◆ATTENTION◆
2022年10月21日以降、新型コロナウイルス関連の入国規制は解除されており、スペイン入国時の陰性証明書、ワクチン接種証明書の提示は不要、入国規制等も撤廃となっています。
スペイン中部のカスティーリャ=ラ・マンチャ州(Castilla-La Mancha)にある、スペインの古都「トレド(Toledo)」は、1986年にサンタ・マリア・デ・トレド大聖堂(Catedral de Toledo)など旧市街全域が「古都トレド(Historic City of Toledo)」としてユネスコ世界遺産に登録され、「もしスペインに1日しかいられないのなら、迷わずトレドに行け!」などと言われるほど魅力にあふれた有名な町です。
トレドは、首都マドリードから南に約71㎞程のところにあり、マドリードから日帰りでも充分に訪れることのできる場所です。
もちろん時間が許すのであれば宿泊をお薦めします。
この記事では、そんなスペインの古都「トレド」観光の見どころなど紹介しますので、ぜひトレド観光に役立てていただけたら嬉しいです。
◆ATTENTION◆
EUでは、テロの脅威、観光客の増加、継続する地域への移民流入への対応として、ヨーロッパ旅行情報認証システム(ETIAS:事前渡航認証システム)を開始する予定で、欧州旅行情報認証制度、またはETIASビザ免除は、2023年11月に日本からヨーロッパへ旅行するための旅行要件となります。
日本国籍保持者がヨーロッパを旅行する場合、ETIASビザ免除をオンラインで申請する必要があります。
- トレド観光:もしスペインに1日しかいられないのなら、迷わずトレドに行け!
- トレド:アクセス方法
- トレド:観光
- トレド観光:トレド駅(Estación de Toledo)
- トレド観光:ソコドベール広場(Plaza de Zocodover)
- トレド観光:アルカンタラ橋(Puente de Alcántara)
- トレド観光:ミラドール・デル・バジェ展望台(Mirador del Valle)
- トレド観光:サンタ・クルス美術館(Museo de Santa Cruz)
- トレド観光:アルカサル(軍事博物館:Alcázar de Toledo)
- トレド観光:トレド大聖堂(Catedral de Toledo)
- トレド観光:サント・トメ教会(Iglesia de Santo Tomé)
- トレド観光:エル・グレコ美術館(Museo del Greco)
- トレド観光:トランシト教会(Sinagoga del Tránsito)
- トレド観光:サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会(Santa María la Blanca)
- トレド観光:サン・ファン・デ・ロス・レージェス修道院(Monasterio de San Juan de los Reyes)
- トレド観光:ビザグラ新門(Puerta Nueva de Bisagra)
- トレド観光:モデルルート
- トレド観光:レストラン
- トレド観光:お土産
- トレド観光:ホテル
- トレド観光:ベストシーズン
- 最後に…
トレド観光:もしスペインに1日しかいられないのなら、迷わずトレドに行け!
トレドは、三方をタホ川(Tajo)に囲まれた平原地帯の陸の上にある古代都市であり、カスティーリャ=ラ・マンチャ州の州都として栄えている城塞都市です。
タホ川の右岸にある「アスカイカ(Azucaica)」と左岸にある「サンタマリア・デ・ベンケレンシア(Santa María de Benquerencia)」の二つの主要な地区があり、旧市街はタホ川の右岸の丘の上にあります。
中世の時代に建てられた「イスラム教」「ユダヤ教」「キリスト教」の歴史的建造物等でも有名です。
また、スペイン美術の巨匠と言われている画家「エル・グレコ(El Greco)」が愛した街としても有名で、16世紀にグレコが描いた風景画と変わらない姿を維持しています。
この場所では先史時代から人々が生活をしていて、ローマ帝国時代には「トレトゥム(Toletum)」という地名でした。
その地形から天然の要塞として名を馳せたこの町は、6世紀に西ゴート王国(Regnum Visigothorum)の首都となり、8~11世紀にはイスラム勢力のウマイヤ朝(الدولة الأموية)の支配下となります。
その後レコンキスタ(Reconquista)でキリスト教のカスティーリャ王国(Reino de Castilla)の首都になるなど、時代と共に常に様々な勢力の中心として発展してきました。
1561年、フェリペ2世(Felipe II de España)がトレドからマドリードに宮廷を移すと、マドリードが首都となり、トレドは緩やかに衰退をはじめ現在に至っており、「中世で歩みを止めた町」と言われています。
