スペインはカタルーニャ州バルセロナから北西へ約50kmほど離れた長閑な田園風景の中に、灰白色の岩山が聳え立っています。
その岩山の名前は「モンセラット(モンセラート:Montserrat)」。
モンセラットは、カタルーニャで最も代表的な山であり、その奇岩といわれる形も相まって、カタルーニャのシンボルの一つになっていて、年間200万人以上の観光客が訪れています。
奇岩ともいわれる珍しい山の形状から、カタルーニャ語で「のこぎり山」という意味があり、あの「サグラダ・ファミリア(Templo Expiatorio de la Sagrada Familia)」で有名な建築家「アントニ・ガウディ(Antoni Gaudí)」も幾度となくモンセラットを訪れ、様々なインスピレーションを得たといわれています。
一見奇妙な外観は、モンセラットの最も壮観な特徴です。
- モンセラット(モンセラート):Montserrat
- モンセラット:観光
- 最後に…
モンセラット(モンセラート):Montserrat
モンセラットは、5世紀後半から6世紀初め頃にアングロサクソン人と戦ったローマン・ケルトの指導者だったとされるアーサー王(King Arthur)の聖杯伝説に登場するベネディクト会のサンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂(Monasterio de Montserrat)があり、古くからキリスト教の聖地としてカタルーニャ地方における信仰の中心として役割を担ってきました。
モンセラットにあるサンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂の中には、ヨーロッパでも有数の黒いマリア像があることでも有名です。
この黒いマリア像は「ラ・モレネータ(La Moreneta)」と呼ばれていて、癒しの力を持っており、お祈りすると願い事がかなうなどと言われているそうです。
歴史の始まりは、このラ・モレネータと呼ばれるマリア像が発見された880年頃まで遡ります。
モンセラットにある洞窟「サンタ・コバ(Santa Cova)」の中からマリア像が発見され、その後4つの場所(Santa Maria・Sant Iscle・Sant Pere・Sant Martí)でこの黒いマリア像への崇拝が始まったそうです。
1025年、カタルーニャ州の町リポイ(Ripoll)にあるサン・マリア・デ・リポイ修道院(Monestir de Santa Maria de Ripoll)の修道院長であったオリバ(Abad Oliva)が、モンセラットに新しい修道院:サンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂を設立しました。
この小さな修道院は、すぐに巡礼者を受け入れ始め、聖母に纏わる奇跡の物語などの普及に貢献したと言われています。
その後1409年には、サンタ・マリア・モンセラット修道院は独立した修道院となり歴史を重ねていくのですが、1811年から僅か2年足らずの間に、フランスの革命家:ナポレオン(Napoléon Bonaparte)の軍隊による襲撃で2度も焼失したり、宝物の多くが略奪によって失われたりと、1835年までは大変革の時代となりました。
その後10年近く放置された時期があり、1844年に修道院の修復が始まったそうです。
修復後も1936~1939年までの間に起こったスペイン内戦により、23人の僧侶が殺害されるなど、再度僧侶たちは修道院を離れることを余儀なくされています。
終戦と共に修道院の奪還はできたのですが、この内戦で勝利したスペインの政治家:フランシスコ・フランコ(Francisco Franco Bahamonde)による独裁政権が始まると同時に、この地で使われていた言語であるカタルーニャ語を禁止する言語政策がとられました。
サンタ・マリア・モンセラット修道院は、学者や芸術家、政治家、学生の聖域とされており、1940年以降サンタ・マリア・モンセラット修道院はカタルーニャのナショナリズムの象徴としてみなされていました。
