◆ATTENTION◆
EUでは、テロの脅威、観光客の増加、継続する地域への移民流入への対応として、ヨーロッパ旅行情報認証システム(ETIAS:事前渡航認証システム)を開始する予定で、欧州旅行情報認証制度、またはETIASビザ免除は、2024年に日本からヨーロッパへ旅行するための旅行要件となります。
日本国籍保持者がヨーロッパを旅行する場合、ETIASビザ免除をオンラインで申請する必要があります。
ヨーロッパの冬といえば、クリスマスマーケットですよね!
海外旅行も制限なく自由に行けるようになり、2023年の冬は海外旅行を計画している方も多いのではないでしょうか。
そんな2023年のクリスマスシーズンを迎えようとしていますが、渡航先はお決まりでしょうか?
まだ迷われている方に、ぜひクリスマスシーズンのヨーロッパ旅行をお薦めしたいと思います。
私は毎年ヨーロッパのクリスマスマーケットを楽しみにしているのです。
この記事では、ヨーロッパのお薦めのクリスマスマーケットを紹介したいと思います。
- クリスマスマーケット:Christmas market
- 西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【ウィーン(Wien):オーストリア】
- 西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【モンベリアール(Montbéliard):フランス】
- 西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【ファルケンブルグ(Valkenburg):オランダ】
- 西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【ブリュッセル(Brussels):ベルギー】
- 西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【ブルージュ(Bruges):ベルギー】
- 西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【ザルツブルク(Salzburg):オーストリア】
- 西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【バーゼル(Basel):スイス】
- 西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【メッス(Metz):フランス】
- 西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【アミアン(Amiens):フランス】
- 西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【ストラスブール(Strasbourg):フランス】
- 最後に…
クリスマスマーケット:Christmas market
クリスマスマーケットは、ドイツやオーストリアが発祥とされていて、ヨーロッパ各都市の広場で毎年クリスマスシーズンに行われ、「Christkindlmarkt」としても知られている、アドベント(Advent:イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)の4週間のお祝いに関連するストリートマーケットです。
Christkindlmarktの「クリストキント(Christkind)」は、主にドイツ南部、オーストリア、スイス、ハンガリーなどに伝わるクリスマスの天使のことで、サンタクロースと同じような役割をもつと言われています。
女性版サンタクロース♡
クリスマスマーケット発祥の説が、ドイツやオーストリアに分かれている理由は、「クリスマスマーケット」として開催されたのは、1434年にドイツのドレスデンで開催されたものが初めてとなっており、その前の1298年にオーストリアで「12月の市場」として開催されたマーケットが発祥という説もあるからです。
その後、ドイツ系の移民が各地へ広めたといわれています。
歴史上の起源論争はどこも色々ありますね。
ヨーロッパの大小あらゆる町の広場で開催されているクリスマスマーケットでは、伝統的な歌や踊りを伴って、多数の露天が出店されていて、クリスマスマーケット名物のホットワインやホットチョコレート、季節の商品(土産物)が販売されています。
東中央及び、南東ヨーロッパでは、ハプスブルク家(Habsburg-Monarchie)の君主制が終生して以降、クリスマスマーケットの伝統は急激に衰退しているそうです。
西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【ウィーン(Wien):オーストリア】
オーストリアの首都であるウィーンは、ドナウ川(Donau)の両岸に広がる都市です。
神聖ローマ帝国、13世紀以降のヨーロッパで絶大な権力を誇った貴族「ハプスブルク家(Haus Habsburg)」の帝都として繁栄し、ヨーロッパの代表的な都市に発展しました。
