ヨーロッパの冬といえば、クリスマスマーケットですよね!
そろそろコロナの影響も薄くなり?海外旅行に行く方も増えつつある今日この頃ですが。
今年の冬の渡航先はお決まりでしょうか。
まだ迷われている方に、ぜひ冬のヨーロッパ旅行をお薦めしたいと思います。
私は毎年ヨーロッパのクリスマスマーケットを楽しみにしているタイプなのです。
この記事では、ヨーロッパのお薦めのクリスマスマーケットをいくつか紹介したいと思います。
Covid-19によるヨーロッパ諸国への渡航制限や規制、感染対策、旅行条件など、渡航準備前に必要なことを確認するようにしましょう。 ⇒ Re-open EU
- クリスマスマーケット:Christmas market
- 最後に…
クリスマスマーケット:Christmas market
クリスマスマーケットは、ドイツやオーストリアが発祥とされていて、ヨーロッパ各都市の広場で毎年クリスマスシーズンに行われ、「Christkindlmarkt」としても知られている、アドベント(Advent:イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)の4週間のお祝いに関連するストリートマーケットです。
Christkindlmarktの「クリストキント(Christkind)」は、主にドイツ南部、オーストリア、スイス、ハンガリーなどに伝わるクリスマスの天使のことで、サンタクロースと同じような役割をもつと言われています。
女性版サンタクロース♡
クリスマスマーケット発祥の説が、ドイツやオーストリアに分かれている理由は、「クリスマスマーケット」として開催されたのは、1434年にドイツのドレスデンで開催されたものが初めてとなっており、その前の1298年にオーストリアで「12月の市場」として開催されたマーケットが発祥という説もあるからです。
その後、ドイツ系の移民が各地へ広めたといわれています。
歴史上の起源論争はどこも色々ありますね。
ヨーロッパの大小あらゆる町の広場で開催されているクリスマスマーケットでは、伝統的な歌や踊りを伴って、多数の露天が出店されていて、クリスマスマーケット名物のホットワインやホットチョコレート、季節の商品(土産物)が販売されています。
東中央及び、南東ヨーロッパでは、ハプスブルク家(Habsburg-Monarchie)の君主制が終生して以降、クリスマスマーケットの伝統は急激に衰退しているそうです。
南ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【ゴヴォーネ(Govone):イタリア】
北イタリアのビエモンテ州(Piemonte)にる人口約2,300人の小さな村。
「ピエモンテのブドウ畑の景観 : ランゲ=ロエロとモンフェッラート(Vineyard Landscape of Piedmont: Langhe-Roero and Monferrato)」として、ユネスコ世界遺産に登録されているビエモンテのワインの名産地であるランゲ・ロエロ(Langhe-Roero)の丘にある。
ゴヴォーネ:お薦めのクリスマスマーケット
マジカル・クリスマス・ビレッジ(Magico Paese di Natale)で親しまれるクリスマスマーケットは、かつてイタリアのビエモンテとフランス及びフランス語圏スイスに跨るサヴォワ(Savoie)一帯を支配していたサヴォイア家(Casa Savoia)の「ゴヴォーネ王宮(Castello di Govone)」で開催されています。
この王宮は、18世紀に王室の狩猟邸宅として使用されていた中世の要塞で、現在では市営の所有物となっている歴史的建築物です。
◆ ゴヴォーネ王宮(Castello di Govone)
開催期間 | 2022年11月12日~12月18日(週末のみ) |
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マジカル・クリスマス・ビレッジは、大人も子どもも楽しめるように試行錯誤されたクリスマスイベントです。
王宮公園の魅力に囲まれ、五感が刺激されるクリスマスマーケットの体験ができます。
ファリターナ(Farinata:イタリア語で”小麦粉でできている”といわれる)、ビエモンテ産のミニフライ、イタリア北部ロマーニャ地方の料理であるピアディーナ (Piadina)、クラシックなアニョロッティ・デル・プリン(Agnolotti del Plin)、ラムの串焼きであるアロスティチーニ(Arrosticini)、リグリアン・フォカッチャ(Ligurian Focaccia)など、イタリアのストリートフードを堪能することができます。
また、イタリア全土から選ばれた100人の職人が、クリスマスマーケットで玩具やクリスマスギフトなど手作りの商品を販売しています。
また、イタリアでは各地で素晴らしいクリスマスマーケットが開催されいますが、イタリアのクリスマスシーズンに必ず一度は訪れてほしい場所があります。
イタリア最北端からイタリア最南端の旅となりそうですが、南イタリアのプーリア州(Puglia)にあるロコロトンド(Locorotondo)はかなりお薦めの場所になっています。
ゴヴォーネ:お薦めの観光地