1947年4月2日、モンセラットの聖母の即位を祝うミサが開催され、10万人以上が参列したのですが、ミサはフランコ政権によって禁止されているカタルーニャ語で公に行われました。
その後もサンタ・マリア・モンセラット修道院は、カタルーニャ語で子供向けの出版物「L'Infantil、Tretzevents」や、文化的・宗教的出版物「erra d'Or、Qüestionsdevida cristiana」などを出版し大きな注目を集めました。
また、幅広い政治的害悪から知識人や政治活動家に避難所を提供することも積極的に行っており、1970年12月には300人の芸術家と学者が修道院で政権への抗議のための座り込みを行い、結果的にフランコ主義政権への終止符にも役立ったといわれています。
数多くの歴史を乗り越え1000年以上を経て、巡礼者のニーズに応え続けるために現在の近代化されたモンセラットに変貌を遂げてきました。
皮肉にも?バルセロナの絶景が望めるカルメル要塞(Bunkers del Carmel)も、フランコ政権時代に戦争のために使用されていた場所となっています。
モンセラット:アクセス
バルセロナからモンセラットまで約50㎞と少し距離がありますが、いくつものアクセス方法が用意されていて、訪れやすい場所になっています。
◆ 鉄道
◆ バス
◆ 現地オプショナルツアー
モンセラットアクセス:鉄道
カタルーニャ鉄道でモンセラットの麓まで行き、そこから登山鉄道やロープウェイでモンセラットまで向かいます。
◆ カタルーニャ鉄道 + 登山鉄道
◆ カタルーニャ鉄道 + ロープウェイ
◆ カタルーニャ鉄道 + 徒歩
この方法が最も早く簡単なアクセス方法です。
スペイン広場駅(Plaça Espanya) → 1:00 → モンセラット駅(Monistrol de Montserrat) → 0:15 → モンセラット(Montserrat)
バルセロナのスペイン広場駅(Plaça Espanya)からR5線で「Monistrol de Montserrat(Manresa-Baixador方面)」駅まで行きます。
Monistrol de Montserrat駅までは、約1時間程度の乗車時間になります。
ロープウェイ組が1駅手前で降車するのですが、釣られており内容に気をつけてください。
Monistrol de Montserrat駅で登山鉄道に乗り換えですが、この駅で降りるほとんどの方がモンセラットを目指しているので、まず迷うことはありません。
出発のスペイン広場駅で登山鉄道込みのチケットが購入できます。
2022年12月31日まで有効 | |
---|---|
大人 | 片道:€13.85 / 往復:€25 |
子ども(4歳~13歳) | 片道:€9.80 / 往復:€18.25 |
チケット料金には変動があるので、必ず公式サイトを確認してください。
公式サイト:Timetable and prices | Montserrat Rack Railway and Funiculars
スペイン広場駅(Plaça Espanya) → 1:00 → モンセラット駅(Aeri de Montserrat) → 0:15 → モンセラット(Montserrat)
バルセロナのスペイン広場駅(Plaça Espanya)からR5線で「Aeri de Montserrat(Manresa-Baixador方面)」駅まで行きます。
登山鉄道乗車駅の一駅手前の駅で、Aeri de Montserrat駅までは約1時間程度の乗車時間になります。
出発のスペイン広場駅でロープウェイ込みのチケットが購入できます。
チケット料金 | |
---|---|
大人 | 片道€13.75 |
スペイン広場駅(Plaça Espanya) → 1:00 → モンセラット駅(Monistrol de Montserrat) → 2:00 → モンセラット(Montserrat)
