旅行中毒者であれば、いずれ迎えるであろう一人旅の経験。
私も初めての一人旅のときは、本当にドキドキしました。
友達と行く海外では何でもない事が、本当にできるのか?本当に大丈夫か?などと色々と心配になったものです。
一人旅の最大のメリットといえば、好きなときに好きな場所に行くことができ、好きなものを好きなときに食べることができ、ある場所では意味もなく長い時間滞在してみたり、またはすぐに滞在先を変更したりなど、自由気ままに旅をすることができることです。
関連記事:一人旅初心者にオススメの国7選【海外】
もちろん自由と共に、トラブルに見舞われた際、必ず自分で判断&解決しなければならない状況もセットでくっついてきます。
盗難や詐欺など、自分一人では解決できないことに関しては、現地の警察や日本大使館などを頼ることが必須となりますが、その他にとても細かい部分にはなりますが、私が一人旅を経験してきた中で、別にトラブルというトラブルではないけれど…気をつけるべきだな!と思った9つの注意事項を記事にしたいと思います。
一人旅で犯しがちな9つの失敗&回避方法
一人旅は、友達や家族、その他大勢で行く旅行とは違い、自由気まま気の向くままに旅ができるという大きなメリットがあります。
しかし、グループ旅行やツアーなどに比べ一人旅だからこそ注意すべき点などもあります。
今回は私自身が一人旅で得た経験から、一人旅で犯しがちな注意すべき点、そしてその回避方法を9つ紹介します。
もちろん全ての方に当てはまることではないので、掻い摘んで参考にしていただければと思います。
下記9つを意識する事によって、最高の一人旅を満喫できることになると思います。
一人旅で犯しがちなミス:宿泊施設の選択
一人旅を計画するときに必ずやることの一つである、滞在先の選択。
一人だし、寝るだけだし…と思うと、ホテル代を削って余ったお金を他のものに充てたいと誰もが思うかと思います。
私のような一般人の一人旅では、予算管理はとても重要になってきます。
ただ、一人旅での宿泊施設の選択は、予算を削るべきではありません。
特に女性の一人旅であれば尚更、快適で安全な宿泊施設を選択することが重要です。
私の旅仲間の経験談も踏まえて少し触れておきますが、ホテルの従業員が鍵を開けて入ってきた…現地人で知り合った人にホテルの部屋の前に居座られた…など、ホテルでもこのようなトラブルに遭っている女性トラベラーがいます。
そして、一つの部屋を複数の旅人が共同で使用するホステルなどでは、貴重品が盗まれたなんて話も結構聞きます。
Airbnbなどを利用して、個人の方の物件をレンタルする場合には、サイト情報と内容が全く違っていたなど、個人間のやり取りなだけあって、トラブルも案外多い事があります。
チェックインするホテルやホステルには、24時間セキュリティ付きのフロンとデスクがあることを確認しましょう。
そして、予約するお部屋には、貴重品を保管できる鍵付きの金庫やロッカーがあるかどうかの確認も必要です。
あまりグレードを下げすぎると、24時間対応してくれるフロントがない事も多々ありますし、金庫がないお部屋もあります。
Airbnbなどを使用して、個人の方所有の物件をレンタルする場合は、必ず口コミに目を通すことが重要です。
そして、こちら側もお部屋を貸してくれるホストの方の希望をしっかりと遵守することが重要です。
日本と海外では文化も常識も違い、ちょっとしたことがトラブルになりかねないということを頭においておきましょう。
一人旅で犯しがちなミス:スーツケース詰込
一人で旅をするということは、「自分の荷物は常に自分で管理」が当然のこととなります。
トイレに行きたいから少し荷物を見てて…なんて事もできないですし、常に荷物と共に行動する事になります。
そんな時に、大きなスーツケースに荷物一杯詰め込んだ状態だと、全ての行動に負荷がかかります。
とはいえ、私自身がとても荷物の多いタイプなので、説得力に欠けるのですが(笑)
長期滞在の旅行であっても、衣類などは必要なものを数日間分だけ持っていくようにして、途中で選択ができる場所を確認し、選択して着回す方法もあります。
バリ島で2ヶ月間滞在した際は、バリ島にはクリーニングがあったため、5セットの洋服を着回していました。
とんでもない僻地でない限り、ある程度必要なものは現地でも調達可能ですので、シャンプーやコンディショナーなどの日用品でこだわりのない方であれば、ホテルの備え付けがある場合もありますし、現地調達をオススメします。
