クオッカに会いたい!!
という方向けに記事を書いています。
「地球上で最も幸せな動物(The happiest animal on Earth)」と呼ばれ、その愛らしい外見から一躍人気者になったオーストラリアの有袋類動物の一種「クオッカ」。
初めてオーストラリアを訪れたときに、大きな自然の中で大らかな人々が多く自然と動物と共存しているという印象を持ちました。
だから、地球上で最も幸せな動物がオーストラリアに存在すると聞いたとき、なんだか納得しました。
そろそろオーストラリアの国境もOPENしそうな気配を感じますので、是非コロナ後の旅行に、この地球上で最も幸せな動物「クオッカ」に会いに、オーストラリアはロットネスト島に行ってみませんか?
参考:【朗報】オーストラリアの国境がそろそろ開く準備をしている:日本といくつかの国対象
クオッカとは?
正式名称は「クオッカワラビー」で有袋類動物です。
体長が約40cm~50cmで体重が3~4kgで、顔は完全にピカチューです。
常に口角の上がった口をしていることから、「いつも笑顔でいる動物」=「地球上で最も幸せな動物」となったそうです。
そんな幸せな動物認定されたクオッカですが、昔は実験動物にされたこともあれば、捕食のブタに生息地が破壊されたり、天敵の猫やキツネに命を脅かされてきた歴史もあり、ロットネスト島を除いた全ての場所では絶滅してしまったそうです。
クオッカの生息地:ロットネスト島
クオッカの生息するロットネスト島は、西オーストラリア州のフリーマントルから西に18kmのインド洋に位置する島です。
実はこのロットネスト島は、約7000年前までは本土と一体だったそうで、海面上昇によって切り離されてしまった際に、そこに生息していたクオッカがそのまま現在まで子孫繁栄を繰り返してきたのです。
クオッカの紹介
ロットネスト島の気候は、クオッカの天敵であるキツネや猫はとても過酷で住み着けなかったことで、クオッカが住みやすい環境となりました。
そのため長い間子孫繁栄を繰り返し、現在ロットネスト島の人口が約120人に対してクオッカの個体数は約12,000匹にも及ぶのですが、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「絶滅危惧II類」に指定されています。
クオッカの豆知識
✔ 一夫多妻制
✔ 寿命は10歳前後
✔ 草食動物
✔ 夜行性
✔ 足は意外に速め
✔ 警戒心希薄
✔ 好奇心旺盛
✔ 死んじゃう
✔ 違法行為
✔ 一夫多妻制
クオッカは一夫多妻制でお父さんは子育てをせず、お母さんだけで赤ちゃんを育てる。
✔ 寿命は10歳前後
クオッカは生まれてから1年(1歳)で大人になり、寿命は約10年と言われている。
✔ 草食動物
クオッカの大好物はニアウリの葉っぱですが、ロットネスト島にある植物のほとんどの葉っぱを食料にしていて、葉っぱが少なくなる季節に向けて尻尾の部分に脂肪を蓄える。
✔ 夜行性
クオッカは夜行性で夜の間活発に行動するため、昼間見かけるクオッカはどことなく行動が鈍いことが多い。
✔ 足は意外に速め
短距離であれば時速20km程度のスピードが出る。マウンテンバイクなど類の自転車の平均速度くらい。
✔ 警戒心希薄
長い年月、天敵のいない環境で生活をしてきたため、警戒心がほとんどなくクオッカの方から人間に寄ってくる。
✔ 好奇心旺盛
基本的に人間を怖がっておらず観光客慣れしていることで、自ら寄ってきてくれることもしばしばあり、カメラを向けてもソッポを向いたりすることもなくフレンドリー。
✔ 死んじゃう
クオッカは希少動物なので、触ったり食べ物をあげたりするのは厳禁。
体に合わない物を口に入れると死んでしまうこともある。
✔ 違法行為
クオッカは野生動物なのでお触り厳禁。
これはお互いの安全のために必須事項であり、餌付けしたり触った場合、AUS$150以上の罰金が課される。
参照:https://rottnestisland.com/the-island/about-the-island/quokkas-and-wildlife
ロットネスト島への行き方
ロットネスト島へは「パース」と「フリーマントル」の3カ所から「RottnestExpress」というフェリーが出航しています。
フェリー予約方法は下記記事を参考にしていただければと思います。
参考:Rottnest Express:クオッカの島「ロットネスト島」行きフェリー予約方法【オーストラリア】
フリーマントルは、パースから電車で約30分くらいの港町です。
フリーマントルはとても見所の多い観光地ですし、コスト的にもフリーマントルに滞在後、「B Shed Victoria Quay」から行く方法が最もオススメです。
なお、個人手配が不安な方はオプショナルツアーもありますので、そちらをご検討ください。
ツアー:ロットネスト島「世界一幸せな動物」クオッカに出逢えるウォーキング&選べる島内周遊(サイクリングorバス)ツアー<昼食付き/日本語/パース発着>
Barrack Street Jetty Elizabeth Quay(パース)
ロットネスト島まで | 約1時間半 |
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運行数 | 1往復 / 1日 |