ハプスブルク家がウィーンに移り住んだ時代には「音楽の都」とも称され、ベートーヴェン、モーツァルト、ハイドン、シューベルトなど偉大な音楽家が輩出された地でもあります。
ウィーン:お薦めのクリスマスマーケット
ウィーンのクリスマスシーズンは、街の至るところでクリスマスマーケットが開催されていますが、最も規模が大きく有名なクリスマスマーケットは、ウィーン市庁舎(Wiener Rathaus)前で開催される「ウィーン・クリスマスマーケット(Wiener Christkindlmarkt)」です。
開催期間 | 2023年11月10日~12月26日(予定) |
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2023年、「European Best Destinations」のオンライン投票でヨーロッパで最も美しいクリスマスマーケットTOP10に選ばれています。
◆ ウィーン市庁舎(Wiener Rathaus)
ウィーンでは、毎年市内20か所以上にも及ぶクリスマスマーケットが開催されています。
約150ほどの屋台が出店され、そのうち約40ほどの屋台でクリスマスフードが販売されています。
毎年300万人以上の来場者が世界各国から訪れている、ヨーロッパの中でも屈指の人気を誇るクリスマスマーケットです。
ウィーン最大の市庁舎前広場で開催されるほか、シェーンブルン宮殿(Schloss Schönbrunn)、ベルヴェデーレ宮殿(Schloss Belvedere)、カールスプラッツ広場(Karlsplatz)など、大小様々なクリスマスマーケットが開催されています。
子供向けのワークショップや、スケートリンクなどもあり、家族連れで楽しむことができるクリスマスマーケットです。
市庁舎周辺の街路樹には、たくさんのライトが装飾されていて、間違いなく心に強く残るクリスマスマーケットを楽しむことができます。
ウィーン:お薦めの観光地
◆ シェーンブルン宮殿(Schloss Schönbrunn)
◆ ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)
◆ シュテファン大聖堂(Stephansdom)
ウィーンには、ハプスブルク家の繁栄を見ることのできる、ホーフブルク宮殿(Hofburg)、シェーンブルン宮殿(Schloss Schönbrunn)、シュテファン大聖堂(Stephansdom)、カールス教会(Karlskirche)などがあります。
また、ウィーン郊外には広大な丘陸地帯を占めるウィーンの森(Wienerwald)が広がっています。
そして音楽の都として知られ、多くの偉大な音楽家を輩出し、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン交響楽団、ウィーン少年合唱団の本拠地になっています。
1774年からあるウィーン最大の市場「ナッシュマルクト(Naschmarkt)」でランチを取って、ザッハートルテ本家の「カフェ・ザッハー(Café Sacher Wien)」でアフタヌーンティを楽しむのも、オシャレなプランではないでしょうか。
ウィーン旅行あるあるですが(笑)
西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【モンベリアール(Montbéliard):フランス】
モンベリアールは、フランス東部のドイツ国境近くブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏(Bourgogne-Franche-Comté)にあり、ジュラ山脈(Massif du Jura)の玄関口となっています。
もともとはドイツとプロテスタントの宗派に属し、1793年にフランスに併合されました。
芸術と歴史の都市と称されるモンベリアールは、フランスで最も美しいクリスマスマーケットがある場所として有名ですが、モンベリアールソーセージなどの伝統料理でも世界的に知られている街です。
また、200年以上の歴史を持つ世界最古の量産自動車メーカーであったプジョーの本拠地でもあります。
モンベリアール:お薦めのクリスマスマーケット
クリスマスシーズンのモンベリアールは、ドイツのヴュルテンベルク(Württemberg)の伝統を継承したクリスマスマーケットが開催されています。
クリスマスマーケットには、約120以上の屋台が立ち並び、1601年に建てられたフランス最古のルーテル教会であるサン・マルタン教会付近の通りで開催されています。
開催期間 | 2023年11月25日~12月24日(予定) |
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2023年、「European Best Destinations」のオンライン投票で、ヨーロッパで最も美しいクリスマスマーケットTOP10に選ばれています。
◆ サン・マルタン教会(Temple Saint-Martin de Montbéliard)
モンベリアールのクリスマスマーケットは、毎年40万人以上の来場者を誇り、ある明日地方にあるストラスブール、コルマールと並んで人気のあるフランス3大クリスマスマーケットの一つです。