一人旅で犯しがちなミス:予算管理
旅行に使える予算が潤沢にある方であれば、この項目については全く必要のないものとなるのですが、私のような一般人の旅行には予算管理が必須項目となります。
質素な旅を計画していても、思わぬ出費が毎回必ずといっていいほどあります。
その思わぬ出費も、自分に何の落ち度がなくても起こり得ることがあります。
例えば、予約していた夜行バスが来なかった場合など、夜行バスでの移動を計画に入れていた場合、もちろんその日のホテル代は予算に入っていません。
それでも、バスが来ないとなれば、突然ホテル代が必要となります。
関連記事:要注意「FLiX BUS」:予約した夜行バスが来なくて危く野宿【イングランド】
自分のミスではない!とは言っても、すぐに必要な出費となりますので回避は難しい状況になるのです。
旅行の出発前に、訪れる観光地や食事をしたいレストランなど、大まかな目的地をリストアップするついでに、だいたいの費用を計算しておきましょう。
この時の予算組みとして、少し多めに…がオススメです。
毎日手元に必要な現金を推測して、必要な分だけをお財布に入れて、それ以外はスーツケースなどに分けて保管しておきます。
私は毎晩、翌日に必要な分だけの現金を財布に入れるようにしています。
もちろん不安なので、少し余分な現金をお腹に隠し持つようにはしているのですが(笑)、すぐに出せない状況にしておくことで、旅先で大きくなっている気持ちを抑制することもでき、無駄遣い回避にもなります。
旅行に行くと、どうしても不要なものでも気軽に買ってしまったりしませんか?
この方法で、スリや盗難の対策にもなるのでオススメです。
思わぬ出費に対応できるよう、極力十分な現金を残しておくことを忘れないようにしましょう。
一人旅で犯しがちなミス:自己解決
一人旅を計画していると、どうしても分からない事や、不明瞭な情報に惑わされることがあると思います。
そんな時、行けば何とかなるか…で訪れる方も多いかと思います。
かくいう私も、行けば何とかなるか…と思いがちですが、現地に行って本当に困ることもあります。
また、曖昧にした状態で訪れたことで、スムーズに行かなかったりするのです。
ネットでググれば何でも調べられる時代ですが、ネットには情報が溢れすぎていて、正確な情報でない場合も多々あるのです。
また、一人旅をしている最中に、何かしら困ることが出てくるかと思います。
それは、大小様々だと思いますが、小さなトラブルであれば自分で解決しようと模索する方も多いと思います。
そして、言葉の壁を感じて助けを求めることを躊躇してしまうこともあるでしょう。
ただ、小さなトラブルであっても、すぐに助けを求めていいのです。
そして、語学に自信がなくても、世界中には言葉の通じない外国人を優しく助けてくれる人で溢れています。
最初は小さかったトラブルを自己解決しようとするあまり、大きなトラブルに発展する可能性も無きにしも非ずです。
一人旅をする際に意識したいのは、いつでも助けを求めることが必要であるということです。
旅行計画の際には、同じ場所を訪れたことのある友達や家族などがいれば、必ずその方々からの情報収集をしてみてください。
意外に思いつきもしなかった情報を入手できる可能性もあります。
また、今ではSNSなどで多くの情報が得られます。
ほぼどこの国であっても、必ず訪れたことのある方がいるはずです。
経験談は必ずどこかで役に立つことでしょう。
一番のオススメは、現地在住日本人の方とつながることだと思います。
訪れた先で、その方と会う時間を作れなかったとしても、最悪の事態になったときに、日本語で話せる人がいる安心感はハンパないです。
また、現地で困った場合は、道行く人に助けを求めることもありだと思います。
私自身もかなり躊躇するのですが、必ず現地の人や旅人が助けてくれますし、そこでも知り得もしなかった情報が入手できることもあります。
最後に、外務省の「海外安全サイト」で、目的地の情報を必ずチェックしておくことと、目的地にある日本大使館・領事館の場所もチェックしておくことをオススメします。
何かトラブルに遭ったときに、情報があるのとないのとでは、自身の精神状態も違ってきますし、必ず助けてもらえる場所があるという安心感は大切だと思います。
一人旅で犯しがちなミス:安全対策
一人旅であれば、一人で食事に出たり、バーで一人で飲んだりすることもあるでしょう。
こちらは特に女性の一人旅の方への警告となりますが、お酒の席での出会いには気をつけましょう。
