イスタンブール観光:初めてのイスタンブールでオススメの4つの地区【トルコ】

◆ATTENTION◆

2022年6月1日以降、新型コロナウイルス関連の入国規制は解除されており、トルコ入国時の陰性証明書、ワクチン接種証明書の提示は不要、入国規制等も撤廃となっています。

 

初めてのイスタンブールを訪れる方向けに、この記事を書いています。

 

とても不思議な魅力をもったイスタンブールは、トルコ最大の都市であり旧市街にある歴史的建造物群は「イスタンブール歴史地域(Historic Areas of Istanbul)」としてユネスコ世界遺産にも登録されている素晴らしい都市です。

 

 

私が初めてトルコを訪れた際に、知って置けばよかった情報、初めて訪れる方にぜひ見逃して欲しくない見所など、経験談を元に紹介していきたいと思います。

 

MEMO

ここで紹介した内容は、私が4泊5日の滞在で訪れた場所なので、5日間より短い滞在の方はいくつか掻い摘んで訪れてみてください。

 

 

File:Sultan Ahmed Mosque, Istambul.jpg

 

イスタンブール:İstanbul

トルコで最も人口密度の高い都市であるイスタンブールには、魅力的な美術館や歴史的建造物が数多く存在しています。

 

ボルポラス海峡(İstanbul Boğazı)を挟んでヨーロッパ側(オクシデント:Occident)とアジア側(オリエント:Orient)に分かれていて、「ヨーロッパとアジアの架け橋」と言われています。

 

1600年以上の間、イスタンブールはローマ帝国、ビザンチン帝国(Byzantine)、オスマン帝国など、歴史上威厳のある帝国の首都として機能してきました。

イスタンブールの最も重要な建造物は、ビザンチン時代に出現し始め、その後オスマン帝国の時代に更に発展を続け美しく変貌していきました。

 

イスタンブールの旧市街は、それぞれの帝国の色が残され、多様な文化、国、宗教が混ざり合った大都市を構成しています。

 

2010年には、欧州文化首都に指定され、2018年には1,340万人を超える外国人観光客がイスタンブールを訪れ、世界でも最も観光客の多い都市の一つとなっています。

 

イスタンブールの見所でもあるアヤソフィアやトプカプ宮殿などの歴史的名所の近隣には、賑やかなバーや近代的なカフェなどがあり、オスマン帝国時代のモスクが現代的な美術館や通りから歩いてすぐの所にあったりと、モダンとクラシックが共存している街です。

 

イスタンブール:ベストシーズン

春(4~5月)と秋(9~10月)は、お天気も良く、イスタンブールを訪れるのに最適な時期です。

 

4月はイスタンブール全体で開催されているチューリップフェスティバルで市内の公園や緑地が色とりどりの球根でいっぱいになります。

 

オランダのチューリップ、実はオスマン帝国時代にこの地からオランダに渡ったんですよ。

 

 

イスタンブールの夏は長く湿気の多い日が続き、気温は30℃前後まで上がり、湿度も70%前後と、日本の夏に負けず劣らず不快な気候と言っても過言ではありません。

 

ヨーロッパの夏をイメージして行くと萎えます(笑)

 

唯一の救いは、街を取り巻く水環境です。

大陸横断フェリーに乗ってボスポラス海峡でそよ風に吹かれたり、イスタンブールの島々や、マルマラ海で泳いだりすれば、夏の嫌な暑さを忘れることができます。

 

冬はお天気がどんよりしていて、雨がよく振る傾向にあり、また、雪はさほど降らないのですが、とても寒くなり、あまり観光には適していない時期になっています。

 

イスタンブール:アクセス

日本からイスタンブールへは、羽田空港と成田空港から直行便が出ていて約13時間ほどのフライトになっています。

 

数年前まで関空からの直行便もあったのですが、現在は運休?している状態で、2019年時点で、2020年の東京オリンピックに合わせて再開となっていたのですが、コロナ禍の影響で、再開されていないようです。

 

◆ATTENTION◆

2023年12月12日より運行再開、週4便(月・火・金・日)の運航する予定です。

 

イスタンブール市内交通

イスタンブール内では公共交通機関が張り巡らされていて、比較的簡単に移動することができるようになっています。

 

地上の路面電車と2本のケーブルカーに、複数の地下路線があります。

ボスポラス海峡の下を通る大陸横断の地下鉄であるマルマライ(Marmaray)は、ヨーロッパ側とアジア側の地下鉄に接続し、近年では都市の両側の郊外まで行くことができるように拡張されています。