とても小さな町ですが、フランスで最も美しいクリスマスマーケットとして有名です。
クリスマスマーケットは、約120以上の屋台で構成されていて、出店者は自治体によって厳選された職人の方々であり、素晴らしい伝統的なクリスマス製品が並んでいます。
また、地元の食材を使用したグルメ(フォアグラ、タルト・フランベ、チョコレート、ビスケット、ワッフル、クレープなど)も見逃せません。
来訪者はモンベリアールとフランス各地からの美食を味わい、様々な芸術・工芸品を手にし、音楽に合わせて踊ったりと、とても楽しいクリスマスマーケットの体験ができます。
モンベリアール:お薦めの観光地
◆ ガロ・ロマン時代の遺跡(Gallo-romaine)
◆ モンベリアール城(Château de Montbéliard)
◆ ベルフォールのライオン(Lion de Belfort)
ドゥー地方の伝統的な街であるモンベリアールは、「芸術と歴史の街」として知られていて、散策がとても楽しい町になっています。
公園があちらこちらにあり、自然とのんびりした空気を堪能できます。
観光地ではないため、一般的な観光地をイメージして行くと物足りないかも…
西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【ファルケンブルグ(Valkenburg):オランダ】
オランダのリンブルフ州(Limburg)南部にファルケンブルグは、ドイツとベルギーに囲まれた小さな街で、オランダの首都アムステルダム(約3時間)からよりも、ドイツのケルン(約2時間)やベルギーのブリュッセル(約2時間半)からの方が近い場所にあります。
また、ファルケンブルグには現存するオランダ最古の鉄道駅「ファルケンブルグ駅(Station Valkenburg)」があり、19世紀末頃に鉄道が開通して以来、この地域の自然環境のおかげで、オランダの富裕層が休暇の際に訪れるようになり、現在でも夏は避暑地、冬はスキー場として多くの観光客が訪れています。
ファルケンブルグで有名な観光スポットが数多くの洞窟ですが、いくつかの洞窟のうち、中心となるものは中世の時代に採掘が始まりましたが、最も古いものはローマ時代から存在するものになっています。
ファルケンブルフ:お薦めのクリスマスマーケット
ファルケンブルフのクリスマスマーケットは、ヨーロッパで開催されるクリスマスマーケットとは少し違ったものを魅せてくれます。
地上と地下で、それぞれのクリスマスを楽しむことができます。
開催期間 | 2023年11月17日~2024年1月7日(予定) |
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2023年、「European Best Destinations」のオンライン投票で、ヨーロッパで最も美しいクリスマスマーケットTOP10に選ばれています。
◆ 市立洞窟(Gemeentegrot)
ヨーロッパで最大規模であり、最も歴史のある洞窟クリスマスマーケットで、2013年と2014年にはCNNの「世界で最も美しいクリスマスマーケット」に選出されたクリスマスマーケットです。
全長27kmにも及ぶ洞窟の一部でクリスマスマーケットが開催されていて、洞窟内のカフェでクリスマスマーケット定番のグリューワインなどが提供されています。
市立洞窟から歩いて3分ほどの場所に、「ベルベッド洞窟(Fluweelengrot)」という洞窟でもクリスマスマーケットが開催されています。
また、ベルベット洞窟から徒歩5分ほどの場所にある「ウィンターワンダーランド・ファルケンブルフ(Winterwonderland Valkenburg)」では、世界中の芸術家による美しい砂の彫刻が展示されていて、その彫刻の美しさには驚かされることでしょう。
ファルケンブルフ:お薦めの観光地
◆ ファルケンブルフ城跡(Kasteelruïne Valkenburg)
◆ 聖セルファース教会(Basiliek van Sint Servaas)
◆ 「城壁」と「地獄の門」(Onze Lieve Vrouwewal)
人口約16,000人強ほどの小さな街ですが、昔から多くの観光客を受け入れてきたことから、宿泊施設や飲食店などが充実していて、観光客を迎え入れる体制が万全です。
街自体はとても小さくまとまっていて、駅から街の中心部までは徒歩で10分ほどで、徒歩圏内に観光スポットが集約されています。
城跡の麓にあるレストラン「De Haselderhof = TASH | Rooftop bar」からは、ファルケンブルフの街の素晴らしい景色を眺めることができます。
De Haselderhof = TASH | Rooftop barは閉業したとのことです。
小さな町ですが、ツールドフランスのゴール地点にも選ばれたことのある場所なんですよ。
西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【ブリュッセル(Brussels):ベルギー】
