ルアンパバーンで徳を積む:托鉢体験【ラオス】

ラオスの朝は早い。

毎朝僧侶が町を練り歩く「托鉢」があるから。

 

この記事では、ラオスはルアンパバーンで体験した托鉢について詳しく解説したいと思います。

ルアンパバーンで托鉢を見たい方、体験したい方向けに托鉢の全貌をお届けします。

 

ラオスでは早朝5時半頃から鮮やかなオレンジ色の袈裟を纏った僧侶が、喜捨を求め長い行列を作って歩いています。

これがラオスの一日の始まりの風景です。

 

旅行中、目覚まし時計をかけることを嫌う私ですが、ラオスにはとんでもない目覚まし時計があります。

毎朝3時頃から1時間おきにしっかり鳴ってくれる目覚まし時計。

その正体は、ホテル前の民家で飼育されているニワトリ。

本当に目覚まし時計のように何かセッティングされているんじゃないかと思うくらいしっかり1時間おきに鳴くんです( ̄_ ̄ i)

これじゃ寝れやしない。

 

結構色んな所からニワトリの鳴き声が聞こえていたので、ニワトリに起こされる観光客が多いんじゃないかと思います。

話が少しそれてしまいましたが、そんな早朝のラオスを体験しようじゃないですか。

 

ルアンパバーンで徳を積む:托鉢体験【ラオス】
 

 

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そもそも托鉢とは?

敬虔な仏教国ラオス。

そんなラオスで最も荘厳な托鉢と言われている朝の僧侶の托鉢。

托鉢とは、修行僧が町を歩き「喜捨」を受け取る修行のことをいいます。

日本でもたまに行われているのですが、傘を被って黒い袈裟を纏った僧侶のような人が駅前や街中などで黙ってじっと立っている姿を目にすることがあります。

私は托鉢を学ぶまで、ただの街頭募金?物乞い?にしか見えないのが正直な所だったんですが、あれは物乞いではなく日本で行われている托鉢です。

 

托鉢はただ無心にひたすら歩き、喜捨したい人が現れればそれを受け取るという修行なんだそうです。

そのため僧侶から喜捨をお願いすることはなく、喜捨を受け取ったとしてもお礼を言うこともないそうです。

お礼を言ってしまえば、それは寄付や募金活動となってしまい、托鉢ではなくなるそうです。

こんな例え話があって、人々が先祖に届けたいお供え物を僧侶に託すことで僧侶が先祖に届けてくれるというものです。

お礼を言わないことに何となく納得できる気がしますね。

 

托鉢は喜捨する人にとっても自分の財産など「浄財を手放す」「執着を断つ」という修行になるそうです。

「喜捨」という文字通り「喜んで捨てる」という修行であり、徳を積むことになるそうです。

 

そんな托鉢ですが、托鉢自体はラオス全土で見ることができるのですが、ルアンパバーンで毎朝行われている托鉢が世界最大規模だということです。 

ルアンパバーンで浄財を手放し、執着を断つ修行をしてみましょう。

 

托鉢の時間と場所

ルアンパバーンの托鉢は、日の出の時間により多少の前後はありますが、だいたい朝5時半頃にお寺の鐘の音と共に始まります。

ここ日本で朝5時半頃にお寺が鐘の音を鳴らしたらきっと苦情が来ること間違い無ですね(笑)除夜の鐘にイチャモンをつけるようになったのですから。

 

托鉢はルアンパバーンの町全体で行われているのですが、最も長い行列や、いくつもの托鉢の列が交錯する光景が見れるのは、寺院が集中しているサッカリン通り(Sakkaline)とクワンスー通り(Kounxoau)になります。

サッカリン通りは通りの道も広く観光客で賑わっているのですが、よりローカル感のある托鉢を見たい方は、クワンスー通りの托鉢がオススメです。

クワンスー通りも観光客はいるのですが、サッカリン通りに比べて観光客はまばらで静かな従来の托鉢を見ることができます。

この時間帯は交通規制もされており、自動車などの乗り入れがなくとても静かで、僧侶がひたひたと歩く足音だけが響いています。

 

私はたまたま滞在したホテルがクワンスー通りだったので、バルコニーからでも見ることができる状態でしたが、上から僧侶を見下ろしてはいけない…という情報を聞いたことがあったので、バルコニーで見ることは控えました。

 

HOTEL

オーナーはフランス人の方で、立地最高、お部屋広々、WIFIバッチリ。文句なしのホテルでした。

パクホントン ヴィラ サイナムカン ヴァット ノン (Pakhongthong Villa Saynamkhan Vat Nong)

 

サッカリン通りの観光客向けの托鉢と、クワンスー通りの従来の托鉢では空気が全然違うので、時間に余裕のある方は両方体験してみても良いと思います。

やはりオススメはクワンスー通りの托鉢です。

 

お供え物の準備

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托鉢体験で必要なものといえば喜捨するお供え物です。

従来の托鉢では「お米:うるち米」をお供え物として僧侶に喜捨するらしいのですが、現在はお菓子なんかもお供え物として喜捨しているようです。

お供え物は前日にローカルマーケットで準備しましょう。 

MEMO

当日托鉢が行われている場所でお供え物を販売している売り子がいますが、これは禁止されている行為になります。 

 

How to 托鉢? 