日帰り運賃 | 往復AUS$109.50(入島料込) |
宿泊運賃 | 往復AUS$115,50(入島料込) |
※パース駅から徒歩約1km。
パースで滞在予定の方は、パースではコアラを抱っこできる動物園もあるので、ぜひコアラの抱っこ体験もしてみてはいかがでしょうか。
参考:世界で唯一コアラを抱っこできる国:オーストラリア・パース【体験記】
B Shed Victoria Quay(フリーマントル)
ロットネスト島まで | 約30分 |
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運行数 | 4往復 / 1日 |
日帰り運賃 | 往復AUS$70.50(入島料込) |
宿泊運賃 | 往復AUS$76.50(入島料込) |
※フリーマントル駅から650mです。
Northport Rous Head Harbour(フリーマントル)
ロットネスト島まで | 約1時間半 |
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運行数 | ノースポート発:1便 / 1日 |
ロットネスト島発:2便 / 1日 | |
日帰り運賃 | 往復AUS$70.50(入島料込) |
宿泊運賃 | 往復AUS$76.50(入島料込) |
※フリーマントル駅から6kmほど離れていますが駐車場完備です。
公式予約サイト(日本語対応):https://rottnestexpress.com.au/JP/
✔予約時期、曜日などで価格変動がありますので、都度確認してください。
✔乗船前に必ず酔い止めを飲みましょう。
普段船酔いなんてしないという方でも危険です。
ロットネスト島到着時に船酔いで動けない観光客が多数います。その理由は乗船すればすぐに分かるのですが、フェリーの揺れが尋常じゃないです。乗船時にエチケット袋が手渡されます。
せっかくの旅行、船酔いで台無しにしないように酔い止めを飲みましょう!!
クオッカに会う
クオッカはここにいる
ロットネスト島の中央部・西部には大きな木があまりないため、クオッカを見つけることは困難です。
クオッカは島の東部にいて、フェリーターミナルから半径1km以内にたくさんのクオッカが生息しています。
クオッカの豆知識でも触れていますが、人間に対して警戒心が薄いため意外に一目に付く所にいます。
クオッカの大好物が葉っぱや木の実なので、木下で過ごすことが多く木の下で数匹のクオッカが集まっていたりします。
野生動物はどこかに隠れて生活をしているという既成概念を捨てていきましょう。
クオッカのベストショットを撮る方法
基本的にお手持ちのスマホやGoProで充分撮れます。
クオッカの目線レベルに寝そべって待っていると、クオッカが近寄ってきてくれます。
食べ物などでおびき寄せなくても、近寄ってきてくれるクオッカが必ずいますので根気良く待ちましょう。
クオッカに会う際の注意点
✔ 食べ物を与えない
✔ 触らない
✔ 軽食・飲み物など持参
✔ 食べ物を与えない
この記事の最初のほうでも書きましたが、違法かどうか以前の問題でクオッカの体に合わないものであれば、クオッカが死んでしまうので絶対に食べ物を与えないでください。
✔ 触らない
どんなに愛らしい表情をしていても、相手は野生動物です。
クオッカには問題ない菌でも人間に感染すると大変な病気になったりすることがないとも言い切れません。また逆もありえるのです。
近寄ってきてくれるので思わずてを出しそうになるのですが、お互いの安全のために絶対触れないようにしましょう。
✔ 軽食・飲み物など持参
ロットネスト島には軽食や飲み物が買えるお店がありません。
観光中に喉が渇いても自販機もないので脱水症状を起こしかねません。
私が訪れたのは8月でオーストラリアの冬真っ只中でしたが、歩いているだけで汗ばむ陽気でした。
ロットネスト島観光
ロットネスト島は手つかずの自然がそのまま残されていて、A級自然保護指定の国立公園です。
島内交通機関
✔ バス・列車
✔ レンタサイクル
バス・列車
✔ バス:「Island Explorer」
島内20箇所にバス停があり、45分おきに運行されている循環バスです。
乗り降りは自由にできますので、観光に一番使える交通手段です。
ロットネスト島到着後、インフォメーションセンターでチケットの購入はできるのですが、フェリー到着時は混雑しますので、事前予約がオススメです。
チケット代:AUS$20
公式予約サイト(日本語対応):https://www.adamspinnacletours.com.au/full-day-tours/rottnest-island-island-explorer-bus-service/
予約サイトに時刻表もあるので必要な方は印刷して準備していきましょう。
✔ バス:「BUS TOUR」
約90分間の島内周遊ツアーで途中の乗り降りはできません。
ウェスト・エンド(West End)から絶景を観て、ワジャマップ灯台(Wadjemup Lighthouse)に向かいます。
チケット代:AUS$49~
公式予約サイト(日本語対応):https://rottnestexpress.com.au/experiences/island-tours/bus-tour/