ベルギー北部にある首都ブリュッセルは、1830年のベルギー独立以来首都であり続けている場所で、ローマ時代末期にブリュッセルの街に流れていたセンヌ川(Senne)の中のサン・ジェリー島(Île Saint-Géry)に領主「下ロレーヌ公シャルル(Charles de Basse-Lotharingie)」が979年に砦を築いたことから始まります。
ブリュッセルの名前は、オランダ語でこの砦を表す「沼の中の居住地(Bruocsella)」が由来とされています。
15世紀には、ケルンとフランドル地方の毛織物産地とを結ぶ通商・交通の要衝として大いに繁栄し、旧市街の中心部には、商人たちが競って建てた壮麗な建築群が残されていて、19世紀から20世紀初頭にかけて完成された街の景観は、パリに似た街並みや雰囲気を持つ都市として「小パリ」と呼ばれています。
ブリュッセル:お薦めのクリスマスマーケット
毎年約250万人もの来場者を迎えるブリュッセルのクリスマスマーケット「ウィンター・ワンダーズ(Winter Wonders)」は、ブリュッセルの中心で世界遺産にも登録されている大広場「グラン・プラス(Grand-Place de Bruxelles)」で開催されています。
開催期間 | 2023年11月24日~12月31日(予定) |
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2023年、「European Best Destinations」のオンライン投票で、ヨーロッパで最も美しいクリスマスマーケットTOP20に選ばれています。
◆ グラン・プラス(Grand-Place de Bruxelles)
グラン・プラスの華やかなイルミネーションで有名なベルギーのクリスマス。
毎年約250万人が訪れている、ヨーロッパで最も人気のあるクリスマスマーケットの一つです。
定番のブリュッセル、ブルージュ、アントワープなど、ベルギー中のクリスマスマーケットにそれぞれの魅力を兼ね備えています。
グラン・プラスの壮大な音と光のイルミネーション、スケートリンク、様々な展示など素晴らしい時間を堪能できます。
ブリュッセル:お薦めの観光地
◆ ギャルリー・サンチュベール(Galeries Royales Saint-Hubert)
◆ 小便小僧(Manneken-Pis)
◆ オードリー・ヘップバーン生家
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ブリュッセルには世界で最も美しい広場と称され、1998年に世界遺産にも登録されたグラン・プラス(Grand-Place)を始め、ゴシックやバロック様式の建物が数多く残され、近代建築のアール・デコ様式の建物と共存しています。
小便小僧や王立博物館などの名所や旧跡も豊富な街です。
味に定評のあるレストランも多く、「食通の都」としても世界的に知られていて、気軽なレストランが多いイロ・サクレ地区は、古くから「ブリュッセルの胃袋」として訪れる観光客を魅了しています。
西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【ブルージュ(Bruges):ベルギー】
ベルギーのフランダース地方にある街、ブルージュ。
公用語は主にフランス語とオランダ語が使われていて、フランス語では「ブルージュ」、オランダ語では「ブルッへ」と呼ばれ、「橋」という意味を持っています。
ブルージュの街は運河に囲まれ50以上の橋が運河に架かる美しい水の都で、このような景観がイタリアのベネツィアに似ていることから「北のベニス」と言われています。
かつて交易の拠点として栄光の時代を教授した街で、中世の面影が残る歴史地区が「ブルージュ歴史地区(Historic Centre of Brugge)」として世界遺産に登録されていて、その景観が絵画のようであることから「天井のない美術館」と称されています。
ブルージュ:お薦めのクリスマスマーケット
ブルージュのクリスマスマーケットは、市内中心部のマルクト広場(Market Square)とシモン・スティーヴィン広場(Simon Stevinplein)で開催されています。
開催期間 | 2023年11月24日~2024年1月7日(予定) |
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2023年、「European Best Destinations」のオンライン投票で、ヨーロッパで最も美しいクリスマスマーケットTOP20に選ばれています。
◆ マルクト広場(Market Square)
◆ シモン・スティーヴィン広場(Simon Stevinplein)
ブルージュのクリスマスマーケットは、ウィンター・グロウ(Winter Glow)として広く知れ渡っていて、ベルギーの中で最も美しいクリスマスマーケットの一つです。
ウィンター・グロウは、クリスマスマーケットだけでなく、アイススケート、ライトアップなど、11月末からクリスマスの街に変化を遂げる冬のフェスティバルの総称になっています。
ブルージュは小さな町なので、ブリュッセルのように大きなクリスマスマーケットで見られるようなアトラクションはないのですが、ベルギーのクリスマスマーケットの中で最もクリスマスらしく、親しみやすい雰囲気を味わうことができます。
