クオッカに会いたい!!
という方向けにブログを書いています。
「地球上で最も幸せな動物(The happiest animal on Earth)」と呼ばれ、その愛らしい外見から一躍人気者になったオーストラリアの有袋類動物の一種「クオッカ」。
初めてオーストラリアを訪れたときに、大きな自然の中でおおらかな人々が多く、自然と動物と人間が共存しているという印象を強く持ちました。
だから、地球上で最も幸せな動物がオーストラリアに存在すると聞いたとき、なんだか納得しました。
地球上で最も幸せな動物「クオッカ」に会いに行こう!!
正式名称は「クオッカワラビー」で、有袋類動物の一種で、オーストラリアのロットネスト島でしかお目にかかれない動物です。
体長が約40~50㎝で体重が3~4㎏、顔は完全にピカチューです。
常に口角の上がった口をしていることから、「いつも笑顔でいる動物=地球上で最も幸せな動物」となったそうです。
そんな幸せな動物認定されたクオッカですが、昔は実験動物にされたこともあれば、捕食の豚に生息地が破壊されたり、天敵の猫やキツネに命を脅かされてきた歴史もあり、ロットネスト島を除いた全ての場所では絶滅してしまったそうです。
ロットネスト島以外の場所では絶滅してしまったクオッカですが、天敵であるキツネや猫にとって、ロットネスト島の気候はとても過酷で住み着けなかったことで、クオッカが住みやすい環境となりました。
そのため、長い間子孫繁栄を繰り返し、現在ロットネスト島の人口が約120人に対して、クオッカの個体数は約12,000匹にも及んでいます。
ただ、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「絶滅危惧II類」に指定されています。
クオッカの生息するロットネスト島は、西オーストラリア州のフリーマントルから西に18㎞のインド洋に位置する島です。
実はこのロットネスト島は、約7000年前までは本土と一体だったそうで、海面上昇によって切り離されてしまった際に、そこに生息していたクオッカがそのまま現在まで子孫繁栄を繰り返してきたようです。
ロットネスト島:アクセス方法
ロットネスト島へは、「パース」と「フリーマントル」の3ヵ所のフェリー乗り場から「RottnestExpress」というフェリーで行くことができます。
Rottnest Express(日本語対応)
フリーマントルは、パースから電車で約30分くらいの港町です。
フリーマントルは見所の多い観光地ですし、コスト的にもフリーマントルに滞在後、フリーマントルのフェリーターミナル「B Shed Victoria Quay」から行く方法が最もお薦めです。
✔ 予約時期、曜日などで価格変動があります。
✔ 乗船前に必ず酔い止めを飲みましょう。
普段、乗り物酔いなんてしないという方でも危険です。
ロットネスト島到着時に船酔いで動けない観光客が多数います。
その理由は乗船すればすぐにわかるのですが、フェリーの揺れが尋常ではなく、乗船時にエチケット袋が手渡されます。
せっかくの旅行、船酔いで台無しにしないように酔い止めを飲みましょう。
なお、個人手配が不安な方はオプショナルツアーも多数ありますので、自分の都合に合った方法で訪れてください。
パース:フェリー乗り場「Barrack Street Jetty Elizabeth Quay」
ロットネスト島まで | 約1時間半 |
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運行数 | 1往復 / 1日 |
日帰り運賃 | 往復AUS$113(入島料込) |
宿泊運賃 | 往復AUS$119(入島料込) |
パース駅から約1㎞です。
パースで滞在予定の方は、パースにはコアラを抱っこできる動物園もあるので、ぜひコアラの抱っこ体験もしてみてください。
フリーマントル:フェリー乗り場「B Shed Victoria Quay」
ロットネスト島まで | 約30分 |
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運行数 | 4往復 / 1日 |
日帰り運賃 | 往復AUS$79(入島料込) |
宿泊運賃 | 往復AUS$85(入島料込) |
フリーマントル駅から650mです。
フリーマントル:フェリー乗り場「Northport Rous Head Harbour」
ロットネスト島まで | 約30分 |
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運行数 | 4往復 / 1日 |
日帰り運賃 | 往復AUS$79(入島料込) |
宿泊運賃 | 往復AUS$85(入島料込) |
フリーマントル駅から6㎞ほど離れていますが、駐車場完備のフェリー乗り場です。
ロットネスト島:クオッカはここにいる
ロットネスト島の中央部・西部には大きな木があまりないため、クオッカを見つけることは困難です。
クオッカは島の東部にいて、フェリーターミナルから半径1㎞以内にたくさんのクオッカが生息しています。
クオッカは、人間に対して警戒心が薄いため、意外に人目に付く場所に普通にいます。
クオッカの大好物が葉っぱや木の実なので、木の下で過ごすことが多く数匹のクオッカが集まってたむろしていたりします。
野生動物はどこかに隠れて生活をしているという既成概念を捨てていきましょう!
