リモワのスーツケースが壊れた。
どうすればいいの?修理高いのかな?
そんな方の疑問にお答えします。
いつも一人旅の私にとって、一番のたびの友といえばスーツケースです。
旅好きの方であれば、スーツケースにこだわりがある方も多いのではないかと思います。
私は定番ですが、もう10年以上リモワを愛用しています。
リモワの中でもやはり、ド定番の「RIMOWA TOPAS(現:ORIGINAL)」が好きで、7~8年前に店頭でTOPASのシャンパンゴールドに一目惚れ。
ちょうどその前後辺りに、海外便の受託手荷物のサイズが変更になった時期で、タイミングも良く受託可能なギリギリのサイズ82Lを購入しました。
そんな一番の旅の友であるスーツケースが遂に力尽き、大きく破損したので修理に出すことになりました。
RIMOWA修理費用:思ってるほど高くない
リモワの価格帯を考えると、修理も結構高いのでは…と不安に思う方もいるかと思います。
もちろん破損の状態にもよりますが、体験談として「驚くほど高くはなかった」です。
そして、修理に出すなら「リモワクライアントサービス」が一番良いという結論に至りましたので、その経緯などを紹介したいと思います。
私のリモワが壊れたのは、購入から7~8年ほど経っていた頃で、破損した時点で既に保証期間外という状態であまり意味をなさなかったのですが、リモワには「5年間保証」が付いています。
RIMOWA:5年間保証
リモワ製品には、どの製品にも「購入日から5年間」の保証が付いています。
リモワ正規店での購入であれば、店舗のスタンプが押印された保証書を購入時に渡されます。
この期間内であれば、自然破損の修理は無償で対応してくれ、安心して使用することができます。
また、保証対象は自然破損の場合とは言われていますが、保証期間内であれば自然破損以外の破損でも案外無償で対応してくれることが多いようなので、一旦リモワに相談してみると良いかと思います。
なお、平行輸入品やオンラインストアでの購入であれば、リモワ公式サイトから自身のリモワ製品の登録をすれば保証対象となります。
RIMOWA公式サイト(製品登録ページ):ログインまたはアカウント作成 | RIMOWA
一昔前まで、「平行輸入品は日本での正規店では修理できなかった」ようですが、2018年以降はリモワの直営店が輸入・販売・修理など全てを運営するようになり、平行輸入品であってもシリアル番号から本物であることが確認されれば、対応してもらえるようになっています。
体験談:RIMOWAクライアントサービスへの郵送修理
私は、成田空港到着時にバゲージクレームで破損に気付いたのですが、まず到着時刻の大幅な遅れにより、国内線への乗り継ぎ時間が30分もない状態で、航空会社への申告手続きができませんでした。
搭乗した航空会社はオランダ航空で、後々オランダ航空は帰国後1週間以内であれば申告可能ということを知ったのですが、1週間以上経ってその事実を知り、結果的に航空会社の保証は受けられない状況でした。
JAL・ANAとオランダ航空は帰国後1週間以内であれば、破損証明をもらうための申告が可能です。
(その他の航空会社は調べていないので、航空会社HPなどで調べてください。)
RIMOWAクライアントサービスへの郵送修理:修理までの流れ
✔ 保険会社に連絡
✔ RIMOWAクライアントサービスに連絡
まずは、航空会社の保証が受けられない状況のため、クレジットカード付帯の保険適用をしてもらおうと保険会社に連絡をしたところ、対応はとても丁寧、スピーディで、すぐに保険適用に必要な書類などを送付して頂きました。
✔ 航空券の購入履歴を証明する明細
✔ 破損部分の画像
✔ 修理見積
✔ 保険適用依頼書
実は私、保険会社に連絡したものの、修理見積をもらって、修理費用の安さと書類を揃える手間を考慮したうえで、保険適用は見送ることにしました。
予想より大幅に安いと書類を揃える手間が面倒に感じたのです(笑)
結論として、「破損証明」なるものがなくても、海外旅行保険で対応してもらえるようです。
地方在住のため、近くに直営店もなければクライアントサービスもない状態で、郵送以外での修理方法がありませんでした。
下記メール、もしくはリモワのお問い合わせフォームから修理についての問合せをします。
メール:Clientcare.japan@rimowa.com
電話:072-994-5522
お問合せメールを送ったら、数時間後には返信が来ました。
その後、スーツケースを着払いで送り見積してもらうのですが、1週間もしないうちに見積書が郵送で届きます。