歴史的背景から、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教が共存する独自の文化が育まれてきました。
1577年頃、ギリシャ人の画家:エル・グレコがトレドに定住し、1614年に亡くなるまで数多くの傑作を残し、現在ではトレドとエル・グレコはいつも結び付けて語られるようになりました。
そんな歴史を経て、1986年にはトレド大聖堂などがある旧市街全体が「古都トレド(Historic City of Toledo)」としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。
トレド:アクセス方法
トレドまでのアクセス方法はいくつかあるので、最も最適な方法を選んで訪れてください。
◆ 鉄道
◆ バス
◆ 現地オプショナルツアー
トレド行き方:鉄道「AVANT」
首都マドリードからトレドへは、スペイン最大規模の駅「プエルタ・デ・アトーチャ駅(Estación Madrid - Puerta de Atocha)」から、高速鉄道「AVANT」で簡単に行くことができます。
アトーチャ駅は、高速列車を運行してるプエルタ・デ・アトーチャ駅と近郊線を運行している「アトーチャ・セルカニアス駅(Estación de Madrid-Atocha Cercanías)」があるので、間違えないように気を付けてください。
所要時間 | 約30分 |
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料金 | 片道:€12.90 / 往復:€20.60 |
当日でも列車のチケット購入は可能ですが、早朝以外の時間帯を除いてとても混雑しています。
乗車する希望の時間帯の列車が満席ということもあるみたいなので、事前予約がお薦めです。
トレド行き方:バス
マドリードからバスで向かう場合は、ALSA社が運行するバスがあります。
バスは早朝から深夜まで約30分おきに出ているので、トレドを1日ゆっくりと楽しみたい方は、バスでの移動もありだと思います。
予約も特に必要なく、バスターミナルに直接行って乗車することが可能ですので、突然の予定でも問題ありません。
所要時間 | 直行:約60分 / 経由:約90分 |
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運行時間 | 平日:6:00~24:00 / 土曜日:6:30~24:00 日曜日:8:00~24:00 |
料金 | 片道:€5.58 / 往復:€10.05 |
出発場所 | プラサ・エリプティカ(Plaza Eliptica)駅バスターミナル |
難点はバスターミナルがマドリードの中心から少し離れていることです。
トレド行き方:現地オプショナルツアー
個人での移動などが不安な方は、オプショナルツアーも日本の旅行会社を通して多数用意されているので、最適なツアーを選びましょう。
ツアー一例 | |
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半日観光 | 3ヶ所入場!世界遺産トレド 半日観光ツアー <午前・午後/英語/マドリード発> |
1日観光 | 4ヶ所入場!世界遺産トレド 1日観光ツアー <タパスランチ付きプランあり/英語/マドリード発> |
少しお値段は上がりますが、集団行動が苦手な方はプライベートツアーなどもあります。
トレド:観光
各地からトレド駅に到着したら、観光の拠点となる「ソコドベール広場(Plaza de Zocodover)」まで2㎞弱となっていて、タクシーやバスが駅前に停車しています。
せっかくなので徒歩で行くことをお薦めします。
ムーア様式を用いた「ビサグラ門(Puerta Nueva de Bisagra)」と、ムデハル様式を用いた「太陽の門(Puerta del Sol)」は、旧市街への入り口となっていて、ここを入ると中世の町「トレド」観光のスタートです。
「もしスペインに1日しかいられないなら、迷わずトレドに行け!」と言われる通り、トレドは1日あれば観光ができるのですが、日中と夜では全く違う姿を魅せてくれるので、ぜひ一泊することをお薦めします。
トレドの観光案内所は、ソコドベール広場と「アユンタミエント広場(市庁舎前広場:Plaza del Ayuntamiento)」の2ヵ所にあるので、マップなど必要な方は、そこで収集しましょう。
トレド観光:トレド駅(Estación de Toledo)
トレド駅は1858年に建てられた駅です。
キリスト教とイスラム教の建築様式が融合した「ムデハル様式(Mudéjar)」の駅舎で、駅構内のイスラム風の窓を彩るステンドグラスから差し込む太陽光に照らされた美しさに、トレド到着後すぐに魅了されます。
コインロッカーが必要な方は、トレド駅にはなく、旧市街北側のバスターミナルにあります。
トレド観光:ソコドベール広場(Plaza de Zocodover)