バルセロナのスペイン広場駅(Plaça Espanya)からR5線で「Monistrol de Montserrat(Manresa-Baixador方面)」駅まで行きます。
Monistrol de Montserrat駅までは、約1時間程度の乗車時間になります。
Monistrol de Montserrat駅から「Monistrol-Vila」を目指して歩いてください。
Monistrol-Vilaまで行けば、そこからモンセラットまでの看板が点在しているので迷うことはないかと思います。
モンセラットまでは10㎞弱のハイキングとなります。
モンセラットアクセス:バス
バルセロナのサンツ駅(Estación de Barcelona-Sants)から「Julia Bus」というバス会社が、バルセロナ→モンセラット間の運行をしています。
バルセロナ→モンセラット | 出発 | 到着 |
---|---|---|
10月~5月 | 9:15 | 10:40 |
6月~9月 | 9:15 | 10:40 |
モンセラット→バルセロナ | 出発 | 到着 |
10月~5月 | 17:00 | 18:15 |
6月~9月 | 18:00 | 19:15 |
料金 | 片道€5.10 |
---|
モンセラットアクセス:現地オプショナルツアー
半日ツアー | モンセラット 半日観光ツアー <列車利用/午前/日本語/バルセロナ発> |
---|---|
1日ツアー | モンセラット 1日観光ツアー<列車利用/日本語/バルセロナ発> |
その他、いくつかの目的地を組み合わせたツアーなどもあるので、検索してみてください。
モンセラット:楽しみ方
モンセラットの最も重要な場所は、やはりモンセラットの歴史を築き上げてきたサンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂です。
モンセラットに訪れる全ての人が、修道院の中にある有名な黒いマリア像を参拝しています。
修道院で毎日行われているミサに出席し、世界的にも有名な「エスコラニア音楽院(Escolania de Montserrat)」の少年団の演奏を観覧することです。
モンセラットの精神的な側面は、宗教的な人であるかどうかに関わらず、啓発的且つ楽しい時間となる事間違いありません。
モンセラットの楽しみ方:歴史・建造物
過去の戦争・政治などによる様々な試練を乗り越えてきたモンセラットには、修道院やサンタ・コパ礼拝堂など、とても興味深い建造物が存在しています。
また、モンセラット美術館(Museu de Montserrat)には、ダリ(Salvador Dalí)やピカソ(Pablo Picasso)などの作品が展示されていて、芸術に興味ある方にはとても魅力の詰まった場所となっています。
モンセラットの楽しみ方:自然
自然愛好家であれば、修道院周辺には数多くのハイキングコースがあり、自然の静けさや尊さを感じることもできます。
ハイキングコースは、簡単にハイキングできる場所から難易度の高いコースなど、全ての方にモンセラットの自然を堪能できるコースが用意されているので、時間のない日本人旅行者でもハイキングを楽しむことができます。
モンセラットの楽しみ方:ベストシーズン
モンセラットの気候は、標高の高さや地形などから短時間での天気の変化が激しい場所となっています。
そんなモンセラットのベストシーズンは、「4~6月」です。
ゴールデンウィークの時期なので行きやすいですね。
私が訪れた5月は薄手の上着だけでは寒かったので、厚手の上着もしくはヒートテックなどを着用していくことをお薦めします。
モンセラットの楽しみ方:その他
モンセラットに訪れる際に旅行者が気になることの一つとして治安ではないでしょうか。
私の個人の感想としては、全く不安になることはありませんでした。
バルセロナに比べて遥かに治安はいい場所ですし、そもそも訪れる人が観光客と巡礼者…となると、そこまで危険はないのかなと思います。
最低限、貴重品は肌身離さず、目を離さずさえ気を付けていたら、スリに遭うこともないかなと思います。
混み合った場所では注意しましょう!