見積書を確認後、ないように問題もなくそのまま修理してもらいました。
見積段階で「パーツの在庫がなく3~4ヶ月ほどかかる」とのことでしたが、結果的に修理には1ヶ月もかかりませんでした。
修理完了後、代引きでスーツケースが送られてくるので、そこで修理料金を支払って完了となります。
なぜRIMOWAクライアントサービスなのか
リモワが修理専門部署を運営するようになる2018年までは、色々な業者がリモワ専門修理をやっていたり、高額でリモワのパーツを売っている業者などがあったので、それまでのイメージが強い方は、「そもそもリモワの修理は高い…」という昔の情報がそのままインプットされた状態だと思います。
これ、私です。
私の場合は、キャスターはなくハウジングはガッツリ割れていて使い物にならない状態で、リモワクライアントサービス以外での修理費用の目安がどこも20,000円前後となっていました。
足1本だけなのに…という気持ちでいたので、リモワクライアントサービスからの見積書を見たときは、めちゃ安い!と思いました。
よって、わざわざ他の修理業者に依頼するメリットが見つからないという結論に至ったわけです。
RIMOWA:修理
愛用中のリモワが空港のバゲージクレームで再会したときに破損している…なんてよくあることなのかもしれませんが、結構ショックですよね。
しかも、それが旅の始まりだとすると、この気分どうしてくれるのよ?みたいな。
まずは、バゲージクレームで破損を見つけたら、航空会社に申告して、破損証明をもらうようにしましょう。
ただ、この記事に辿り着いたということは、恐らく既に空港を離れている方ですよね。
ただ、私の経験談からも分かるかと思いますが、万一破損証明をもらえなくて、それほど問題ないのかな…と個人的には思いました。
航空会社によっては、搭乗後7日以内であれば破損の申告を受け付けてくれる航空会社も結構あります。(JAL、ANAは受付可)
RIMOWA修理:保証書がない
間違いなく保証期間内なんだけど、保証書が手元にないという方いらっしゃいますよね。
捨ててしまった…もしくは大事にしまい過ぎてどこにあるか分からない…などなど。
実は購入時の保証書がなくても、スーツケースに刻印されたシリアル番号で製造年が分かるようになっています。
そのため、その製造年から5年以内であれば、保証書がなくても対応してくれる場合もあるようです。
上記がシリアル番号ですが、最初の5桁「94570」が製造番号、その次の3桁「012」が製造年で2012年製造ということになります。
現在2022年なので、このシリアル番号であれば、どんなに足掻いても保証期間外ということになります。
RIMOWA修理:保証期間外の場合
修理は確実に有償となります。
直営店への持込修理で、保証期間外でも無償で対応して頂いた方も多数いらっしゃるようです。
私は保証期間外だったので、何としてでも保険適用などをさせたい、極力航空会社から保証をしてもらいたい状況でした。
ただ、空港から出てしまうと申告を受け付けてくれない航空会社も多く、拒否される可能性も大いにあります。
自費を出さずして修理をする最後の手段が海外旅行保険の適用です。
クレジットカード付帯の保険でも、携行品破損に対応している保険が多いと思いますので、一旦確認してみてください。
RIMOWA修理:修理方法
リモワ製品の修理は、いくつかの方法があります。
✔ RIMOWA直営店舗:持込修理
✔ RIMOWAクライアントサービス:持込修理
✔ RIMOWAクライアントサービス:郵送修理
✔ RIMOWAエアポートサービスカウンター(成田空港)
✔ RIMOWA提携ホテルで修理
RIMOWA直営店舗:持込修理
国内にあるリモワストア(26ヵ所)へご自身で持ち込んで、修理依頼をすることが可能です。
なお、小さな破損であれば、その場で修理してくれることもあります。
RIMOWA直営店・修理店:店舗検索 | RIMOWA
RIMOWAクライアントサービス:持込修理
こちらは、リモワ製品の全ての修理を請負っているリモワの修理専門部署になります。
東京近郊と大阪に4ヵ所あります。
RIMOWAクライアントサービス:店舗検索 | RIMOWA
RIMOWAクライアントサービス:郵送修理
店舗やクライアントサービスなどへ直接持込ができない場合は、郵送でも対応してもらえます。
RIMOWAクライアントセンターお問合せ:Sites-Rimowa-Site
RIMOWAエアポートサービスカウンター(成田空港)