メインのクリスマスマーケットは、マルクト広場にあり、美しく装飾された屋台がアイスリンクを囲んでいます。
「ブルージュの鐘楼(Belfort van Brugge)」の366段にも及ぶ階段を頂上まで上ると目下に広がるブルージュの素晴らしい街並みが見渡せます。
ブルージュ:お薦めの観光地
◆ ベルフォート(Belfort)
◆ マルクト広場(Grote Markt)
◆ メムリンク美術館(聖ヨハネ施療院:Sint-Janshospitaal)
ブルージュは、15世紀以降交易に使用されていた水路が閉ざされた関係で、商業都市としての機能を失いましたが、そのおかげで中世の街並みが今でもそのまま残されています。
旧市街がブルージュ歴史地区として世界遺産に登録されているだけでなく、「ベルギーとフランスの鐘楼群(Belfries of Belgium and France)」として世界遺産に登録されている高さ約83mにも及ぶ鐘楼と、「フランドル地方のベギン会修道院群(Flemish Béguinages)」として世界遺産に登録されている施設の一つである「ベギン会修道院(Begijnhof)」があり、この小さな街に三つの世界遺産を抱えているのです。
なお、鐘楼の展望台からは運河に囲まれた美しい街並みが一望できるようになっています。
Flemish Béguinages - UNESCO World Heritage Centre
Belfries of Belgium and France - UNESCO World Heritage Centre
また、町の至る所にチョコレートショップが並んでいて、御伽噺に出てきそうな街並みの中に、まるで宝石のように美しくデコレーションされたチョコレートが並んでいる光景は、女子にとって心躍ること間違いなしです。
お気に入りのショコラティエを探してチョコレートを食べ歩いてはいかが?
西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【ザルツブルク(Salzburg):オーストリア】
ザルツブルクは東アルプス山脈を望むオーストリア中北部の都市で、ドイツと国境を接する街です。
紀元前2500年頃から塩の採掘が始まり、塩によって栄えた街としても有名で、都市名であるザルツブルクのザルツは「塩」、ブルクは「城」で塩の城を意味しています。
モーツァルト生誕の地であることから音楽の都として名高く、街の随所にモーツァルト所縁の史跡が残されていたり、不朽の名作「サウンド・オブ・ミュージック」の撮影に使用された場所でもあります。
ザルツブルク:お薦めのクリスマスマーケット
「ザルツブルク市街の歴史地区(Historic Centre of the City of Salzburg)」として、世界遺産に登録されている旧市街の中心に位置するレジデンツ広場(Residenzpl)で開催されているクリスマスマーケットは、深い歴史的ルーツがあり、その起源は15世紀後半までに遡る世界最古のクリスマスマーケットの一つといわれています。
開催期間 | 2023年11月23日~2024年1月1日(予定) |
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2023年、「European Best Destinations」のオンライン投票で、ヨーロッパで最も美しいクリスマスマーケットTOP20に選ばれています。
◆ レジデンツ広場(Residenzpl)
当時、フリーマーケットがこの場所で開催され、このフリーマーケットが後に「聖ニコラウス(Saint Nicholas:サンタ・クロース)マーケット」と名付けられたのです。
そして、聖ニコラウスの日(キリスト教世界では12月6日は聖ニコラウスの命日であり祝日である)の前後2週間、大聖堂広場とその周辺で、クリスマスマーケットが行われるようになりました。
聖ニコラウスマーケットは、1903年頃から1930年初頭まで、ウィーン、パリ、アムステルダム、ニュンベルクに次いで、最も有名なクリスマスマーケットの一つだったのです。
現在のクリスマスマーケットは、1974年から存在していて、毎年アドベント(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)の最初の日曜日の前の木曜日にマーケットが開催され、年明けの1月1日まで続きます。
この伝統的なクリスマスマーケットが大晦日に年明けの舞台となり、カウントダウン花火と共に新年が迎えられるのです。
ザルツブルク:お薦めの観光地
◆ ザルツカンマーグート(Salzkammergut)
◆ ホーエンザルツブルク城(Festung Hohensalzburg)
◆ ザルツブルク市街の歴史地区(Historisches Zentrum der Stadt Salzburg)
オーストリアを代表する景勝地「ザルツカンマーグート(Salzkammergut)」、塩の採掘に纏わる歴史を学びながら幻想的な地下世界を体験できる岩塩坑など、見所満載の場所です。