トレド観光の拠点となる場所です。
広場を囲うようにカフェやレストランがあり、多くの観光客で賑わっています。
また、旧市街を1時間ほどかけて1周する「ソコトレン(Zocotren)」もここから乗車出来たり、ツーリストバスやタクシーなど観光の足になる交通機関がこの広場を拠点に走っているので、徒歩がきつい方は最適な交通機関を選択しましょう。
列車の形をしたミニバス。
ソコドベール広場を出発して橋を渡り、タホ川に沿ってトレドの町を右回りで約50分ほどかけて周遊します。
ソコトレンのルートは、アルカサル(Alcázar)やサン・ファン・デ・ロス・レージェス修道院(Monasterio de San Juan de los Reyes)、エル・グレコ美術館(Museo del Greco)など、トレドの町の象徴的な場所を通過します。
旧市街が一望できるミラドール・デル・バイエ(Mirador del Valle)では、5分間停車してくれ写真タイムを設けてくれます。
お薦めは進行方向に向かって右側の席に座ることです。
運行時間 | 夏季:10:00~22:00 / 冬季:10:00~17:00 1時間2便(10月~3月は1便) |
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所要時間 | 約45分 |
料金 | €7 |
途中下車はできません。
チケットはソコドベール広場に列車のような造りの露店で販売していて、乗車場所はソコドベール広場から左側の坂を上った「アルカサル」の横となっています。
2階建ての観光バスです。
ソコドベール広場から、トレド駅やミラドール展望台などに寄りながら、旧市街を一周しています。
ツーリストバスは途中下車も可能なので、観光の足に便利です。
運行時間 | 夏季:9:40~18:05(3月~9月の金~日曜日は21:05まで) 1時間1便 |
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所要時間 | 約1時間 |
料金 | 1回:€5.50 / 1日券:€9 |
時間の制約が厳しい方はタクシーをお薦めするのですが、タクシーはミラドールまで連れて行ってくれますが、撮影タイムは設けていないと断られるケースがあるそうです。
そのため、ミラドールで下車して楽しんだ後、帰りのタクシーがなく結局歩いて帰る羽目になったという方もいます。
時短目的でタクシーを選択したのに、結局タイムロス…なんてことにならないよう、乗車前に運転手さんと交渉するなど、気を付けましょう。
トレド観光:アルカンタラ橋(Puente de Alcántara)
アルカンタラ橋は、タホ川に架かるローマ時代の石の橋で、「アルカンタラのトラヤヌス橋(Trajan's Bridge at Alcantara)」ともいわれています。
ローマ皇帝「トラヤヌス(Trajanus)」の命令によって、104~108年に造られ、中央の橋脚の上にあるアーチ道に「私は永遠に続く橋を造りました(Pontem perpetui mansurum in saecula)」と記されているそうです。
トレド観光:ミラドール・デル・バジェ展望台(Mirador del Valle)
エル・グレコも愛した、トレドを一望できる絶景ポイントです。
どのガイドブックを見ても、必ずこの場所からの写真が使用されています。
日中も素晴らしいのですが、ここからの夜景観賞では、日中とは全く違ったトレドの美しさを目の当たりにします。
ぜひ日中と夜の両方の景色を楽しみましょう。
トレド観光:サンタ・クルス美術館(Museo de Santa Cruz)
トレドの大司教だった枢機卿(カトリック教会における教皇の最高顧問)「ペドロ・ゴンザレス・デ・メンドーサ(Pedro González de Mendoza)」の意思を受け継ぎ、イサベル女王(Isabel I de Castilla)が完成させた孤児の為の施設だった建物が使われています。
エル・グレコの傑作「無原罪の御宿り(Immacolata)」や「聖母の被昇天(Assumption of Mary)」などの展示があります。
開館時間 | 夏季:月~土曜日:10:00~18:00 日祝日:9:00~15:00 |
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休業日 | 1月1・6・23日、5月1日、12月24・25・31日 |
入場料 | 1回:€4 |
入場無料 | 水曜日16:00~、日曜日、5月18・31日 |
アクセス | ソコドベール広場から徒歩5分 |
トレド観光:アルカサル(軍事博物館:Alcázar de Toledo)
トレドの町の中央に聳え立つ建物で、3世紀にローマ帝国の宮殿として建てられ、11世紀にトレドを再征服したアルフォンソ6世(Alfonso VI de León)やアルフォンソ10世(Alfonso X de Castilla)によって13~16世紀にかけて大幅に改築されて現在のアルカサルの姿となりました。