ドリンクに睡眠薬などドラッグ類を入れられた経験のある女性がたくさんいます。
男性で睡眠薬強盗に遭った方も知っています。
お酒が入ると注意散漫になります。
お金や電子機器類などの盗難だけで済めばラッキーですが、命に関わる危険に晒されることもあり得るのです。
ホテルの安全を確保し、見知らぬ人には個人情報を提供しないなど、自分の身を守るためには本当に初歩的なことですが重要です。
そして、お酒を飲む際は自制心を失わない程度に、知り合った人がどんなにフレンドリーな人であっても、自分のドリンクから目を離さないなど、細心の注意を払うようにしましょう。
もちろん悪い人よりも良い人のほうが多いので、ほぼほぼ取り越し苦労となることでしょう。
ただ、最悪の旅にしないためには、取り越し苦労程度の注意でいたほうが良いと思います。
悲しいことですが、世界では信用しすぎない事が一番の安全対策になります。
一人旅で犯しがちなミス:緊急事態準備不足
旅先では、事故や予期せぬ出来事が発生する可能性が常にあります。
旅先で起こるトラブルは、フライトの遅延といった小さなトラブルから、命に関わる大きなトラブルまで多数起こり得ます。
フライトの遅延であれば、時間配分の変更などで対応ができる事も多いのですが、病院にいく必要のある出来事だったり、訴訟問題に発展する可能性のある問題も発生する可能性はあるわけです。
また、国によってその場で支払い能力がないと判断された場合、緊急時でも救急車に乗せてもらえない事が多々あります。
無料で救急車に乗れるなんてのは、世界の非常識なのです。
友達がマチュピチュに訪れた際に、重度の高山病にかかり、ヘリだったか救急車だったか忘れたのですが、その手配をする前に支払えるかどうかの確認があったそうです。
クレジットカードを持っていたため、その場でクレジットカードを提示して早急に病院に運んでもらえたそうなのですが、クレジットカードがなかったらどうなってたことか…と言っていました。
そのようなトラブルに対応できるようある程度の準備もしておく必要があります。
海外旅行に訪れる際は、少なくとも一枚はクレジットカードを持っていくことをオススメします。
緊急時にまず一番先に役立つものといっても過言ではありません。
どこの国でも、VISAとMASTERであればほぼほぼ使用できるので、海外旅行で使用するクレジットカードはこの二択で作ることをオススメします。
悲しいかな我らがJapaneseブランド「JCB」は、最近では使用できる場所も増えてはきましたが、まだまだ欧米で使用で切る場所は限られています。
また、世の中には、様々なタイプの海外旅行保険があります。
数日から数週間程度であれば、そんなに高額ではない海外旅行保険もありますし、クレジットカード付帯の海外旅行保険もあります。
私は、とんでもない僻地でない限り、3ヶ月以内の旅行であればクレジットカード付帯の保険で済ませています。
クレジットカードによっても保険のカバー内容が変わりますので、クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用する方は、必ず保険の適用内容を確認しておきましょう。
ちなみに私はアメックスを利用しているのですが、アメックスのカバー内容は下記になっています。
ちなみにアメックスゴールドは現状自動付帯と利用付帯両方あるのですが、2021年7月より利用付帯のみとなるそうです。
利用条件 | 自動付帯 支払限度額 |
利用付帯 支払限度額 |
2021年7月~ 利用付帯 支払限度額 |
---|---|---|---|
障害死亡 後遺障害 |
5,000万円 | 1億円 | 1億円 |
傷害治療費用 | 200万円 | 300万円 | 300万円 |
疾病治療費用 | 200万円 | 300万円 | 300万円 |
賠償責任 | 4,000万円 | 4,000万円 | 4,000万円 |
携行品損害 | 50万円 | 50万円 | 50万円 |
救援者費用 | 300万円 | 400万円 | 400万円 |
遅延・欠航など (荷物含む) |
2万円 | 2万円 | 2万円 |
受託手荷物紛失 | 4万円 | 4万円 | 4万円 |
アメックスは海外旅行傷害保険の補償はかなり充実しているのですが、カード自体が使えない場所も多いです。
一人旅で犯しがちなミス:スケジュール詰込
初めて訪れる場所に行くと、ここもあそこも!とスケジュールを詰め込みがちではないですか?