 

また、都市バスも多数運行路線があり、都市バス、地下鉄、マルマライ、フェリーなどの公共交通機関は、「イスタンブールカード」という交通カード1つで乗車することが可能になっています。

 

また、ヨーロッパ側とアジア側を行き来するのに最も便利なのはフェリーで、複数のフェリーが1日中定期的に運航しています。

 

また、都市バスも多数運行していていたり、目的地までのバスがない場合は、黄色いバンである「ドルムシュ(Dolmuş)」や水色のバンである「ミニバス(Minibüs)」といった、乗り合いバスの運行もされています。

 

この乗り合いバスは、固定ルートで運行していますが、乗客がリクエストをするとその場所で停止してくれたりと、かなり融通の効くミニバスです。

 

ドルムシュとミニバスの支払は現金のみとなっています。

 

料金は移動距離によって変わってきますが、とても安く設定されていて、数十円~数百円程度です。

 

タクシーも観光地周辺にたくさんありますが、やはりボッタクリは頻発しているようなので、極力料金が定まっている公共交通機関を利用したいですね。

File:Ortakoy mosque.jpg

 

イスタンブール観光:初めてのイスタンブールでオススメの4つの地区

イスタンブールの街は、いくつかの地区で分かれていて、それぞれ地区毎に違った体験をすることができます。

 

イスタンブール観光:スルタンアフメット地区(Sultan Ahmet)

スルタンアフメット地区は、イスタンブールに訪れる観光客が必ずと言っていいほど訪れるイスタンブール観光の中心地であり、イスタンブールの旧市街として知られていて「イスタンブール歴史地域(İstanbul'un Tarihî Alanları)」として世界遺産にも登録されている地区です。

 

 

この地区は、スルタン・アフメット1世(Ahmed I)がスルタンアフメト・モスク(Sultan Ahmet Camii:ブルーモスク)を建築後に名付けられました。

 

この地区の中央にあるスルタンアフメット広場は、アヤソフィア(Ayasofya Camii)とスルタンアフメット・モスクに囲まれていて、その通りにはオスマン帝国時代のモスク、ビザンチン時代の貯水槽であるイスタンブール地下宮殿(Yerebatan Sarnıcı)、古代ローマ時代の競馬場跡であるヒッポドロームの遺跡(Sultanahmet Meydanı)などがあります。

 

イスタンブールを支配していた全ての帝国の痕跡が、あらゆる場所に残されている地区になっています。

 

スルタンアフメット地区:アヤソフィア(Ayasofya Camii)
 
 
 
 
 
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アヤソフィアは、ビザンチン教会「アヤソフィア聖堂」からオスマン帝国のモスク、博物館、そして再びモスクとなるまで、多くのアイデンティティを保持してきた建造物です。

 

ビザンチン皇帝(東ローマ帝国ユスティニアヌス王朝の第2代皇帝)「ユスティニアヌス1世(Justinianus I)」が537年に元々あったアヤソフィア聖堂を再建したものです。

 

元々は教会であったアヤソフィアですが、1453年、オスマン帝国のメフメト2世(II. Mehmet)がビザンチン帝国を滅ぼし、コンスタンティノープル(Konstantinopolis:現イスタンブール)を征服した際に、都市名がイスタンブールと改名され、アヤソフィアはイスラム教のモスクとして改修されることになります。

 

その後、トルコ共和国が設立され、一時はアヤソフィア博物館として機能していました。

 

そして、2020年7月24日から、再びモスクへと戻され、86年ぶりに金曜日の集団礼拝が行われたそうです。

 

本当に最近まで延々と時代に翻弄され続けている歴史的建造物ですね。

 

モスクとなった現在は、入場料は無料で、観光客は礼拝の時間外であれば、いつでも観覧することが可能となっています。

 

訪れる際は、服装などトルコのモスクでの規則を充分に尊重するようにしましょう。

 

MEMO

コンスタンティノープル大宮殿に興味のある方は、徒歩圏内に「モザイク博物館(Kültür ve Turizm Bakanlığı Büyük Saray Mozaikleri Müzesi)」もあるので、足を伸ばしてみてください。

 

入場料 無料
開館時間 9:00~17:00
※礼拝中(1日5回)は入場不可
休館日 月曜日・宗教的な祝日・ラマダーン(断食期間)
Webサイト Hagia Sophia Mosque

 

 

