プングリプラン村(Desa Penglipuran):バリ島の伝統的な生活の体験【インドネシア】

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2023年6月9日以降、新型コロナウイルス関連の入国規制は解除されており、インドネシア入国時の陰性証明書、ワクチン接種証明書の提示は不要、入国規制等も撤廃となっています。

 

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バリ州政府は、バリ州の文化及び自然の保護を目的として、2024年2月14日から、バリ島を訪問する外国人観光客に対し、「外国人観光客徴収金」を課し、一人あたり15万ルピアの徴収を開始する予定です。

在インドネシア日本国大使館:バリ州が徴収を予定している「外国人観光客徴収金」について | 在インドネシア日本国大使館

 

 

バリ島の伝統的な生活環境を体験してみたいと思いませんか?

 

バリ島の中心部であるデンパサールから約45kmの場所にあるバンリの南に位置するプングリプラン村は、バリ島の伝統的な建築様式の家々が並び、穏やかな時間が流れています。

 

バリの村や各家庭の配置は、バリ・ヒンドゥー教の方位決めに沿って決められていますが、観光地化が進む南部や観光地では、その方位決めに基づいた家々の並びは、どんどん失われています。

 

そんな昔ながらのバリの村を見ることができるのが、バンリ県にあるプングリプラン村で、インドネシア政府によって1993年に「観光村」に指定され、バリの昔ながらの生活や村の雰囲気を守ることを趣旨として、実際に村には人々が住み、生活をしている生きた観光村なのです。

 

この村で、地元の人々のおもてなしや、この場所で体験できるバリ島の伝統的な生活を体験することは、きっと一生忘れられない思い出になることでしょう。

 

この記事では、バリ島の伝統的な生活環境が今もなお維持されているプングリプラン村の紹介をしたいと思います。

 

 

 

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プングリプラン村(Desa Penglipuran):バリ島の伝統的な生活の体験

プングリプラン村は、バリ島の州都デンパサールから約45kmほど離れたバンリ県(Bangli)にある伝統的な村の一つです。

 

プングリプラン村は、伝統的な文化を今も日常生活に継承している社会のため、バリ島の観光地の一つとして有名です。

この村の人々は、バリ島の先住民族であるバリ・アガ族(Bali Aga)の少数民族に属していて、村独自の古代の宗教的慣習に従って生活をしています。

先祖を尊重し、トリ・ヒタ・カラナ(Tri Hita Karana)と呼ばれる、幸福の3つの要因「神との調和」「人々の調和」「自然屋環境との調和」について教えるバリ・ヒンドゥー教の哲学に従っています。

 

このトリ・ヒタ・カラナは、村そのものの構造にも適用されていて、プングリプラン村の配置は「Parhyangan:神聖な場所」「Pawongan:居住場所」「Palemahan:墓地・農地など」の3つの部分に分かれています。

 

人気のある観光地であるウブドから1時間もかからない場所に広がる手つかずの竹林の側に、バリ島の伝統的家屋、寺院などの建物があり、手入れの行き届いたプングリプラン村は、オランダのギートホールン(Giethoorn)、インドのマウリノン(Mawlynnong)と並んで世界で最も清潔な村に選ばれています。

 

また、文化や伝統を失うことなく、コミュニティ全体に利益をもたらす観光業を構築し、1995年には、地元の生態系の竹林を保護する取り組みが評価され、インドネシア政府からカルパタル賞(Kalpataru award)が贈られました。

 

そんなプングリプラン村を自分の目で見て、様々な体験をしてみませんか。

 

営業時間 8:15~18:30
 入場料  大人:IDR50,000/子供:IDR30,000
平均観光時間 1.5時間
公式サイト Desa Penglipuran Wisata, Outbound, Gathering, Outing di Bali

 

 

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プングリプラン村(Desa Penglipuran):歴史

プングリプラン村の歴史は、情報が少なくあいまいな部分も多いのですが、約700年前のバンリ王朝(Kerajaan Bangli)時代のDewa Gede Tangkeban IIIの統治中には人が住んでいたと考えられています。

 

村の先祖はかつてキンタマーニ高原のバトゥール山の中腹にあるバユン・グデ村(Bayung Gede)に住んでいたと言われています。

 

バンリ王朝の支配下にあり、バユン・グデ村の住民は王家の葬儀に必ず参列し、棺を担ぐ役割を担っていたのですが、村が中心部から遠かったため、住人の一部が移住して作ったのが今のプングリプラン村になっています。

 

プングリプラン村という名前の由来については、二つの説があると言われていて、一つ目は、バリ語の「プングリン(pengeling)」と「プーラ(pura)」に由来しています。

プングリンは、記憶を思い出すことを意味し、プーラは神聖な場所または祖先の場所を意味することから、プングリプランをインドネシア語で直訳すると「先祖を偲ぶ場所」と解釈できます。

 

また、村の北端に建てられている先祖を祀る寺院は、バユン・グデ村の寺院を模して造られています。

 