私が一人旅初心者のときに何度も犯した失敗です(笑)
私は特にヨーロッパ旅行でやりがちなのですが、ヨーロッパは歴史的建造物も多い上に、隣国への移動も簡単にできてしまいます。
そのため、分刻みで行動をして、あらゆる観光地を周ってしまいがちでした。
これは、疲れた記憶しか残らないので、全くオススメしません。
これは完全な私の例になるのですが、私は極力夕方~夜現地に到着する便を選択するようにしています。
日のあるうちに現地到着すると、どうしても観光したくなりますよね。
これが、到着して空港を出た時点で日が落ちていると、初日は夜ご飯を食べて寝るだけというスケジュールにほぼ強制的になるわけです。
そうすることで、移動中にどんなに寝ていたとしても疲れはたまっているので、時差ボケがあっても眠ることが容易にできるのです。
時差ボケの早期解消の一助となるし、体の疲れも取れるので一石二鳥なのです。
とにかく到着日はリラックスをする時間を設けることが重要です。
そして到着日同様に帰国日も私は予定を空にしていて、空港付近もしくは、空港への直行バスなどがあるホテルなどに宿泊するようにしています。
空港に行く前にマッサージなどのリラックスタイムを設けることができたら文句なしです!
日本人は長期休暇が取りづらく、短期間でいかに周るかでスケジュールを組む方も多いかと思います。
ただ、それだと旅に出る=疲れるものとなってしまいかねません。
時間がなくていけなかった場所があれば、また次回の旅行で行くようにすればいいだけなのです。
一人旅で犯しがちなミス:友達作りに専念
一人旅での楽しみの一つは、新たな出会いもあります。
自分とは環境も価値観も違った人々や、自分のコンフォートゾーンにいる友達とは明らかに違った人々との出会いは、大きな刺激をもらうことができます。
これは本当に人生にとって素晴らしいことでもあるのですが、せっかくの一人旅、一人で時間を過ごすことも大切にしましょう。
日常から離れた場所で一人過ごすことによって、本来の自分を見つめなおす機会になり、自分自身の心が何を求め、何を不要としているのかを改めて発見する良い機会にもなるからです。
訪れた先の公園やカフェなどで、本を読んだりぼんやりしたり、昼食をゆっくり食べてみたり、一人で博物館や美術館などを静かに堪能してみましょう。
何度もいいますが、新しい出会いは私自身も一番の楽しみといっていいほど旅の中で大きいのですが、自分自身とも向き合って、様々な自分と対話してみることをオススメします。
一人旅で犯しがちなミス:一人にこだわる
「友達作りに専念ミス」とは真逆ですが、一人旅であるが故に一人行動にこだわり過ぎないことも重要です。
バスなどの公共交通機関がない観光地も数多くあり、その場所へ行く為に一人でタクシーを手配となると、とんでもなく高額な費用が必要となります。
また、女性の一人旅で、タクシーで男性運転手と2人きりになることへの不安を感じる方もいらっしゃるかと思います。
私のようにツアーなどの団体行動を苦手とする方々にとっては、一人行動が最適だと思いますが、一人ではない場合のほうが快適な場合もあります。
日本国内はもちろん、世界中の旅行会社が一人旅専用のオプショナルツアーを組んだプランを用意しています。
そして恐らく私たちが行きたい場所のほとんどを網羅したプランが用意されているはずです。
また、そのツアーなどに参加する事によって、素敵な旅仲間と出会うこともあります。
旅先での出会いは日常での出会いとは違った特別な友情が芽生えます。
旅仲間が増えると、様々な情報交換もできますし、日本では注目されていないような目的地の発見にも役立つことがあります。
最後に…
全ての旅行にはトラブルがつき物であり、時に予期せぬトラブルに見舞われ、一人だと気の遠くなるような出来事があるかもしれません。
それでも一人旅には、他では味わうことのできない達成感もあり、人生を変える経験になる可能性を大いに秘めています。
実際に、一人旅から戻ったとき、今までなら諦めていたこと、目も向けなかったことでさえ、何でも達成できそうな自分を知る事になると思います。
一人旅は決して危険なものではなく、ハードルの高いことでもありません。
誰でも注意を払っていれば、特に問題なく自由気ままな旅が楽しめると断言できます。
行きたいと思ったときに、行きたいと思った場所に行く為に、一緒に行ける友達を探していたら、その場所は遠のいていきます。
行きたいと思ったときに、行きたいと思った場所に行ける「一人旅」を楽しみましょう♡
関連記事:一人旅初心者にオススメの国7選【海外】