クオッカに会う際の注意点
◆ 食べ物を与えない
◆ 触らない
◆ 軽食・飲み物など持参
違法かどうか以前の問題で、クオッカの体に合わない物であれば、クオッカに命の危険が及ぶことなので、絶対に食べ物を与えないでください。
どんなに愛らしい表情をしていても、相手は野生動物です。
クオッカには問題ない菌でも人間に感染すると大変な病気になったりすることがないとも言い切れません。
また、逆もあり得るのです。
近寄ってきてくれるので思わず手を出しそうになるのですが、お互いの安全のために絶対触れないようにしましょう。
ロットネスト島には、軽食や飲み物が買えるお店がありません。
観光中に喉が渇いても、自販機もないので脱水症状を起こしかねません。
私が訪れたのは8月で、オーストラリアの冬真っ只中でしたが、歩いているだけで汗ばむ陽気でした。
クオッカのベストショットを撮る方法
基本的にお手持ちのスマホやGoProで充分撮れます。
クオッカの目線レベルに寝そべって待っていると、クオッカが近寄ってきてくれます。
食べ物などで誘き寄せなくても近寄ってくるクオッカが必ずいるので、気長に待ってみてください。
クオッカってこんな動物
◆ 一夫多妻制 ◆ 寿命は10歳前後 ◆ 草食動物
◆ 夜行性 ◆ 足は意外に速め ◆ 警戒心希薄
◆ 好奇心旺盛 ◆ 死んじゃう ◆ 違法行為
クオッカは一夫多妻制で、お父さんは子育てをせずお母さんだけで赤ちゃんを育てます。
クオッカは生まれてから1年(1歳)で大人になり、寿命は約10年ほどと言われています。
クオッカの大好物は、ニアウリの葉っぱですが、ロットネスト島にある植物のほとんどの葉っぱを食料にしていて、葉っぱが少なくなる季節に向けてしっぽの部分に脂肪を蓄えています。
クオッカは夜行性で、夜の間活発に行動するため、昼間見かけるクオッカはどことなく行動が鈍いことが多いです。
短距離であれば、時速20㎞程度のスピードが出ます。
マウンテンバイクなどの類の自転車の平均速度くらいの速さで走ります。
長い年月、天敵のいない環境で生活をしてきたため、警戒心がほとんどなくクオッカの方から人間に近寄ってくることが多々あります。
基本的に人間を怖がっておらず、観光客慣れしていることで自ら寄ってきてくれることもしばしばあり、カメラを向けてもソッポを向いたりすることもなく、かなりフレンドリーに思えるでしょう。
クオッカは、体に合わない物を口に入れると死んでしまうことがあります。
警戒心もなく近寄ってきてくれるので、ついつい何か食べ物を与えたり触りたくなったりしますが、触ったり食べ物を与えることは厳禁です。
クオッカは野生動物のため、お触り厳禁です。
これはお互いの安全のために必須事項であり、餌付けしたり触ったりした場合は、AUS$150以上の罰金が科されます。
ロットネスト島:観光
ロットネスト島は手つかずの自然がそのまま残されていて、A級自然程指定の国立公園です。
クオッカに会うついでに島内観光を楽しみましょう。
ロットネスト島:交通機関
ロットネスト島内では、都市部のような公共交通機関は発達していません。
運行数は少ないですが、バスと列車が島内を走っています。
◆ バス・列車
◆ レンタサイクル
島内20ヵ所にバス停があり、45分おきに運行されている循環バスで、乗り降りは自由にできるので、観光に一番使える交通手段です。
ロットネスト島到着後、インフォメーションセンターでチケットの購入ができるのですが、フェリー到着時は混雑するので事前予約がお薦めです。
チケット代 | AUS$25 |
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公式予約サイト (日本語対応) |
Island Explorer Bus Service - Adams Pinnacle Tours |
約90分間の島内周遊ツアーで途中の乗り降りはできません。
ウェスト・エンド(West End)から絶景を観て、ワジャマップ灯台(Wadjemup Lighthouse)に向かいます。
チケット代 | AUS$55~ |
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公式予約サイト (日本語対応) |
Bus Tour - Rottnest Express |
出発駅と終着駅が決まっていて、こちらも途中の乗り降りが自由にできません。
終点のオリバー・ヒル(Oliver Hill)からは島を一望することができ、お天気が良ければパース市街の高層ビル群が見渡せます。
チケット代 | 片道:AUS$10 / 往復:AUS$20 |
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公式予約サイト (日本語対応) |
Captain Hussey Historical Train Tour |
体力に自信のある方は、自転車をレンタルして周遊するのもありです。
ロットネスト島は、非常に高低差が激しく道も険しいため、体力に自信のある方向けの手段になります。