海外旅行に行く日本人あるあるの一つ、トイレ問題。
トイレ難民の日本人観光客は本当に多いですよね(笑)
モンセラットでは無料で利用できるトイレが結構あるので、ほかの観光地に比べてトイレに困ることは無いかと思います。
修道院内、お土産屋さんなど、観光客が立ち寄る場所には必ずあるように思いました。
モンセラット:観光
この地に訪れる理由は様々で、ある人は宗教的な巡礼の一環として、ある人はカタルーニャの観光、そしてある人はハイキングをしたりサイクリングをしたりと様々です。
モンセラットの最高峰「サン・ジェロニ(1,236m:Sant Jeroni)」からは、カタルーニャのほぼ全景を見渡すことができ、晴れた日にはスペインとフランスに連なるピレネー山脈(Los Pirineos)から地中海・マヨルカ島(Mallorca)までの素晴らしいパノラマを望むことができます。
また、バルセロナとカタルーニャの人々は、モンセラットの高さから日の出を見るために、少なくとも人生で一度は一晩かけてハイキングをしているそうです。
モンセラット観光:サンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂(Monasterio de Montserrat)
モンセラットで最も重要な場所です。
修道院の教会堂の祭壇上部に、洞窟で発見された黒いマリア像「ラ・モレネータ」が祭られています。
マリア像の膝にはキリストが座っており、このキリストは19世紀に復元されたものです。
ラ・モレネータに触れながら祈りを捧げることで願いが叶うと言われています。
開館時間 | 7:00~20:00 |
---|---|
入場料 | 無料 |
ラ・モレネータを一目見ようととんでもなく長い行列ができています。
バルセロナを朝7時台に出発する電車で行けば、そこまで人のいない状態で観覧が可能ですので、なるべき早い時間に出発することをお薦めします。
モンセラット観光:エスコラニア少年合唱団(Escolanía de Montserrat)
ヨーロッパでもっとも古くからある児童合唱団で、その歴史は1223年からと言われています。
修道院に付属して建てられたエスコラニア音楽院では、難関試験に合格した9~14歳までの約50名の少年たちが音楽を学んでいます。
このエスコラニア少年合唱団が修道院で平日はほぼ毎日演奏をしています。
通常は13:00~と19:00~ですが、演奏していない日もあるので、訪れる前に公式サイトで確認しましょう。
モンセラット観光:モンセラット美術館(Museo de Montserrat)
◆ATTENTION◆
2023年2月28日まで拡張工事のため休業しています。
サンタ・マリア広場の下にあり、スペイン出身の建築家「ジュゼップ・プッチ・イ・カダファルク(Josep Puig i Cadafalch)」によって建てられました。
この美術館には、モネ(Claude Monet)、ピカソ、ダリなどをはじめとする世界的にも有名な芸術家の作品が展示されています。
開館時間 | 10:00~17:45 |
---|---|
入場料 | 大人€8 学生・グループ(20人以上):€6.5 子ども(8歳~16歳):€4 ※モンセラートの聖母の饗宴である4月27日は入場無料 |
モンセラット観光:天国への階段(Stairway to Heaven)
InstagramなどのSNSで一躍有名となった場所です。
サグラダ・ファミリアの受難の門の彫刻家「ジョセップ・マリア・スビラックス(Josep Maria Subirachs)」が製作したモニュメントで、9つの大きなコンクリートが螺旋状に配置されており、下から「石・火・植物・動物・人間・空・天使・神様」を表しているそうです。
安全上、そして芸術を残していくなどの観点から、現在はフェンスで囲まれており入れなくなっています。
このモニュメントに上ることは違法となっていますので、絶対に上らないようにしましょう。
モンセラット観光:ハイキング
モンセラットではハイキングも人気があります。
数多くのハイキングコースが用意されていて、どの場所からも息をのむほどの絶景を観ることができるので、時間の許す限りハイキングを楽しむこともお薦めの一つです。
またモンセラットは、世界でもっとも有名な巡礼「カミーノ・サンティアゴ巡礼路」の一つでもあります。
モンセラット・ハイキング:聖なる洞窟(Santa Cueva de Montserrat:サンタ・コバ)
モンセラットの象徴、ラ・モレネータが発見された洞窟です。
