経営のセレクトショップ、フィンランド国内外のテキスタイルブランド、ハイセンスな古着屋などが集まります。
ウーデンマーンカツ通り(Uudenmaankatu) アートギャラリーやインディペンデントなセレクトショップ、拘りの飲食店が並ぶ、少しエッジの効いたストリートです。

 

このエリアのカフェは、サードウェーブコーヒーを牽引する名店が多く、美しくデザインされた空間でフィンランド伝統のシナモンロールとともに一息つくのが現地の定番スタイルです。

 

カッリオ(Kallio)エリア:気取らないローカルの日常

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中央駅からトラムで北へ10分ほどの場所にあるカッリオは、かつて労働者の街として栄えた歴史を持ち、現在は若きクリエイターや学生が集まるヘルシンキで最もオシャレで個性的な下町エリアです。

 

カッリオは、中央駅周辺の近代的なビルや南部の高級住宅街とは全く異なる、気取らないローカルの日常が息づく街です。

 

古いアパートを改装した個性的なショップや、ヴィンテージ調のインテリアで飾られたカフェ、ローカルなバーが連なり、学生やアーティストが多く暮らす街でもあるため、中心街に比べてカフェのコーヒーやレストランの食事が比較的リーズナブルなのも特徴です。

 

昔ながらの「公衆サウナ(Korttelisauna)」の文化が今も大切に残されていて、フィンランドのリアルなサウナライフを体験するのには最適な場所です。

 

コティハルユ・サウナ(Kotiharjun sauna)

1928年創業の歴史ある公衆サウナで、今では数少なくなった伝統的な「薪サウナ」で、地元の人々に混ざって温まることができます。

サウナの合間に、バスタオル一枚で通りに出て涼む地元の人々の光景はカッリオの名物です。

カッリオ教会(Kallion kirkko) エリアの小高い丘にそびえ立つ、グレーの花崗岩で造られた巨大な教会で、カッリオのどこからでも見えるシンボルで、タワーの鐘の音はフィンランドで最も偉大な作曲家シベリウス(Jean Sibelius)が作曲したメロディとして知られています。
ハカニミ・マーケットホール(Hakaniemen kauppahalli)

カッリオ地区の入口(ハカニエミ:Hakaniemi)にある、100年以上の歴史を持つ屋内市場で、1階には新鮮な食材やスープ店、2階にはマリメッコなど北欧雑貨やヴィンテージ食器のショップが入り、お土産探しにも最適です。

(映画「かもめ食堂」でお肉を買うシーンのロケ地でもあります。)

 

エリア内には浅煎りの本格コーヒーが飲める小さなロースターカフェや、一点モノが見つかるレトロな古着屋、レコードショップが点在しています。

 

中心街西部:ヘルシンキの「今」のエネルギーを最も感じられる再開発エリア

File:Välimerenkatu street in Jätkäsaari, Helsinki, Finland, 2022 June.jpg

 

赤レンガのリノベーションスポットがあるテウラスタモ(Teurastamo)周辺や、アートの発信地ルオホラハティ(Ruoholahti)、そして近未来的なウォーターフロントが広がるヤトカサーリ(Jätkäsaari)。

 

歴史的な中央駅や南部とは対照的に、インダストリアル(工業的)な要素と現代建築、そしてバルト海が美しく融合しています。

 

古い倉庫や工場跡の外観をそのまま活かし、内部を最先端のカルチャースポットに改装した施設が目立ち、西側の湾に面しているため、近代的な建物のすぐそばに広大な海と空が広がり、非常に気持ちの良い風が吹き抜けます。

 

この場所に、エストニアの首都タリンへ向かう国際フェリーのターミナルがあり、旅情をそそるダイナミックな街並みが特徴です。

 

テウラスタモ(Teurastamo)

食肉処理場の跡地をリノベーションした、ヘルシンキを代表するフード&カルチャーの街です。赤レンガの敷地内には、こだわりのアイスクリームショップ、地元の蒸留所、ピザ店などが並びます。

夏には敷地内に無料の共有BBQグリルやハンモックが設置され、地元の人々が思い思いに楽しむお祭のような空間になります。

ケーブル・ファクトリー(Kaapelitehdas) かつての大型電線工場を改造した、フィンランド最大級の文化センターで、美術館、写真ギャラリー、ダンスシアター、アーティストのアトリエが入り、アート好きの方におすすめです。
ヤトカサーリ(Jätkäsaari) 西ターミナルを擁する、絶賛再開発中のエリアで、カラフルでエッジの効いた現代建築のマンションが立ち並び、その間をトラムが駆け抜ける、未来的なヘルシンキの風景を撮影できます。
ローリ(Löyly)

バルト海に突き出るように建てられた、木造の彫刻的な美しい公衆サウナ。

サウナで温まった後、そのまま目の前の海へ飛び込む体験ができ、素晴らしいレストラン・バーも併設されています。

 

最後に・・・

駅周辺の活気ある雰囲気、デザイン・ディストリクトの洗練された路地裏、そして南部のパステルカラーの街並み…ヘルシンキはコンパクトな街でありながら、エリアごとに全く異なる表情と魅力を持っています。

 

トラムに乗れば、どのエリアへもあっという間にアクセスできるのも観光しやすいポイントです。

 

ぜひ、この記事を参考に、あなたの旅のスタイルにぴったりの滞在プランを立ててみてください。

 

きっと、歩けば歩くほどこの街のことが好きになるはずです。

 

それでは、素晴らしいフィンランド旅を!Hyvää matkaa!