スルタンアフメット地区:トプカプ宮殿(Topkapı Sarayı Müzesi)

File:Topkapı - 01.jpg

 

トプカプ宮殿の建設は、オスマン帝国がコンスタンティノープルを占領した1453年に始まり、1458年から1873年まで400年近くの間、オスマン帝国のスルタンはトプカプ宮殿を主要な王宮として使用していました。

 

当初、イスラム社会における女性の居室である「ハーレム(harem)」は、旧宮殿に残されていたのですが、オスマン帝国の第10代皇帝「スレイマン1世(I. Süleyman)」の時代に、ロクセラーナ(Roxelana)として知られた女性「ヒュッレム・スルタン(Hürrem Sultan)」が、それまでのオスマン帝国の慣習を破ってスレイマン1世と法的な婚姻関係を結び、この宮殿に移り住んだ最初の女性となりました。

 

ハーレムには追加のチケットが必要(350TL)ですが、壮大な青いタイル張りの壁と部屋があり、チケットを購入して観る価値は充分にあります。

 

この壮大な宮殿は、イスタンブールで最初のオスマン帝国の宮殿であったため、トルコにある宮殿の中でも最も重要な建造物の1つです。

 

MEMO

イスタンブール・ミュージアムパス(€119)で入場することができます。

 

入場料
(トプカプ宮殿+アギア・イリニ聖堂(Aya İrini))
750TL
開館時間 9:00~18:00
休館日 火曜日
Webサイト https://www.millisaraylar.gov.tr/Lokasyon/2/topkapi-sarayi

 

 

スルタンアフメット地区:グランドバザール(Kapalı Çarşı)

File:Grand-Bazaar Shop.jpg

 

イスタンブールのグランドバザールは、30,700㎡に及ぶ世界最大の屋内市場です。

バザール内は、66の通りに約4,000軒ものお店があり、バザール独自のモスク、郵便局、レストラン、銀行、警察など、ミニチュア都市になっています。

 

バザールでは、お土産などの買い物だけでなく、存在そのものが見どころとなっており、オスマン帝国の生活を感じることのできる場所になっています。

 

開館時間 10:00~18:00
休館日 無休
Webサイト Kapalıçarşı | Grandbazaar

 

 

スルタンアフメット地区:スルタンアフメット・モスク(Sultan Ahmet Camii)
 
 
 
 
 
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ブルーモスクとして知られているスルタンアフメット・モスクは、オスマン帝国のスルタン・アフメット1世の依頼によって、スレイマニエ・モスクを設計したミマール・スィナンの教え子である建築家「メフメト・アー(Sedefkâr Mehmed Ağa)」によって設計されました。

 

このモスクは、アヤソフィアから多大な影響を受けているといわれています。

そのため、デザインにはビザンチン帝国とオスマン帝国の両時代の要素が含まれています。

 

とても繊細で美しい6本のミナレットと、直径27.5mの大ドームを持ち、内部は数万枚の美しい青い装飾タイルやステンドグラスで彩られていて、「世界で最も美しいモスク」と評されています。

 

礼拝時間以外であれば観光客の観覧も自由にできるようになっています。

 

入場料 無料(寄付制)
開館時間 9:00~19:00
※礼拝中(1日5回)は入場不可
休館日 無休

 

 

スルタンアフメット地区:イスタンブール地下宮殿(Yerebatan Sarnıcı)

File:Basilica Cistern after restoration 2022 (11).jpg

 

イスタンブール地下宮殿は、アヤソフィアの南西150mにあるビザンチン帝国の大貯水槽で、6世紀にビザンチン皇帝ユスティニアヌス1世の治世中に建てられた貯水槽です。

 

地下宮殿とアヤソフィアは、どちらもユスティニアヌス1世の時代に建てられた建造物です。

ユスティニアヌス1世はかなり野心家だったのかもしれないですね。

 

地下宮殿は、イスタンブールにある数百の古代貯水槽の中でも最大級のものとなっています。

 

歴史に興味がなくても、その美しさを観るために訪れる価値のある場所です。

 

入場料 9:00~19:00/450TL
19:30~22:00/650TL
開館時間 9:00~22:00
休館日 無休
Webサイト Yerebatan Sarnıcı müzesi

 

 

イスタンブール観光:エミニョニュ地区(Eminönü)

File:Eminönü Area, Istanbul (8277895893).jpg

 

エミニョニュ地区は、ボルポラス海峡と金角湾(Haliç)の合流点に近いイスタンブールの商業的なウォーターフロントエリアで、金角湾を渡るガラタ橋(Galata Köprüsü)を経由してカラキョイ地区に行くことができます。