二つ目は、快適を意味する「ペリプール(pelipur)」と不幸を意味する「リップル(lipur)」という言葉から来ていると言われていて、この二つの言葉を組み合わせて「慰めの場所」を表しています。

バンリ王が瞑想のためにこの村を頻繁に訪れていたと言われていることからこのような認識になったと言われています。

 

プングリプラン村(Desa Penglipuran):行き方

プングリプラン村は、キンタマーニ(Kintamani)からバンリの間の幹線道路沿いにあり、デンパサールからは45㎞ほどで、車で約1時間の距離にあり、バンリの市内中心部からは北に約6㎞ほどになっています。

 

タクシーやバイク、またはバスに乗って簡単に行くことができます。

また、時間のない方や、効率的に周りたい方は現地のツアーもあるので、簡単に訪れることが可能です。

 

 

 

プングリプラン村(Desa Penglipuran):観光

プングリプラン村は、インドネシアのテレビ・映画のロケ地として紹介されて以来、インドネシア人観光客の間で関心が高まり、その後、InstagramやYouTubeなどのSNSと相まってこの村は世界中の旅行者に知れ渡るようになりました。

 

プングリプラン村は、伝統的なバリの概念に基づいてレイアウトされており、村を通る幹線道路は南北に伸びていて、その道路沿いの家々は東か西を向いています。

 

村はエリアを三つの主要なゾーンに分けていて、それぞれに特定の機能と役割があります。

 

まずは、メインエリアであるParhyanganは、宗教活動を行う聖地になっていて、主要な寺院であるペナタラン寺院(Pura Penataran)は村の北東エリアにあります。

この地域は宗教儀式の場所として指定されていて、住民の家よりも高い場所にあります。

 

村人が生活をする場所であるPawonganは、住居と社会活動のエリアとなっていて、中心部に住宅地があります。

その家々は、伝統的なバリ様式で配置されていて、中央の中庭を囲む4つの建物で構成されています。

 

現在、村には226世帯が暮らしていて、農業や竹編み職人、家畜の飼育などで生計を立てています。

 

そしてPalemahanエリアには、お墓と農地がある場所で、プングリプラン村の南側に英雄に捧げられた記念碑を保管している場所があり、その西側では村人が畑でお米や作物の栽培をしています。

Berkas:Learn to Dance.jpg

 

寺院を訪れバリ・ヒンドゥー教の文化を学ぶ

プングリプラン村には、ペナタラン寺院、ダレム寺院(Pura Dalem)、プセ寺院(Pura Puseh)という三つの寺院があります。

 

210日ごとに巡ってくる祭日「ガルガンの日(Galungan)」、村の記念日を祝う「ヌグサバの儀式(Ngusaba ritual)」、村の寺院で毎日行われる祈りの儀式など、この村では、様々な伝統行事を見ることができます。

 

地元の人々に敬意を払い、マナーを守って迷惑をかけなければ、これらの儀式を見学することができます。

 

買い物を通して手工芸品の制作過程を学ぶ

プングリプラン村で見られる手工芸品には、竹編みの工芸品(keben lukis)、彫刻された竹マスク、その他様々な伝統工芸品があります。

 

これらの手工芸品は、職人の自宅前で直接購入することができ、制作過程を職人から直接学ぶこともできます。

 

ホームステイをして地元の人々と触れ合う

プングリプラン村では、ホームステイをすることもできます。

ホームステイには、いくつかのプランがあり、小規模・中規模の家、ゲストハウスなどから選択することができます。

 

プングリプラン村の人々は、とてもフレンドリーな方が多く、滞在中にマナーをしっかり守っていれば、大いに歓迎してくれることでしょう。

 

郷土料理を楽しむ

プングリプラン村の郷土料理は、長豆やモヤシなどの蒸し野菜にお餅とピーナッツソースを添えたティパット・カントク(Tipat cantok)とチェムチェムという名前の緑の葉っぱを絞って作った青汁のようなロロー・チェムチェム(Loloh cemcem)などがあります。

 

神聖な竹林の散策

プングリプラン村から約100mほどの場所に、45haの美しい竹林があり、多くの写真スポットがあるので、徒歩や自転車で散策を楽しみましょう。

 

Parhyanganエリアの一部として、地元に人々はこの竹林を神聖な場所と考え、何としてでも保護することで、人間と環境のバランスを保とうと努めてきました。

File:Village communataire de Penglipuran.jpg

 

最後に…

プングリプラン村は、文化と環境の保護が優れている村です。

 

トリ・マンダラ(Tri Mandala)のコンセプトに沿った村の素晴らしいレイアウト、伝統的な建築様式、村の人々の団結力、そして清潔な環境が快適な雰囲気を生み出しています。

 

クタやウブドなどの観光地化されたバリ島でもバリ島の魅力は存分に堪能することができますが、生前と配置され、清潔でノスタルジックな田園地帯であるプングリプラン村は訪れる価値のある場所です。

 

また、多くの観光客が、デンパサールから向かって同じ方面にあるキンタマーニやウブドを観光して、プングリプラン村を訪れるプランを立てています。

 

バリ島の伝統的な生活環境の体験をぜひしてみてください。