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托鉢のルール

◆ 見学の間は静かにする

お布施は自分にとって意味深くかつ敬意を持って行うことができる人のみができる。

 

◆ お布施のお米などはローカルマーケットで買う

托鉢のコースに出ている売り子からは買わずに、前日にローカルマーケットで準備をする。

 

◆ お布施をしない人は少し離れた場所で見学

お布施をしない人は少し離れて行儀よく見学をすること。絶対にお布施をする人の列に割り込んだりしない。

 

◆ 至近距離での撮影はしない

特にフラッシュ撮影は距離があってもしない。

 

◆ 適切な服装

肩・胸・脚の見える露出度の高い服装はしない。

 

◆ 僧侶に触れてはいけない

僧侶には絶対触れない。

女性が僧侶に話しかけることもしてはいけないと聞いたことがありますが、これについては真相は不明です。

 

◆ 高い位置からの見学はしない

僧侶より高い位置での見学は不敬となる。

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お布施の方法

至る所に観光客用にイスが用意されています。

ただ、本来はイスに座って行うのではなく、靴を脱ぎ膝立ち?した状態でお布施をする方法が本来の托鉢の姿です。

 

あとは、地元の方々を見よう見真似でお布施をしましょう。 

托鉢で喜捨されたお供え物は、寺院で一旦集めてそれを僧侶が食べ、残りのものは近所の貧しい人などに配られているそうです。

その為、東南アジア最貧国と言われるラオスには、物乞いをしている人を見かけることがありません。と聞いて訪れたのですが本当でした。

 

早起きして喜捨をして、浄財や執着を手放す。

ラオスで早起きをして托鉢を体験して、最高の旅になること間違いなしです。

 

モーニングマーケット(朝市)

托鉢の後7:00からはモーニングマーケットが開催されています。

托鉢が行われているサッカリン通りからシーサワンウォン通り(Sisavangvong)まで行き、シーサワンウォン通りの一つ川側の筋で小さな小道いっぱいにマーケットが出ています。

 

見たこともないようなユニーク(所謂ゲテモノ)な食材から、一般的な野菜などが豊富に揃っています。

またその場で食べれるようなラオス版B級グルメ?的なものも多数あるので、朝からラオスのグルメで朝食を済ませてもいいかもしれません。

ラオスはパンが美味しいので私はカフェの朝食が好きですが・・・(笑)

 

どうせ托鉢で早起きしたのであれば、朝のラオスを目一杯楽しみましょう。

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モーニングマーケットで朝食を取ったら、そのままクアンシーに向かうのもありだと思います。

参考:クアンシーの滝:大自然の中にある天然のプール【ラオス:ルアンパバーン】

托鉢体験で素晴らしい朝を向かえ、伝統的なモーニングマーケットで朝食を取り、クアンシーの滝で癒される。

ルアンパバーンの素敵な一日になると思います。

 

時代と共に姿を変える托鉢

ルアンパバーンは1995年に町全体がユネスコ世界遺産に指定されました。

日本ではラオスが人気の観光地として取り上げられることは比較的少ないのですが、欧米ではルアンパバーンが常に人気ランキング上位の目的地となっています。

そのため、多くの観光客が押し寄せるようになり、良くも悪くもルアンパバーンの托鉢はその姿をどんどん観光客向けに変化させています。

 

ルアンパバーンの托鉢は、他の地域の托鉢に比べて少し遅い時間から始まります。

本来であれば暗い時間帯から始まるのですが、暗い時間の托鉢だと観光客が写真を撮る際にフラッシュをたきます。

そのフラッシュはただ単純に迷惑なだけでなく、僧侶の目に良くないのです。

そのため、ルアンパバーンの托鉢は明るくなる直前の時間帯から始まるようになりました。

そして、観光客の混雑を招かない為に、本来であれば僧侶は自分のお寺の周辺を回るのですが、今では全ての僧侶が決められたルートを歩くようになっているそうです。

 

また、本来であれば僧侶の前に立ってはいけないけれど、観光客はお構い無で僧侶の前に立って写真撮影をしたりします。

敬意の欠けたこのような行為はそ禁止とはされていますが、特に誰かが注意するわけでもなくお咎め無の状態です。

 

そんなマナー違反の多い観光客に対して、お供え物を売る売り子も禁止されている行為ですが、需要と供給の関係で地元の方のお供え物の販売も横行している状態です。

もちろん情報を持たない観光客とすれば、お供え物を売ってもらえるので、とてもありがたいのですが、禁止されていることなので必ず前日にマーケットでお供え物は準備するようにしましょう。

 

このように観光客が増えたことによって、元々住んでいた住民は住んでいた家を売って郊外へ移住してしまったそうです。

町の中心では地元住民が減り、伝統的な托鉢が成り立たないのですが、それを観光客が支えているということもあり、どんどん托鉢の姿が変わりつつあります。

 

観光客はラオスの伝統文化を楽しみたいと托鉢体験をしますが、実際はかなり様変わりした文化を体験しているのです。

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まとめ

ラオスで邪念を捨てる。

ラオスは「何もないを楽しむ場所」として紹介されていたのですが、何もないわけではないけど、ラオス周辺の国に比べるとやはり観光する場所が少ないです。

そのおかげでのんびり旅行のできる場所で、個人的には東南アジアで一番好きな国です。

 

 「何もない」が楽しめる場所、ラオスで浄財を手放し、執着を断ち、全ての邪念を捨ててしまいましょう。

素敵なラオスの旅になることを願っています♡