英語話せないけど大丈夫かな…
初めて一人旅を計画したときに一番心配になったこと。
そんな海外旅行初心者が不安に思う「英語が話せないけど大丈夫かな…」という発想がいかに無意味でくだらないことなのか、英語が全く分からないまま世界各地を一人で旅した私が解消します。
そして英語が話せなくても充分に海外旅行が楽しめるということを解説したいと思います。
99.99%勇気を与える自信があります。
ちなみに海外旅行初心者だった頃の私の語学力を披露しておきます。
これはもう15年ほど前になるのですが、ラスベガスに友達と訪れた際に、カフェでとある欧米人のおじさんに「How are you?」と声をかけられました。
授業で聞いたことがある…けど何て返事するんだっけ?
友達と離れた僅か数分の出来事なのですが、外国人慣れしてない上に突然過ぎて「How are you?」の意味が分からなかったのです。
もちろんその場は笑顔でスルー(笑)
何を隠そう、英語は大嫌いな科目でした。
勇気持てませんか?
いくら英語ができないと世界中で有名な日本人であれど、私以下の語学力の人がいるとは思えません。
私が一人旅を始めたのは7~8年前で、ラスベガス旅行から数年経っているのですが、それまでの海外旅行といえば友達と行く旅行ばかり、英語の勉強なんて一度もしてない状態でした。
というわけで、結論:英語なんてできなくても海外旅行は可能なのです。
そもそも「英語が話せる」の基準値が高過ぎる
そもそも英語が話せないと思っている人は「英語が話せる」の基準値が高過ぎるんです。
日本人にとって、英語が話せる人=日常会話が完璧にできる状態、なんです。
そんなの無理です。
ハードルが高過ぎます。
海外旅行で必要な語学力は、単語が分かれば大方の割合で問題ありません。
簡単な単語を知っていればOK
例えば外国人の方が、「トイレ どこ?」この2つの単語だけで突然話しかけてきたとしても、この外国人が探しているものは理解できますよね?
英語も同じで「Restroom Where」さえ言えば伝わります。
これだけだと失礼…なんてことを思うほど外国人の思考は面倒くさくありません。
恐らく単語だけで質問すると、相手も英語がしゃべれない事くらいは察してくれて、ほとんどの方は簡単な単語で説明してくれます。
一回で分からなければ、また違う人に聞けばいいだけの話です。
少し余談ですが、私のイタリア人の友達が少し日本語が話せると言っていたのですが、彼らの「日本語が話せる」は、挨拶ができればそれはもう話せるのレベルなのです。
旅先で出会ったフランス人に「英語話せますか?」と聞くと、答えは「Yes」。
でも、「How are you?」を理解できなかった私が聞いても無茶苦茶な英語なわけです。
日本人は意外にも基本的な単語を理解している
日常的に必要な多くの単語を日本人は中学生(今では小学生?)のうちに学んでいて、知らず知らずのうちに身に付いているんですね。
多くの英語話者の方が、中学英語ができていれば会話ができるようになると仰っている通り、本当に中学英語で重要な部分を学んでいるのです。
もちろん海外で生活をすることを前提としたら、中学英語だけでは乗り切れないのですが、これは旅行です。
そう!単なる旅行。
単語で充分なのです。
来日する外国人がどれだけ日本語を話せますか?
これはデータはないのですが、大半の人が挨拶程度の日本語しか知らずにこの世界的にも英語の通じないといわれる日本に訪れています。
アルファベットでもない「ひらがな・カタカナ・漢字」表記がメインの日本に、挨拶程度の言葉しか分からずに来ているんですよ。
日本は安全だから…と思う方もいるかもしれませんが、外国人にとっては日本が安全とは思っても、彼らからしたら「外国」には変わりないのです。
世界の英語の実情
英語は「世界の公用語」と言われていますが、世界で一番話されている言語は中国語なんです。
その次がスペイン語で、3位に英語なんです。
英語を第一言語とする国は、世界200ヶ国ある中で12ヶ国(人口約3億4千万人)、公用語とされている国は50ヶ国(人口約6億人)になります。
そう考えると、中国語ってすごいですね…
英語圏外の国で流暢に英語を話せる人は思っているほど多くない
これは私が海外一人旅を通してかなり勇気が持てた部分なのですが、旅先で出会う外国人も案外私レベルの人が多いんです。
(もちろん「How are you?」が理解できない私からは成長してますよ(笑))
いわゆる単語をつなぎ合わせただけの会話です。
私と英語圏外の国の人の会話に英語圏の人が入ってくると、いかに私たち英語圏以外の人同士の会話がお粗末かを思い知らされるのですが。
でも、これが世界を旅する旅人の実情だと思います。
留学・ワーホリ経験のある人と自分を比べたらダメなんです。
英語が苦手な日本人に足りないもの
では何故日本人が世界的にも英語が話せない国民というレッテルを貼られているかというと、外国人に比べて圧倒的に足りないものがあります。
ズバリ:コミュニケーション能力
これはもうどうしようもない部分なのですが、海外に行って一番感じるのは日本人のコミュニケーション能力の低さです。
そして顔色を伺いながら会話をするから(空気を読もうとする)、自分の意思をハッキリ示すことが身に付いている外国人からすると、日本人の曖昧さは疲れる&コミュニケーションが取り辛い=こいつら英語できねー( ̄_ ̄ i)となるわけです。
でも、心配しないでください。
ただ旅行がしたいだけであれば、大してコミュニケーション能力も必要ありません。