✔ 列車「Oliver Hill Gun & Tunnel Train tour」
※2020年10月12日より建設工事のため閉鎖
出発駅と終着駅が決まっていて、こちらも途中の乗り降りが自由にできません。
終点のオリバーヒル(Oliver Hill)からは島を一望することができ、お天気が良ければパース市街の高層ビル群が見渡せるほどです。
公式サイト:https://rottnestisland.com/see-and-do/Island-tours/oliver-hill
レンタサイクル
✔ インフォメーションセンター
✔ フェリー予約時手配
✔ 注意点
✔ インフォメーションセンター
ロットネスト島到着後にインフォメーションセンターでレンタルすることができます。
レンタル料:AUS$30
なお、ロットネスト島のサイトから事前予約可能。
公式サイト:Bike Hire
✔ フェリー予約時手配
フェリー予約時にレンタサイクルの予約を同時にすることも可能です。
レンタル料:AUS$30
公式サイト:Bike Hire - Rottnest Express
✔ 注意点
ロットネスト島は非常に高低差が激しく道も険しく、体力に自身のある方向けの手段になります。
・島を一周する約22kmのコースは所要時間3~5時間
・短めの約10kmのコースは所要時間1.5~3時間
をみておいてください。
ロットネスト島オススメスポット
ビーチ
ロットネスト島には63のビーチがあり、透明度は抜群で運がよければイルカやアシカといった海の野生動物を観ることができるかもしれません。
その63あるビーチの中でも「リトル・サーモン・ベイ(Little Salmon bay)」はロットネスト島でも一番人気のビーチです。
海水浴やシュノーケリングなどウォータースポーツが楽しめます。
✔ リトル・サーモン・ベイ(Little Salmon bay)
✔ リトル・パラキート・ベイ(Little Parakeet Bay)
✔ ザ・ベイスン(The Basin)
✔ サーモン・ベイ(Salmon Bay)
✔ リトル・パラキート・ベイ(Little Parakeet Bay)
✔ ロッキー・ベイ・ビーチ(Rocky Bay Beach)
✔ ピンキー・ビーチ(Pinky Beach)
ワジャマップ灯台(Wadjemup Lighthouse)
西オーストラリアで4番目に古い現存する灯台です。
灯台内の155段に及ぶ階段を登ると、ロットネスト島の全景を観ることができます。
ウェスト・エンド(West End)
名前どおり、ロットネスト島の最西端にあります。
フェリーが到着する場所から最も遠い上に、道中も険しく自転車で来るにはかなり厳しい場所になります。
ここでは、運がよければ展望台からクジラやイルカ、アシカなどを観ることができます。
オリバーヒル砲台(Oliver Hill Battery)
ロットネスト島の中心部に位置する第2次世界大戦時に造られた砲台です。
放題には9.2インチの大砲が設置され、走行貫通砲弾を28kmの距離まで飛ばすことができました。
現在は歴史的遺跡として保存されています。
ホエールウォッチング
こちらは冬ならではですが、ロットネスト島は赤道付近へと向かうクジラたちの通り道となっています。
ホエールウォッチングに参加するのも素晴らしい経験となります。
ロットネスト島お店情報
カフェやレストランなど食事を取るところはいくつかありますが、コンビニのようなお水を買ったりできるストアがフェリー到着時の場所にしかないため、また飲食店もあちらこちらにあるわけではないので、計画的に観光することをオススメします。
下記ロットネスト島公式サイトでレストラン情報が掲載されていますので、チェックしてください。
公式サイト:Rottnest Island | Rottnest General Stores
ロットネスト島ホテル
日帰り観光の方が多いのですが、ロットネスト島に宿泊する余裕があるのであれば一泊して、時間を気にせず西オーストラリアに沈む夕日、そして昇る朝日を堪能するのもオススメです。
この他にもいろいろなパターンの宿泊施設がありますのでロットネスト島の公式サイトでご確認ください。
公式サイト:Rottnest Island | Places to Stay
まとめ
コロナが騒がれ始めた3月に、オーストラリアのクルーズ船の乗客800人がロットネスト島で2週間隔離されていたそうです。
参考:クルーズ船乗客、クオッカの島で隔離へ オーストラリア - BBCニュース
不覚にも、ここでなら隔離されてもいい…なんて思ってしまいました。
まだまだコロナで不安定な情勢で、国境がいつ開くかも分からないなか、ハワイは11月からオーストラリアとは旅行再開に向けて協議が進められているということで、少しずつ明るい話も入りつつあります。
早くコロナが終息すること、通常通り普通に旅行ができることを願いながら日々旅行に関する記事を更新しています。
また、オーストラリア渡航の際は観光ビザが必須となっていますので、忘れないように申請してください。参考:オーストラリア旅行:ビザ取得について重要なこと【観光ビザ必須】
この記事が少しでも誰かのお役に立つ日が来れば嬉しいです♡