旧市街と歴史的建造物は、1996年に「ザルツブルク市街の歴史地区(Historic Centre of the City of Salzburg)」として世界遺産にも登録されています。
西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【バーゼル(Basel):スイス】
バーゼルは、スイス北西部のライン川沿いにある都市で、チューリッヒ(Zurich)、ジュネーブ(Geneva)に次ぐ第3の都市です。
多くのヨーロピアンが憧れる穴場の観光都市で、スイス、ドイツ、フランスの3つの国境に当たる国際的な街になっています。
バーゼル:お薦めのクリスマスマーケット
バーゼルのクリスマスマーケットは、市内中心部にある歴史的な旧市街にあり、バルフュッサー広場(Barfüsserplatz)とミュンスター広場(Münsterplatz)で開催されています。
ミュンスター広場のクリスマスマーケットは、スイスで有名な装飾家「ヨハン・ワナー(Johann Wanner)」氏によって装飾されたクリスマスツリーが展示されています。
この2つのクリスマスマーケットは、スイスで最も美しく際だのマーケットとなっています。
開催期間 | 2023年11月23日~12月23日(予定) |
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◆ バルフュッサー広場(Barfüsserplatz)
◆ ミュンスター広場(Münsterplatz)
スイスで最も美しく大きなクリスマスマーケットとして有名です。
保存状態のいい旧市街に、クリスマスマーケットだけでなく、多くの建物やファザードが輝いています。
毎年160人以上の職人が、素朴な木造の屋台でクリスマス商品を販売していたり、ワッフル、グリューワイン、本物のバーゼラー・レッカリー(Basler Läckerli)、本場のラクレット(Raclette)、人気のグリルソーセージなど、グルメも豊富に揃っています。
バーゼルのクリスマスマーケットで伝統的な「バーゼル・ウィッシュ・ブック(Basler Wunschbuch)」という、来場者がお願い事を書き記す大きなノートが市庁舎の中庭にあるので、この機械に書き記してみてはいかがでしょうか。
バーゼル:お薦めの観光地
◆ バーゼル大聖堂(Basler Münster)
◆ ミドルブリッジ(Mittlere Brücke)
◆ スパレンター旧市街門(Spalentor)
旧市街は歩いて周ることのできる小さな町で、とても興味深い歴史や建築物の宝庫になっています。
スイスの文化の中心といわれるバーゼルで散歩を楽しんでください。
西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【メッス(Metz):フランス】
メッスは、フランス北東部に位置する都市で、パリからTGV(フランス国鉄)で約1時間半ほどの場所にあります。
ヨーロッパ最大級のステンドグラスを有する教会や、フランス最古のオペラ座があり、ドイツとの国境にとても近い町です。
メッス:お薦めのクリスマスマーケット
メッスのクリスマスマーケットは、メッスの町にある5つのメイン広場で開催されています。
開催期間 | 2023年11月24日~12月30日(予定) |
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サン・ルイ広場(Place Saint Louis) | メッスクリスマスマーケット発祥地 |
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サン・ジャック広場(Place Saint Jacques) | モーゼル県(Moselle)のシャレー出店場所 |
アルム広場(Place d'Armes) | 高さ60mの観覧車設置 |
シャンプル広場(Place de Chambre) | クリスマスグルメがメインのクリスマスマーケット |
共和国広場(Place de la République de Metz) | アイススケートリンク設置 |
フランス国内だけでなく、ドイツやその他ヨーロッパの人々も訪れているクリスマスマーケットです。
メッス大聖堂をはじめ、メッスの町の5箇所でそれぞれ違ったクリスマスマーケットが開催されいています。
ゴシック建築の中でも最も美しいといわれているメッス大聖堂(Cathédrale de Metz)前に、メッスのクリスマスマーケットのシンボル的存在の大観覧車があります。
観覧車の高さは約60mもあり、町の見事なパノラマを観ることができます。
パリやストラスブールなどのクリスマスマーケットの混み具合とは違い、人混みを避けて本場のクリスマスマーケットを堪能するには、最高にお薦めのクリスマスマーケットになっています。
メッス:お薦めの観光地
◆ タンプルヌフ(Temple Neuf)
◆ ポンピドゥー・センター・メス(Centre Pompidou-Metz)
◆ クール・ドール博物館(Musée de La Cour d'Or de Metz)