素晴らしいパノラマの景色に開かれ、道中にはロザリオ(Rosario)の秘跡を象徴する15のモニュメントが並ぶ曲がりくねったルートです。
その15のモニュメントの一つにサグラダ・ファミリアで有名なガウディの作品「キリストの復活(Statue of Christ Risen)」があります。
洞窟は小さな礼拝堂となっていて、マリア像の複製画設置されています。
モンセラットの登山鉄道駅の近くに「Sant Joan Funicular Lower Station」というケーブルカーの駅があります。
そこから「Santa Cova」行きと「Sant Joan」行きのケーブルカーが出ていて、サンタ・コバは下り方面に向かうケーブルカーになります。
ケーブルカーを降りたら、そこからは一本道になっていて、約20分ほど歩くとサンタ・コバに到着します。
所要時間 | 1時間半~2時間 |
---|
ケーブルカー料金 | |
---|---|
大人 | 片道:€3.9 / 往復:€6 |
子ども(4歳~13歳) | 片道:€1.95 / 往復:€3 |
モンセラット・ハイキング:サン・ミゲル展望台(Creu de Sant Miquel)
修道院から徒歩30分弱のところにあるサン・ミゲル展望台は、巡礼者にとってモンセラットへの最も重要なアクセスルートでした。
巡礼の旅は山の麓にあるコルバト(Collbató)の町から始まり、サン・ミゲル礼拝堂(Ermita de Sant Miquel)に到着します。
その後、巡礼者は長い旅路の最後にサン・ミゲル展望台からモンセラットの修道院を初めて観ることになるのです。
ここからは、モンセラットの修道院やパノラマの景色に加え、ピレネー山脈からリュブラガート・デルタ(delta del Llobregat)までの壮大な景色を眺めることができます。
所要時間は約1時間程です。
「Sant Joan Funicular Lower Station」というケーブルカーの駅の「Santa Cova」行きと「Sant Joan」行きの間の道を進み、約30分ほど歩くと到着します。
サン・ミゲル展望台からサン・ジョアンへのハイキングコースもあり、完全な登り道のコースですが、30分程度でサン・ジョアンまで行けるようになっています。
モンセラット・ハイキング:サン・ジョアン(Sant Joan)
モンセラットからケーブルカーで登ったところから少し歩いたところに、祈祷庵や展望台などがあります。
この展望台では、お天気が良ければピレネー山脈から地中海までの絶景が見渡せるようになっています。
また、モンセラットの最高峰「サン・ジェロニ(Sant Jeroni)」に向かうハイキングコースもあります。
サン・ジェロニまで登る体力が…と思われる方、サン・ジョアンでも十分に絶景を楽しめますよ!
モンセラットの登山鉄道駅の近くに「Sant Joan Funicular Lower Station」というケーブルカーの駅があります。
そこから「Sant Joan」行きと「Santa Cova」行きのケーブルカーが出ていて、サン・ジョアンは上り方面に向かうケーブルカーになります。
ケーブルカーを降りたら、いくつかあるハイキングコースや祈祷庵、展望台までの道案内があるので、特に迷うことはありません。
所要時間は約2~2時間半ほどです。
ケーブルカー料金 | |
---|---|
大人 | 片道:€9.75 / 往復:€15 |
子ども(4歳~13歳) | 片道:€4.90 / 往復:€7.50 |
サン・ジョアンからの帰り道は徒歩で帰るようにすると、渓谷や川があり素晴らしい景色を観ながら歩けるハイキングコースになっています。
モンセラット・ハイキング:サン・ジェロニ(Sant Jeroni)
最高峰の絶景を観たい方は、サン・ジョアンから1~2時間(登山に慣れているか否かで時間が変わる)ほど更に登り、サン・ジェロニを目指しましょう。
サン・ジェロニからは、素晴らしいサンライズも観れるため、一晩かけてハイキングをする人もいるそうです。
モンセラットの登山鉄道駅の近くに「Sant Joan Funicular Lower Station」というケーブルカーの駅があります。
そこから「Sant Joan」行きと「Santa Cova」行きのケーブルカーが出ていて、「Sant Joan」行きに乗車して終点まで行きます。
Sant Joan駅を出るとすぐに小さな橋があるので、橋の下を通って右側の道を進みます。
Sant Jeroniを示す標識があるので標識に従ってください。