島を一周する約22kmコース | 所要時間3~5時間 |
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短めの約10kmのコース | 所要時間1.5~3時間 |
目安の所要時間を参考にスケジュールを組みましょう。
なお、レンタサイクルはロットネスト島到着後にインフォメーションセンターでレンタルもできますし、ロットネスト島に訪れる際のフェリー予約時にレンタルすることもできます。
ロットネスト島のインフォメーションセンターでレンタルする場合の事前予約も可能になっています。
レンタル料 | AUS$30 |
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公式予約サイト | Bike Hire |
ロットネスト島:お薦めスポット
ロットネスト島のお薦めスポットをいくつかピックアップしますので、お好みでアクティビティを楽しんでください。
ロットネスト島には63のビーチがあり、透明度は抜群で運が良ければイルカやアシカといった海の野生動物を観ることができるかもしれません。
その63あるビーチの中でも「リトル・サーモン・ベイ(Little Salmon bay)」は、ロットネスト島でも一番人気のビーチです。
海水浴やシュノーケリングなどウォータースポーツが楽しめます。
✔ リトル・サーモン・ベイ(Little Salmon bay)
✔ リトル・パラキート・ベイ(Little Parakeet Bay)
✔ ザ・ベイスン(The Basin)
✔ サーモン・ベイ(Salmon Bay)
✔ リトル・パラキート・ベイ(Little Parakeet Bay)
✔ ロッキー・ベイ・ビーチ(Rocky Bay Beach)
✔ ピンキー・ビーチ(Pinky Beach)
西オーストラリアで4番目に古い現存する灯台です。
灯台内の155段に及ぶ階段を上ると、ロットネスト島の全景を観ることができます。
名前の通り、ロットネスト島の最西端にあります。
フェリーが到着する場所から最も遠い上に、道中も険しく自転車で行くにはかなり厳しい場所になります。
ここでは、運が良ければ展望台からクジラやイルカ、アシカなどを観ることができます。
ロットネスト島の中心部に位置する、第二次世界大戦時に造られた砲台です。
砲台には9.2インチの大砲が設置され、第二次世界大戦時は走行貫通砲弾を28kmの距離まで飛ばすことができました。
現在では歴史的遺跡として保存されています。
こちらは冬ならではのアクティビティになりますが、ロットネスト島は赤道付近へと向かうクジラたちの通り道となっています。
ホエールウォッチングに参加するのも素晴らしい経験となります。
ロットネスト島:お店情報
カフェやレストランなど、食事を取るところはいくつかありますが、コンビニのようなお水を買ったりできるストアがフェリー到着時の場所にしかなく、飲食店もあちらこちらにあるわけではないので、計画的に観光することをお薦めします。
ロットネスト島の公式サイトでレストラン情報が掲載されているので、必要であればチェックしてみてください。
ロットネスト島:ホテル
日帰り観光の方が多いのですが、ロットネスト島に宿泊する余裕があるのであれば、一泊して時間を気にせず西オーストラリアに沈む夕日、そして昇る朝日を堪能するのもお薦めです。
様々なパターンの宿泊施設がありますので、ロットネスト島の公式サイトで確認してみてください。
Remember, anyone who deliberately interferes with (including feeding) wildlife on Rottnest Island will be fined $150 on the spot under the Rottnest Island Authority Act 1987 and potentially prosecuted under the Wildlife Conservation Act 1950 with fines up to $10,000. Acts of animal cruelty may result in fines up to $50,000 and 5 years imprisonment under the Animal Welfare Act 2002.
最後に・・・
コロナが騒がれ始めた2020年3月に、オーストラリアのクルーズ船の乗客800人がロットネスト島で2週間隔離されていたそうです。
ここでなら隔離も楽しいかも(笑)
まだまだ終息の兆しが見えないコロナですが、日本を除いた多くの国がコロナ前の日常をほぼ取り戻した状態になっています。
私の友達も、先日コロナ後初の海外旅行にオーストラリアを選んで行きました。
オーストラリアの壮大な自然、コロナで疲弊した心を癒してくれるたびになるのではないでしょうか。
この地球上で最も幸せな動物に会えることを願っています♡