ドイツの統治下にあったという歴史を持つだけに、メッスの街中にはドイツの景色を思わせるような建物が多く、街全体が落ち着いた雰囲気です。
観光スポットとして人気の建築物は、随所にドイツの影響が色濃く見られます。
西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【アミアン(Amiens):フランス】
フランス北部に位置するアミアンは、「北の小さなヴェネツィア」と称される水上庭園、世界遺産に登録されているアミアン大聖堂(Cathédrale Notre-Dame d'Amiens)で有名な町です。
パリの少し北にあり、電車で1時間ほどの場所にあります。
アミアン:お薦めのクリスマスマーケット
アミアンのクリスマスマーケットは、世界遺産にも登録されているアミアン大聖堂から約2km以上に及んで100以上の屋台が出店されています。
開催期間 | 2023年11月24日~12月31日(予定) |
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◆ アミアン大聖堂(Cathédrale Notre-Dame d'Amiens)
アミアン大聖堂は、フランス最大の大聖堂であり、大聖堂前で開催されるクリスマスマーケットは、フランス北部で最も美しいクリスマスマーケットとして有名です。
アミアンのクリスマスマーケットの見所といえば、アミアン大聖堂での音と光のショーです。
クリスマスマーケット開催中は、毎晩このショーが繰り広げられています。
また、シャレーのクリスマスデコレーションは、全て自然、野菜、花で手作りされていて、素朴で可愛らしい飾りつけは、アットホームな気分にさせてくれます。
アミアン:お薦めの観光地
◆ サン・ルー地区(Saint-Leu)
◆ ジュールヴェルヌの家(La maison de Jules Verne)
◆ ペレ塔(La tour Perret)
フランスで最も素晴らしいゴシック様式のアミアン大聖堂は、かつてのピカルディ(Picardie)の首都であるアミアンを訪れる最大の理由となるでしょう。
第二次世界大戦後に再建され、ほぼほぼ歩行者専用となっている市内中心部にあるソンム川(Somme)沿いの美しい緑地は心身ともに癒されます。
西ヨーロッパ:お薦めのクリスマスマーケット【ストラスブール(Strasbourg):フランス】
ストラスブールは、フランス北東部のアルザス地方に位置するグラン・テスト州(Alsace-Champagne-Ardenne-Lorraine)にある都市です。
ドイツ国境の近くにあるこの街は、ドイツとフランス両国の影響を受けた文化と建築が共存しています。
ストラスブール:お薦めのクリスマスマーケット
クリスマスのお祝いの発祥地でもあるストラスブールで最も古く、最も歴史的なクリスマスマーケットは、ブログリ広場(Place Broglie)で開催されています。
また、最も人気のあるクリスマスマーケットは、ストラスブール大聖堂(Cathédrale Notre Dame de Strasbourg)前で開催されるクリスマスマーケットです。
開催期間 | 2023年11月24日~12月24日(予定) |
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◆ ブログリ広場(Place Broglie)
◆ ストラスブール大聖堂(Cathédrale Notre Dame de Strasbourg)
ユネスコ世界遺産に登録されているストラスブールの旧市街に設立されるクリスマスマーケットは、ヨーロッパで最も古いクリスマスマーケットの1つです。
1570年から続いているクリスマスマーケットだそうです。
ストラスブールのクリスマスマーケットは、伝統的なものから、現代的なものまで多くの選択肢があり、様々なクリスマスマーケットを徒歩圏内で楽しむことができます。
さらに、ストラスブールに訪れたのであれば、アルザス地方にあるコルマールなどのクリスマスマーケットにも日帰りで行くことができます。
コルマールは「美女と野獣」の町です。
テディベアが数多くディスプレイされたファザードや、デパートの特製クリスマスディスプレイまで、ストラスブールの街中がクリスマス一色に装飾されます。
ストラスブール:お薦めの観光地
◆ プティット・フランス(Petite France)
◆ ポン・クヴェール橋(Ponts Couverts de Strasbourg)
◆ イル川の遊覧船
まるでドイツのような可愛い木の骨組みの建築物が並ぶメルヘンな町で、歩いているだけで楽しい気分にさせてくれます。
最後に…
ヨーロッパの都市では、大小様々なクリスマスマーケットがあり、ここには取り上げていないクリスマスマーケットも多数あります。
本当に日本のクリスマスとは違って、ヨーロピアンにとってクリスマスは特別な季節なんだな…ということを感じます。
それぞれのクリスマスマーケットでマグカップに入ったホットワインを売っているのですが、かわいいマグカップにつられて多くのクリスマスマーケットでホットワンを飲むと、日本に持って帰るとき大変ですのでお気を付けください(笑)
素敵なクリスマスシーズンをお過ごしください♡