1936年のスペイン内戦時は、モスカルド大佐(José Moscardó)率いるフランコ軍が72日間にわたって立てこもっていました。
現在は軍事博物館となっており、スペイン国王の多数のコレクションの展示や、地下にはフランコ軍の家族が立てこもった跡が残されています。
開館時間 |
10:00~17:00 ※入場は閉館時間30分前まで |
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休業日 | 1月1・6日、5月1日、12月24・25・31日 |
入場料 | €5 |
入場無料 |
日曜日、3月29日、4月18日、5月18日、10月12日、12月6日 18歳未満及び65歳以上のEU国籍保持者 |
アクセス | ソコドベール広場から徒歩5分 |
トレド観光:トレド大聖堂(Catedral de Toledo)
1226年にフェルナンド3世(Fernando III)時代に建設が始まり、約270年の歳月を経てカトリック両王時代の1493年に完成した、スペイン・ゴシック様式の大聖堂です。
その後、時代に応じて増改築がされ、オリジナルの部分が少なくなっていますが、その芸術性の高さは各時代のアーティストたちによって維持されてきました。
2026年完成予定のサグラダ・ファミリアでさえ約150年なので、とんでもなく長い歳月をかけて完成した大聖堂なのです。
本堂に入って左奥には宝物室があり、16世紀初頭に金細工職人「エンリケ・アルフェ(Enrique de Arfe)」によって製作された総重量200㎏に及ぶ、金・銀・宝石などで細工された3mの聖体顕示台が置かれています。
また、本堂中央にある聖歌隊席には、アロンソ・ベルゲーテ(Alonso Berruguete)によってグラナダ戦争の場面が細かく彫られています。
その他、エル・グレコの「聖衣剥奪(El Expolio)」をはじめとした宗教画などの芸術作品が数多く飾られています。
開館時間 |
月~土曜日:10:00~18:00 日曜日:14:00~18:00 ※日曜日の午前中はミサのため入場不可です。 |
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休業日 | 1月1日、12月25日、その他(事前通達有) |
入場料 |
博物館:€10 塔などを含む共通券:€12.50 |
入場無料 |
なし |
アクセス | ソコドベール広場から徒歩2分 |
トレド観光:サント・トメ教会(Iglesia de Santo Tomé)
14世紀のムデハル様式の塔があるこの協会は、エル・グレコの最高傑作と言われている「オルガス伯爵の埋葬(El entierro del Conde de Orgaz)」を所蔵していることで有名です。
この絵画は、トレド出身のオルガス首長「ドン・ゴンサロ・ルイス(Gonzalo Ruiz de Toledo)」が死去した時の伝説を題材としたものです。
非常に大きな作品で、絵画の下部は聖アウグスティヌス(San Agustín)と聖ステファヌス(San Esteban)が地上(現生)に降りて遺骨を埋葬していることを表したものです。
また、上部は雲上(天界)のキリストと聖母マリアにドン・ゴンサロ・ルイスの魂が天使によって捧げられている場面が描かれています。
この作品は、サント・トメ教会から出すことが禁じられている絵画で、この教会に訪れない限り見ることのできない貴重な作品となっています。
開館時間 | 3月1日〜10月15日:10:00〜18:45 10月15日〜2月28日:10:00〜17:45 ※チケット販売は閉館20分前までです。 |
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休業日 | 1月1日、12月25日 |
入場料 | 1回:€3 |
入場無料 | なし |
アクセス | ソコドベール広場から徒歩12分 |
トレド観光:エル・グレコ美術館(Museo del Greco)
エル・グレコが住んでいた住居付近の廃墟をベガ・インクラン(Vega-Inclán)伯爵が買い取って修復した建物で、実際にはエル・グレコが住んでいたわけではないのですが、「グレコの家(Casa del Greco)」ともいわれています。
16~17世紀の家具や調度品を置き、アトリエや書斎などを再現していて、その一部が美術館となっており、エル・グレコの傑作「トレドの景観と地図(Vista y plano de Toledo)」や、晩年に描かれた「聖終ペドロの涙(Las lágrimas de san Pedro)」などが展示されています。
開館時間 | 3月1日~10月31日:9:00~19:30 11月1日~2月28日:9:30~18:00 日祝日:10:00~15:00 |