空港で破損に気付いた場合に即時対応してくれます。
破損の状態によっては、応急処置のみとなりリモワクライアントサービスでの修理となる場合もあります。
◆ATTENTION◆
RIMOWAエアポートサービスカウンター(成田空港)は閉業しています。
RIMOWA提携ホテルで修理
旅行中にも対応してくれるように、リモワが国内20ヶ所のホテルと提携していて、軽度な破損であれば即時修理、ダメージの状態によっては応急処置を施してくれます。
RIMOWA提携ホテル:ホテル修理 | RIMOWA
リンクのRIMOWA公式サイトの店舗検索ですが、世界中の修理してくれる場所が同時に検索できるようになっています。
RIMOWA修理:壊れやすい部分と修理費用の目安
破損といっても、色々な形の破損がありますし、破損箇所もそれぞれに違います。
見積依頼前に、大体の目安を知りたくて情報収集している方もいるかと思いますので、破損しやすい箇所をいくつかピックアップして、私が調べた下記目安費用を参考にしていただければと思います。
キャスター&ハウジング交換 | 実費:8,400円+送料 / 1ヶ所 |
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ハンドル | 10,000円前後 |
TSAロック | 11,000~13,000円 / 1ヶ所 |
スライダー&ファスナー | 9,000~11,000円 / 1ヶ所 |
ボディのひび割れ | 11,000~15,000円 |
ここで記載している修理の目安費用ですが、大概の場合目安より安くなるかと思います。
私の場合、目安が19,000~25,000円でしたが、破損と言うよりハウジングは使えない、キャスターもない状態だったので、恐らくもう少しかかるんだろうな…と思っていました。
でも、結果的に送料込みで10,000円もかかりませんでした。
そんなに高額な修理費用を要求されることはないと思います。
ただ、これがリモワクライアントサービス以外での修理となると、金額はまた変わってくるかと思います。
また、部品を購入して自分で…と思う方もいらっしゃるかと思いますが、断然修理に出したほうが安くなりますので、極力修理依頼したほうが良いかと思います。
リモワのスーツケースで一番多い破損箇所になります。
キャスター自体が消耗品であるということも一因ですが、やはり一番負荷のかかるパーツでもあります。
歩行の際にキャスター同様一番負荷のかかる部分で、ここも壊れやすい箇所となっています。
基本的に取替え修理となります。
TSAロックは、破損も歩けど、壊されている可能性もある箇所です。
空港で預ける荷物に関して、持ち主が立ち会えない場所でTSAの職員によってスーツケースやキャリーバッグを開けて検査が行われています。
その際に、鍵のかかっている荷物は全てロックを切断、破損して検査が行われます。
しかもこの検査による荷物の破損や紛失については、TSAは一切責任を問われないことが法律で定められています。
TSAロック以外の鍵が付いている方は、TSAロックに付けかえしておいた方が、破壊される心配がなくなります。
スライダーとファスナーは、力がかかりやすい部分なので故障も多い箇所です。
サルサなどのポリカーボネイトを使用しているタイプは、ボディのひび割れも起こります。
比較的大きなひび割れでも修理が可能とのことですので、一旦問合せをしてみてください。
RIMOWA購入:ドイツ旅行に行かれる方にプチ情報
リモワユーザーでドイツ旅行を計画中であれば、ご存知の方も多いかと思いますが、リモワはドイツ発祥のスーツケースです。
そんなドイツでは、ミュンヘンに世界で一番安くリモワのスーツケースが買えるといわれているお店「Lederwaren Hetzenecker」があります。
ぜひ近くに訪れる方は、立ち寄ってみてくださいね。
最後に…
✔ スーツケースが破損したら保証期間内であるか確認
✔ 保証期間内であればほぼ無償で対応してくれる
✔ 保証期間外でも意外に安い
✔ リモワ修理はクライアントサービス一択
スーツケースはどんなに大事に扱っていても、いつか必ず破損してしまうものです。
もちろん新しいものに買い換えるきっかけにもなるのですが、やっぱり愛着のあるスーツケースであれば長年使い続けたいですよね。
また、スーツケースの中でも、リモワ製品は長年使えば使うほど味の出るスーツケースですし、修理して戻ってきたリモワを見て、この先もずっと長いお付き合いをしようと決めました。