◆ ランゲ=ロエーロとモンフェッラート(ピエモンテのブドウ畑の景観)
◆ グリンツァーネ・カヴール城(Castello di Grinzane Cavour)
◆ バルバレスコの丘陵地(Barbaresco)
アスティとアルバの中間にあるタナロ渓谷の重要な位置にあるランゲの丘近くの素晴らしい中世の町は、1730年に哲学者:ジャン=ジャック・ルソー(Jean-Jacques Rousseau)が一時期住んでいたゴヴォーネ王宮と、3月下旬~4月上旬にかけて開催されるチューリップ祭が有名です。
チューリップといえばオランダをイメージされる方も多いかと思いますが、こちらのチューリップ祭も見応えがあります。
南ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【マデイラ諸島(Arquipélago da Madeira):ポルトガル】
ポルトガルから1000㎞以上離れた北大西洋上のマカロネシア(Macaronesia)に浮かぶポルトガル領のマデイラ諸島。
ポルトガルでありながら、ヨーロッパ大陸よりもアフリカ大陸のモロッコに近く、ポルトガルで最も裕福な地域の一つです。
あの世界的に有名なサッカー選手、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の出身地でもあります。
マデイラ諸島:お薦めのクリスマスマーケット
マデイラ諸島は、このコロナ禍において、ヨーロッパで最も安全なクリスマスの目的地といわれており、また「ヨーロッパで最も良く晴れるクリスマスマーケット(Sunniest Christmas Market in Europe)」とされています。
クリスマスマーケットはマデイラ諸島の首都:フンシャル(Funchal)の中心にあるアリアガ通り(Av. Arriaga)で開催されています。
◆ アリアガ通り(Av. Arriaga)
開催期間 | 2022年12月1日~2023年1月8日(予定) |
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マデイラ諸島のクリスマスシーズンは、伝統的なクリスマスマーケットが首都フンシャルの中心にあるアリアガ通りで開催されます。
2022年、「European Best Destinations」のオンライン投票でヨーロッパで最も美しいクリスマスマーケットTOP10に選ばれています。
様々なクリスマスギフト、お花、伝統的なお土産などから、ポルトガルの伝統料理など、ポルトガルならではのクリスマスが堪能できます。
そして、フンシャルや島周辺の地域は、魅惑的なイルミネーションや装飾が島の多くの街路樹や建物に施されていて、マデイラ諸島をファンタジーに満ちた場所にしています。
マデイラ諸島ではクリスマスマーケット開催から大晦日まで、宗教的、民族的、芸術的に彩られた数多くのプログラムが用意されていて、聴覚や視覚などを満たしてくれるイベントが盛りだくさんです。
また、2006年にギネス認定された世界最大の花火大会が毎年大晦日に行われています。
マデイラ諸島:お薦めの観光地
◆ マデイラ自然公園(Parque Natural da Madeira)
◆ カボ・ジラン(Cabo Girão)
◆ ポルト・モニス天然火山プール(Zona Balnear da Caloura)
マデイラ諸島の人々の習慣に深く根付いたクリスマスシーズンの伝統は、新年の到来を喜ぶイベントと組み合わせて行われています。
過ごしやすい気候で、催行の新年を迎えるのに最適の場所になっています。
南ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【マラガ(Málaga):スペイン】
スペインのアンダルシア州にあるマラガ。
世界でも有数の歴史を持つ歴史都市であり、町の至るところに歴史的建造物が聳え立っています。
日本人にも人気の観光都市ですよね。
マラガ:お薦めのクリスマスマーケット
マラガは、スペイン全土で有名な素晴らしいクリスマスイルミネーションがあります。
その中でも最も素晴らしいと言われているイルミネーションは、ラリオス通り(Calle Marqués de Larios)です。
マーケットよりもイルミネーションが有名なマラガですが、パルケ通り(Paseo del Parque)で開催されるクリスマスマーケットもとても可愛くて素敵です。
◆ パルケ通り(Paseo del Parque)
開催期間 | 2022年11月26日~2023年1月5日(予定) |
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マラガのクリスマスの象徴といえば、それは間違いなく街中を彩るクリスマスイルミネーションで、毎年多くの人々がラリオス通りでのライトアップを待ちわびています。
2022年、「European Best Destinations」のオンライン投票でヨーロッパで最も美しいクリスマスマーケットTOP20に選ばれています。
パルケ通りで開催されるクリスマスマーケットでは、クリスマスギフト、アクセサリー、手工芸品など様々な商品が屋台に並んでいます。