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休業日 | 1月1・6日、5月1日、12月24・25・31日、地元の祭日 |
入場料 | 1回:€3 |
入場無料 | 土曜日14:00~、日曜日、4月18日、5月18日、10月12日、12月6日 |
アクセス | ソコドベール広場から徒歩12分 |
トレド観光:トランシト教会(Sinagoga del Tránsito)
旧ユダヤ人街にあるトランシト教会は、カスティーリャ王ペドロ1世(Pedro I de Castilla)の財務官を務めたユダヤ人のサムエル・ハ・レピ(Samuel ha Leví)によって、14世紀に建てられたムデハル様式のユダヤ教会です。
1492年にユダヤ人が追放された2年後、カラトラバ騎士団(Orden de Calatrava)の礼拝堂として使われていた建物で、上部には小さなアーチが集まってできた54の窓が配置されていて、その装飾帯にはイスラエルの神、ペドロ1世、サムエル・ハ・レビを称える聖句が刻まれています。
1877年にスペイン政府より重要文化財の指定を受けています。
開館時間 | 11月~2月:9:30~18:00 3月~10月:9:30~19:30 通年日・祝日:10:00~15:00 ※チケット販売は閉館15分前まで |
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休業日 | 月曜日・1月1・6日、5月1日、12月24日・25・31日、その他 |
入場料 | €3 |
入場無料 | 土曜日14:00~、日曜日、4月18日、5月18日、10月12日、12月6日 |
アクセス | ソコドベール広場から徒歩15分 |
トレド観光:サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会(Santa María la Blanca)
トレドにある最古で最大のシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝堂)です。
かつてトレドのユダヤ人街には、10ものユダヤ教会があったそうなのですが、現存するのはトランシト教会と、このサンタ・マリア・ラ・ブランカ教会のみになっています。
1405年にキリスト教会となり現在の名前に改名され、16世紀には改修されていますが、内部は当時の面影を残したイスラム様式となっています。
開館時間 | 3月1日~10月15日:10:00~18:45 10月16~2月28日:10:00~17:45 |
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休業日 | 1月1日、12月25日 / 12月24日・31日:13時閉館 |
入場料 | €3 |
入場無料 | なし |
アクセス | ソコドベール広場から徒歩15分 |
トレド観光:サン・ファン・デ・ロス・レージェス修道院(Monasterio de San Juan de los Reyes)
1476年の「トロの戦い(Batalla de Toro)」でイザベル女王とフェルナンド2世が、ポルトガル軍に勝利したことを記念に建てられた、ゴシック様式とムデハル様式が融合したスペインのイザベル様式の教会です。
修道院の回廊は、1階がゴシック、2階はプラテレスコ、そして天井はムデハルと様々な様式が調和していて、アラベスク模様の柱や八角天井の筋状の模様など、アラブ町の模様が印象的な教会です。
開館時間 | 10月16日~2月28日:10:00~17:45 3月1日~10月15日:10:00~18:45 |
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休業日 | 12月25日、1月1日 12月24日・31日:12時閉館 |
入場料 | €2.80 |
入場無料 | なし |
アクセス | ソコドベール広場から徒歩15分 |
トレド観光:ビザグラ新門(Puerta Nueva de Bisagra)
古都トレドの観光のスタート地点であり、旧市街の出入り口です。
この門をくぐると、城壁に囲まれた古都トレドの町がスタートします。
トレド観光:モデルルート
どうしても短時間での観光しかできない方向けに、無駄なくここだけは…というルートを紹介します。
ソコドベール広場 → サンタ・クルス美術館 → アルカサル(軍事博物館) → トレド大聖堂 → サント・トメ教会 → エル・グレコ美術館 → トランシト教会 → サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会
このルートに追加で、観光バスなどを利用してミラドールに向かってください。 ミラドールは外さないで!!
