キューバ旅行を計画している際に、珍しく決して小さくはない不安を感じていました。
一人旅は慣れているし、元々自由気ままな単独行動を好む私にとって、一人で旅行は最高の贅沢なのです。
初めての南米という事で、まずキューバの言語であるスペイン語は話せないし、中南米とはいえども南米の治安についてのネガティブな情報はいくつも持ち合わせている状況で、一度も訪れたことのない場所に女一人、本当に行って大丈夫なのだろうか?という思いが、出発を前にどんどん大きくなっていました。
一人旅で初めての行き先、皆さんはどのような感情が生まれるのでしょうか?
不安ですか?
ワクワクの方が勝っていますか?
この記事では、私同様一人旅で不安になっている方向けに、旅先で友達を作る簡単な4つの方法を記事にしたいと思います。
一人旅で友達を作る4つの方法
2017年、私は日本から遠く離れたキューバに向かいました。
キューバ旅行を決めたときは、特に不安も何も感じなかったのですが、一つずつ準備を進めるにつれて、本当に一人で大丈夫なのか?という不安に襲われたのでした。
一人旅は、自己発見のできる素晴らしい経験となります。
行きなれた場所であれば、旅の最初から最後まで一人であっても、大きな孤独を感じることはありません。
私は一人時間が何時間でも何日でも楽しめるタイプなので(笑)
ただ、情報も少なく、治安面でも不安のある未知の国「キューバ」を訪れたことで、旅先で友達を作ることの意味、大切さを知ることができました。
新しい発見をする非日常の一日を終えた後、訪れた旅先の伝統料理を囲み、新しい友達や仲間と喜びを分かち合ったり、一緒に旅をしてみたり、時には恋をしてみたり…
初めて訪れた中南米の国キューバで学んだいくつかのヒントは、どんな目的地であっても途中で孤独を感じることなく、一人旅を最大限に楽しむことに役立つかもしれません。
一人旅で友達を作る方法:訪れる前に学ぶこと
新しい場所への旅行は、新しい生き方に順応することを意味します。
旅先の国で友達を作るには、その国の文化や言語を学び、地元の人や他文化の国から同じタイミングで訪れている観光客にとって受け入れられる行動と、受け入れられない行動を理解することが重要です。
そのためには、日本の常識が通用しないということを知っておく必要があります。
そして、訪れる国で使用されている言語の基本的なフレーズをいくつか学ぶことも大切です。
これは、訪れた国の文化を尊重しているということを示す一番分かりやすい方法です。
日本に訪れている外国人の方が、即席で覚えたであろう片言の日本語を話してくれるだけでも嬉しくないですか?
日本から一歩離れれば、私たちは外国人であり、同じ事が起こると思います。
さらに、新しく発見した知識や学んだ言語スキルがあれば、どこかのタイミングですれ違う他の旅行者と簡単に知識や情報を共有することができます。
私がキューバ到着後、同じ便に乗っていたオーストラリア人に話しかけられたのですが、彼はキューバに来る前に調べた情報をたくさん共有してくれました。
そして、空港から市街地までのタクシーに便乗させてもらったのですが、車内では片言のスペイン語で運転手さんと決してスムーズではないけれど楽しそうに会話をしている彼を見て、訪れる前の準備として言語や文化を学ぶことが重要だということに気付きました。
一人旅で友達を作る方法:あらゆる共有
キューバでは、まだまだFree WiFiが十分にないうえ、現地SIMなどもありません。
どのようにしてネットをつなぐかというと、WiFiカードを購入して、WiFiの飛んでいる公園(かなり限定的)に行く必要があります。
恐らく旅人であれば、入国前に現地のネット環境については調べていく方のほうが多いのですが、知らない方もいて私がキューバに行く前に調べた情報を共有することができました。
私は海外に行く際、必ず日本のお菓子を持って行きます。
現地のバスや電車などの移動時に、話す機会があれば必ずおすそ分けするようにしています。
もちろん、日本のお菓子が恋しくなることが最大の理由なのですが、意外に仲良くなるきっかけになったりするのです。
旅行中、私は現代人ならではの一人旅に最も役に立つかも知れない事にも積極的に取り組んでいます。
それは、誰かのSNS投稿のために写真を撮ることを提案するのです。
写真を撮りたそうにしている旅人を見つけたら必ず声をかけます。
そうすることで、私もその場所で写真をお願いすることができるだけではなく、話が盛り上がり一緒に周ることもあります。
これは単純に旅仲間が増えるだけではなく、一人で観光するはずだったその日一日を素晴らしいものに変えてくれることもあるのです。
一人で食べるはずだったランチやディナーが、旅仲間との素敵な時間に変わったり、知らなかった場所を教えてもらったりと、一人では経験することがなかったであろう経験が次々に増えるのです。
また、旅人との時間の共有あるあるですが、現地情報を遥かに超えて、それぞれが訪れた世界中の国々の話に会話が発展していきます。
日本人に人気の国と外国人に人気の国には、かなり違いがあります。
日本で情報収集をしていたら考えもしなかった国を知ることもできたり、その経験から大きく世界が広がったりもするのです。
一つオススメですが、簡単な日本の歴史や文化を英語で説明できると話が盛り上がることが多いです。
日本に訪れたことのない外国人の持つ日本のステレオタイプはとても面白く興味深いです。
一人旅で友達を作る方法:小さなことでも質問してみる
これはキューバに限らずですが、初めて訪れる国では初めての経験、初めて見るもの、様々な「初めて」を経験すると思います。
そんな初めてだらけの場所であれば、常に小さな疑問が頭を巡っていると思います。
その都度現地の人や、訪れている旅人にその疑問について質問をしてみてください。
これは何?