また、伝統料理を楽しみたい場合は、マリーナ広場(Plaza de la Marina)に伝統料理を振舞う屋台が数多く出展されています。
マラガの伝統的なクリスマス料理は、ボラチュエロス(Borrachuelos)、トゥロン(Turrón)、マンテカード(Mantecados)、ロスコ・デ・ビノ(Roscos de vino)などがあります。
全てお菓子の紹介になりました(笑)
もしクリスマスツリーを楽しみにしているのであれば、マラガは必ず満足させてくれるはずです。
クリスマスツリーは、コンスティトゥシオン広場(Plaza de la Constitucion)、マリーナ広場、オビスポ広場(Plaza del Obispo)、ウエリン公園(Parque de Huelin)などに2本ずつ大きなツリーが設置されているので見逃さないでください。
マラガ:お薦めの観光地
◆ アルカサバ(Alcazaba)
◆ ヒブラルファロ城(Castillo de Gibralfaro)
◆ フリヒリアナ(Frigiliana)
ピカソ生誕の地であり、アンダルシア地方の玄関口となっているマラガ。
マラガのあるアンダルシア州には、アルハンブラ宮殿(Alhambra)のあるグラナダ、闘牛やフラメンコで有名なセビリア、そしてコルドバにロンダと人気観光都市が多数あるので、周遊も楽しいかもしれません。
また、あまり知られていないけど、名前は聞いたことのある「ジブラルタル(Gibraltar)」というイギリス領土の国が、マラガから約130㎞ほどのところにあります。
ジブラルタル海峡を知っている方は多いと思います。
南ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【ザグレブ(Zagreb):クロアチア】
クロアチア共和国の首都であり、クリアチア最大の都市であるザグレブは、アルプス山脈、ディナル・アルプス山脈、アドリア海の交差点にあたり、中央ヨーロッパとアドリア海域の架け橋となっている場所です。
ゴシック様式やバロック様式の重厚な建築物が多く、歴史を肌で感じることができる町になっています。
ザグレブ:お薦めのクリスマスマーケット
ザグレブのクリスマスマーケットは、2016~2018年までの3年間、ヨーロッパのベストクリスマスマーケット1位を3年連続で獲得したクリスマスマーケット開催地です。
キングトミスラフ広場(Trg Kralja Tomislava)からイェラチッチ広場(Trg bana Josipa Jelačića)まで、街の中心にある緑の広場を散策する人のために、クリスマスライトなど見事な装飾で訪問者を迎えてくれます。
◆ イェラチッチ広場(Trg bana Josipa Jelačića)
◆ キングトミスラフ広場(Trg Kralja Tomislava)
開催期間 | 2022年11月26日~2023年1月6日(予定) |
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数年前までは、それほど知られていなかったザグレブのクリスマスマーケットですが、ここ数年で人気急上昇し、2016年から2018年まで3年連続でヨーロッパ最高のクリスマスマーケットに選ばれたクリスマスマーケットです。
クリスマスシーズン中は、街全体がクリスマスマーケットになっていて、街中でサンタクロースを見つけることもできます。
クリスマスの鐘の音、ジンジャーブレッドの香り、ホットワインなどでクリスマスを存分に楽しめる場所です。
巨大なクリスマスツリーと化した噴水は、明るい照明となっていて、暖房付きの暖かい部屋でクリスマスマーケットで購入したものを食べたり飲んだり、地元の方々とおしゃべりに花が咲いたりと楽しい時間を過ごせます。
シュトゥルクリ(Štruklji)の焼き菓子、ソフトチーズを使用した温かい焼き菓子など、クロアチアの伝統的な料理を堪能してください。
ザグレブ:お薦めの観光地
◆ ゴルニィ・グラード(Gornji Grad):アッパータウン
◆ カプトル地区&ドラツ市場(Kaptol & Tržnica Dolac)
◆ ドニィ・グラード(Donji Grad):ダウンタウン
ザグレブのアッパータウンは、女子旅にピッタリの可愛い街並みが広がっていてお薦めです。
なお、少し時間のある方は、ザグレブから日帰りで行ける「プリトヴィッツェ湖群国立公園(Plitvička jezera)」や「ポストイナ鍾乳洞(Postojnska jama)」、またはお隣の国スロベニアにある湖畔の街「ブレッド(Bled)」などもお薦めです。
最後に…
ヨーロッパの都市では、大小さまざまなクリスマスマーケットがあり、ここには取り上げていないクリスマスマーケットも多数あります。
本当に日本のクリスマスとは違って、ヨーロピアンにとってのクリスマスは特別な季節なんだな…ということを感じます。
また、南ヨーロッパは日本人にも人気の国がたくさんあり、クリスマスマーケットだけに訪れるのは勿体ないほどです。
移動も長距離バスや高速鉄道など、ありえないほど安く移動ができるので、時間がある方はいくつかの国をまたいで周遊するのもお薦めです。
私もヨーロッパに行った際は、必ずいくつかの国をまたいで散策しています。
素敵なクリスマスマーケットに巡り合えますように♡