海外旅行中に言葉を交わさなければいけないのは、空港での入出国審査・交通機関に乗る際のチケット売り場・レストラン・ホテルのチェックイン・アウトくらいなのです。
しかもここであれば、ほぼ定型文でいけます。
それでも不安な方の対策
◆ 携帯を日本同様に使えるようにする
◆ Googleマップのインストール
◆ 翻訳アプリのインストール
◆ 日本人コミュニティのCheck
◆ 日本大使館を調べておく
携帯を日本同様に使えるようにする
これは英語云々に関係なく、使えたほうが便利ですし、英語が話せないなら必須と思っていて間違いないでしょう。
ホテルには大抵Wifi環境があり、公共の場でも日本以上に野良Wifiなるものが飛んでいますが、常にスマホが使用できる状態の安心感は計り知れないものがあります。
そのため、海外でもスマホが普段と同じように使える設定をしましょう。
✔ 現地SIM購入
✔ 海外Wifiルーターのレンタル
✔ 携帯キャリアの海外サービス(DoCoMoなら「WORLD WING」)
手段はいくつかありますが、一番安く手軽なのが「現地SIMの購入」です。
ただ、初心者のうちってこれも不安なんですよね。
SIMが上手く設定できなかったらどうしよう…レンタルしたWifiルーターが上手くいかなかったらどうしよう…と不安が尽きません。
そんなわけで、私は最初のうちはDoCoMoのWORLD WINGを使用していました。
これ、めちゃ高いのでオススメしません。
ただ、日本出国前に空港のDoCoMoショップに行って現地到着後電源を入れれば普通に使用できるようにしてもらって出国していました。
懐かしい・・・
Googleマップのインストール
これも必須です。
Googleマップがあれば、目的地さえ入力すれば、現在地からの経路、電車やバスなどの検索結果が出ます。
それも細かく、時刻や乗車すべき線など全て検索結果が表示されます。
Googleマップがあれば、特に誰かに尋ねなくとも、ほぼほぼ目的地まで到着できます。
翻訳アプリのインストール
今となっては、画像を読み込むだけで翻訳してくれますよね。
最近のGoogle翻訳アプリは一昔前よりかなり優秀になっていて、会話でも短文であれば結構使えますし、単語であれば問題なく調べることが可能です。
私は英語圏以外の旅行で使用することのほうが多いのですが、翻訳アプリはかなり役立つのでインストールしておきましょう。
日本人コミュニティのCheck
どこの国にも必ず日本人コミュニティが存在します。
大きなコミュニティじゃなくていいんです。
重要なのは、最悪の場合に日本語が通じる人がいるという安心感を持つことなのです。
例えば日本人が経営している日本食屋さんなんかは、大抵日本人の定員さんがいます。
ただ注意が必要で、日本食屋さんを経営している人って案外中国人・韓国人が多くて、そういうお店には日本人がいない可能性のほうが高いです。
なので、日本にいる間に日本人経営の日本食屋さんを探しておくことをオススメします。
SNSなどで、海外の日本人コミュニティもかなり出回っているので、そこで情報収集がてらつながっておくのもありだと思います。
案外現地在住者ならではのアドバイスがもらえる可能性もあってオススメです。
日本大使館を調べておく
これは今のところ使ったことがない手段なのですが、最後の砦だと思います。
日本大使館には100%日本語が話せる方がいらっしゃいますし、大使館と聞くと恐れ多い感じをする方もいるかもしれませんが、私たちの旅行客に対応してくださる方は、ごくごく普通の現地在住の方がほとんどなので、何かあれば日本大使館に行っても良いと思います。
まとめ
✔ 「英語が話せないから海外に行けない」はただの思い込み
✔ 海外旅行で使用する英語は日常会話ではない
✔ 単語で行ける
✔ 案外日本人の英語力で通用する
✔ 一番重要なのはコミュニケーション能力
✔ 最低限の旅行にコミュニケーション能力は不要
✔ 結論:心配無用
✔ それでも不安な人が取るべき対策
もちろん海外に行く行かない関係なく、英語が話せるに越したことはありません。
自分の語学力が誰かを助けることになるかもしれないし、喋れるに越したことはないんです。
ただ、海外旅行程度のモチベーションで英語を話せるようになる人なんてそうそう稲井と思うんですね。
海外旅行の際に必要な英語は、ガイドブックに載っている英語が話せればほぼ完璧です。
できなくても手前でチェック、もしくはガイドブックの英語を大きな声で相手に聞こえるように読めばいいのです。
ホテルチェックイン時にレセプションの方があれこれ英語で説明してくれますが、だいたい聞いたことのある単語が並んでいますし、分からなければホテルを予約した日本語サイトに大まかな注意事項が日本語で書かれているはずです。
コミュニケーション能力云々の話をしましたが、私もかなりコミュニケーション能力は低い方なんです。
そもそも人と関わることに大きなストレスを感じる私は普段から一人行動を好み、コミュニケーション能力も養われる機会がありません。
だからこそ一人旅が好きなのかもしれないのですが、意外に海外に行くと性格もオープンになる傾向があって日本より友達ができるという不思議。
そのお陰で少しずつではありますが、語学力も身に付いています。
よって、英語が話せないのに行って大丈夫かな?という不安は全くの取り越し苦労であるという結論に至るわけです。
海外初心者で一人旅にオススメの国をいくつかピックアップしていますので、ぜひ試しに訪れてみてはいかがでしょうか。
英語が話せなくても、勇気を持って一歩を踏み出してみてください。
多分、一人旅の楽しさ、気楽さ、自由さ、全てに魅力を感じてやめられなくなりますよ♡