トレド観光:レストラン
トレドには様々な美味しいお料理があります。
トレドで郷土料理を堪能してみてはいかがでしょう。
◆ うずら料理:Codorniz a la toledana
◆ カルカムサ:Carcamusas
◆ ベナド:Venado
「うずら料理:Codorniz a la toledana」は、うずらを赤ワインとビネガーで煮込んだ料理です。
「カルカムサ:Carcamusas」は、牛肉や豚肉を使った煮込み料理で、レストランでおつまみとして食べるのが一般的なようです。
「ベナド:Venado」は、鹿のお肉をコニャックやブランデーで調理したお料理で、少し…かなり癖のあるお料理なので、好き嫌いは分かれると思います。
地下の隠れ家風レストラン&ビアホールになっていて、トレドで定番のお店です。
トレドの郷土料理や、ビール1杯につき必ず付いてくるタパスなど、お薦めのお店です。
営業時間 | 8:00~24:00 ランチ:13:00~16:00 / ディナー:20:00~24:00 |
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定休日 | なし |
伝統料理のレストランで、この地方のワインも豊富にそろっています。
営業時間 | ランチ:13:30~16:00 / ディナー:20:30~23:00 |
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定休日 | 水曜日・日曜日ディナー |
地元の人に人気の典型的なスペイン料理のレストランです。
タパスの評価も高く、人気があるが故にいつも混雑しています。
営業時間 | ランチ:月曜日:12:00~17:00 水・木・日曜日:12:00~25:00 ランチ13:00~16:00 / ディナー21:00~23:30 |
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定休日 | 火曜日 |
トレド観光:お土産
トレドの旧市街を歩いていたら、お土産を買えそうな可愛い雑貨店もたくさんあるので、お土産選びには困らないと思います。
◆ マサパン(Mazapán)
◆ ダマスキナード(象嵌:damasquinado)
◆ 割れない陶器
トレドの伝統銘菓「サント・トメ(Santo Tomé)」のマサパンが有名です。
アーモンドと蜂蜜を練って作られたお菓子です。
金銀を巧みな技術で象嵌加工したトレドの伝統工芸品です。
ペンダントやピアスなどのアクセサリーや、キーホルダーなどお土産にしやすい工芸品が豪富に揃う「エル・シモン(L Simón)」のダマスキナードがお薦めです。
トレド近郊では、13世紀以前より陶器製造が盛んで、割れにくい陶器が作られています。
そんな割れにくい陶器のお店「Cerámica J Serrano」がお薦めです。
トレド観光:ホテル
パラドール・デ・トレド(Parador de Toledo) |
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トレドの旧市街が一望できるホテルです。 住所:Cerro del Emperador, s/n, 45002 Toledo, スペイン 公式サイト:Parador de Toledo |
ホテル・セルコテル・アルフォンソ・VI(Hotel Alfonso VI) |
古都トレドの中心部に位置する伝統的なホテルです。 住所:Cta. de los Capuchinos, 2, 45001 Toledo, スペイン 公式サイト:Hotel Sercotel Alfonso VI |
ホテル・カルロス・V(Hotel Carlos V) |
3つ星のビジネス向けホテルです。 住所:Pl. del Horno de la Magdalena, 4, 45001 Toledo, スペイン 公式サイト:Hotel Carlos V |
トレド観光:ベストシーズン
夏は暑く冬はとても寒いので、春と秋が快適でベストシーズンになっていて、お天気は、3月と11月は不覚的雨が多く、8月が最も雨の少ない月となっています。
私が訪れた4月末頃は、結構寒かったのですが、お天気は良かったので、防寒対策さえしていれば観光には適しているのかなと思います。
基本的にゴールデンウィーク中のヨーロッパは、ダウンコートを着ていてもいいくらいの気候です。
最後に…
ちなみにトレドは「カミーノ」で有名なサンティアゴ巡礼路の一つとなっているようです。
ヨーロッパのあちこちにあるサンティアゴ巡礼路も興味深い場所になっています。
個人的な意見になりますが、マドリードに時間を使うのであれば、そのままトレドに向かいトレドで滞在する方がお薦めです。というくらいトレドは魅力溢れた町でした。
観光客でとても賑わっているのですが、空気は穏やかで治安の悪さも感じず、ゆっくりと観光ができます。
また、街並みがとてもかわいく、ただただ散歩をするだけでも楽しめます。
もしスペインに1日しかいられないのなら、迷わず「トレド」に行きましょう!!