「Gorres」と呼ばれる4つの特徴的な尖った岩があるのでそこを通過します。
岩の間の狭い通路を過ぎると左側に「mirador de la Serra de les Paparres」という標識があり、そこからは壮大な景色を観ることができます。
道なりに進むと、木製の手すりのある歩道橋でサンタ・マリアの小川が見えてくるので渡ると舗装された坂道があり、そこから30分弱でサン・ジェロニ礼拝堂に到着します。
途中足元の悪い場所もあるので、ハイキングに適した装いが必要です。
所要時間は約3~4時間程度です。
ケーブルカー料金 | |
---|---|
大人 | 片道:€9.10 / 往復:€14 |
子ども(4歳~13歳) | 片道:€5 / 往復:€7.70 |
分かりやすく看板があるので迷うことは無いかと思いますが、念のためGoogleマップをダウンロードしておきましょう。
美香:分かりやすく看板があるので迷うことは無いかと思いますが、念のためGoogleマップをダウンロードしておきましょう。
モンセラット観光:レストラン
ビュッフェスタイルのレストランで、サンドイッチやパスタなどお手軽に食事がとれるレストランです。
鉄道駅前のため、ランチの時間帯は常に混雑している状況です。
テラスからの見晴らし抜群のお店です。
営業時間 | 平日:10:00~16:30 / 土日:9:00~18:30 |
---|---|
予算 | €10~ |
Mirador dels Apòstolsビルの2階にある地中海料理とその他各国料理のあるレストランです。
レストランからはモンセラットの素晴らしい景色を観ながら食事が楽しめます。
お値段的にも観光地にしてはお手軽に食事ができるレストランです。
営業時間 | 12:15~16:00 |
---|---|
予算 | 大人:€16.50 / 子ども:€9.50 |
Mirador dels Apòstolsビルの1階にあるコース料理のあるレストランです。
アラカルトメニューもありますが、かなり割高です。
サンタ・コバや渓谷などのパノラマビューを眺めながら食事ができます。
営業時間 | 12:15~16:00 |
---|---|
予算 | 大人:€16.50 / 子ども:€9.50 |
ランチはコース(カタルーニャ料理メイン)になっているレストランで、モンセラットにあるレストランの中では少々お値段高めです。
ただ、落ち着いて食事ができるので、静かに食事をしたい方向けのレストランです。
営業時間 | Breakfast:8:00~10:00 Launch:13:00~15:30 Dinner:19:45~21:30 |
---|---|
予算 | ランチコース:€27.50 アラカルトランチ&ディナー平均:€35~ |
モンセラット観光:お土産
モンセラットのお土産には、サント・ベネ修道院で作られた陶器類や、モンセラット周辺地域で作られたイチジクなどを使用したお菓子類などが主に販売されています。
また、ラ・モレネータの置物や、エスコラニア少年楽団のCDや本など、モンセラットならではのお土産品が多数あります。
ラ・カフェテリア横や、その他いくつかお土産が買えるショップがあります。
モンセラット観光:ホテル
時間のある方は、モンセラットに宿泊してゆっくりモンセラットを堪能するのもありだと思います。
Albergue Abat Oliba |
---|
住所:08293 Monestir de Montserrat, Barcelona, スペイン 公式サイト:Albergue Abat Oliba |
Hostal Abat Cisneros |
---|
住所:Monastir de Montserrat, s/n, 08199 Barcelona, スペイン 公式サイト:Hostal Abat Cisneros |
最後に…
一人の羊飼いが黒いマリア像を見つけて以来、様々な歴史を築いてきたモンセラット。
ナポレオン軍が侵攻してきたときも、黒いマリア像だけはモンセラットの人々によって隠され守られてきたと言います。
また、過去幾度となくカタルーニャ語が禁止されてきたにもかかわらず、モンセラットだけは常にカタルーニャ語で祈り続けていた場所で、カタルーニャの守護神ともいわれている場所です。
バルセロナに限らず、スペインにはあまりにも魅力的な場所が多過ぎて、目的地の選択に困ります。
ぜひ、バルセロナに訪れた際は、モンセラットにも足を運んでみてください。
生きている間に天国に出会えますよ♡