現地の方に質問をすると、答えが英語ではない事も多々あります。
それでも、日本人とは違って、通じなかったとしても現地語で一生懸命説明しくれる方が多いです。
そして日本人ほど初対面の人と話すことへのハードルが高い人が少なく、意外に言葉が通じなくても笑顔でコミュニケーションが取れることにも気付きます。
私はフランスの列車内で、フランス語しか話せないマダムと2時間会話を楽しみました。
私はフランス語が全く話せないのですが、マダムはお構いなしにフランス語で話してきて英語も理解していないようだったので、途中から私も英語ではなく日本語で会話をするようになりました。
完全にフィーリングだけでの会話です(笑)恐らく私たちの近くに座っている乗客には不思議な光景だったに違いありません。
会話ができていたのかどうかは最後まで不明でしたが、パリでマダムとお別れする際に、まだ移動が続く私に列車内で食べなさいと、パスタやパンなどを駅構内で買って手渡してくれました。
これって、素晴らしい出会いだと思いませんか?
言葉が通じない事に臆することなく、ニュアンスでだけでも何となくその時を楽しめることを忘れないでください。
私にとってマダムとの出会いは、言語の壁を全く感じなくなった瞬間となりました。
一人旅で友達を作る方法:お呼ばれしてみる
キューバでは私にとって大きな出会いがあり、現地の方のお宅にお邪魔する経験をしました。
もちろん見ず知らずの方の家に訪れるのはかなりハードルの高いことですが、意外に日本ほど他人の家に訪れることが特別なことではない国が多いです。
なんとなく日本だと、普段付き合いのない友達の家にお邪魔することはハードルが高い感じがしませんか?
突然お宅にお邪魔するのは気が引けるというか…最近知り合った人のお宅に突然ふらりと手ぶらで行く…なんて、日本だったらまずしないことですよね。
現地の方と仲良くなってお宅にお呼ばれしたら、現地人の暮らす家や家庭料理など、本当にディープな経験が出来ます。
そもそも偏食の私は海外でも現地グルメを楽しむなんて事をしないのですが、キューバ人のお宅に訪れたことで、キューバの人々が日常的に食べる食事を楽しむことができました。
お口に合うかどうかは別として(笑)
余談ですが、お邪魔したキューバ人のお宅の庭でブタを飼ってました。
大人のブタ1匹に生まれたてぐらいの子豚7匹がいて、超かわいい!!なんて思った日のディナーは豚肉料理…
日本で生きている私は、自宅の庭に食べるためのブタがいるとは思わないわけです。
ディナーの瞬間まであの超かわいい豚さんたちが、食べられる為にいるとは思いもしないわけです。
日本人の私にとって、庭で悠々と昼寝をしている豚さんが単なるペットではないなんて思いもしないわけです。
これは残酷な経験ですが、このように新たな人生経験を積むこともできたりするのです。
最後に…
キューバに行くきっかけは、アメリカとキューバの関係がオバマ政権によって改善傾向にあったことで、キューバがアメリカナイズされる!なんて噂が旅人界で出回っていたのです。
もちろんミーハーな私はアメリカナイズされる前のキューバを見てみたいと慌てて計画をする事になりました。
そんな急遽の旅に同行できる友達なんているはずもなく、いつも通り一人旅。
一人旅をするということは、完全なる自由でもあり、また全てのものごとに一人で対処しなくてはならず、孤独を感じる瞬間もあると思います。
日常から離れた場所で一人旅をすることで、外部からの影響を受けずに、遮るものもない世界の景色を堪能する時間を楽しみましょう。
忙しい日常から離れて、時間をかけて立ち止まり、深呼吸し、自分と向き合うことはとても素晴らしい時間になります。
そして、孤独な時間を有意義に過ごすことで、日本では初対面の人との何気ない会話にハードルを感じていた方でも、全くハードルを感じることなく楽しむことができる自分を発見することができるかもしれません。
延々と一人時間を楽しめる私でさえ、一人旅をしていると誰かと会話をしたくなるのです♡