 

エミニョニュ地区の賑やかなメイン広場は、ニューモスク(Yeni Cami)とエジプシャン・バザール(Mısır Çarşısı)から見下ろすことができます。

 

エミニョニュ地区には、ボスポラス海峡とマルマラ海で最も忙しいフェリーの交差点があり、ボスポラス海峡を渡ってアジア側にあるユスキュダル地区(Üsküdar)に向かうフェリーなどもあります。

ルーマニアの首都ブカレストまで行く電車が発車する「シルケジ駅(Sirkeci Garı)」があり、ベイオール地区内を走るT1トラムもエミニョニュを通過します。

 

エミニョニュ地区には、この地区で住んでいる住民もいますが、ほとんどの建物はオフィスやショップなどで、毎日凡そ200万人がエミニョニュで働いているのですが、この地区の住民は3万人しかおらず、夜はとても静かな場所になっています。

 

エミニョニュ地区:スレイマニエ・モスク(Süleymaniye Camii)

File:Istanbul asv2020-02 img49 Süleymaniye Mosque.jpg

 

スレイマニエ・モスクは、オスマン帝国の第10代皇帝スレイマン1世の依頼で、トルコ史上最高の建築家と呼ばれるミマール・スィナン(Mimar Sinan)が設計、1550年に着工し、7年の歳月をかけて完成した、イスタンブールの中で最も素晴らしいモスクとみなされている建造物です。

 

ミマール・スィナンはスレイマニエ・モスク敷地内の墓に埋葬されています。

 

複雑なタイル、巨大なドーム、中庭からの街の景色を一望できるスレイマニエ・モスクは、イスタンブールの帝国モスクの中でも素晴らしいものがあります。

 

入場料 無料
開館時間 10:00~18:00
休館日 無休

 

 

エミニョニュ地区:エジプシャン・バザール(Mısır Çarşısı)

File:Kruiden in Egyptische bazaar Eminönü Istanbul.JPG

 

エジプシャン・バザール(別名:スパイス・バザール)は、ニューモスクの後ろ、フラワーマーケットの隣にあります。

 

この市場は17世紀から始まり、イスタンブールで最も古い屋根付きバザールの1つです。

 

ハーブで有名なこのバザールでは、香辛料をはじめ、天然薬、花の種、珍しい植物の根など、古い伝統に適した製品に加えて、ドライナッツ、惣菜、各種食品を販売しています。

 

開館時間 月~金:8:00~19:00
土曜:8:00~19:30
日曜:9:30~19:00
休館日 無休
Webサイト Mısır Çarşısı

 

 

ヴァレンス水道橋:Bozdoğan Kemeri

File:AqueductofValensIstanbul.jpg


ローマ帝国のコンスタンティヌス大帝の時代に建設が始まり、ヴァレンス帝国時代の378年に完成した水道橋。
水道橋は何世紀にもわたって使用され続け、ビザンチン帝国くとオスマン帝国によって拡張され維持されていました。

 

建設当時の全長は凡そ1㎞ほどあったのですが、現存するのは約800mほどの部分になっています。


水道橋はイスタンブール旧市街の中央部、ファーティフの丘とエミニョニュの丘の間にかけられており、全長551㎞に及ぶヴァレンス水道橋の最末端の一部を構成しています。

 

 

イスタンブール観光:ベイオール地区(Beyoğlu:新市街)

イスタンブールのヨーロッパ側に位置するベイオール地区は、新市街といわれイスタンブールで最もイスタンブールの香りがする地区と言われています。

 

ここは、コスモポリタンという言葉が生まれる場所です。

 

イスタンブールの目抜き通りである「イスティクラル通り(İstiklal Cd.)」とその周辺は、ベイオールだけでなくイスタンブールの中心とみなすことが出来ます。

 

イスティクラル通りとは別に「チュムフリエット(Cumhuriyet)」「イノニュ(İnönü)」「ジハンギル(Cihangir)」地区も、貿易と娯楽が盛んな場所です。

 

 

ベイオール地区(新市街):イスティクラル通り(İstiklal Caddesi)

File:Istiklal str. Istanbul - panoramio.jpg

 

イスタンブール新市街にあるオシャレな繁華街、目抜き通りで、とても人気のある通りです。

 

通りの長さ約1.4kmに、レストランやカフェ、様々なショップが軒を連ねていて、通り全体が歩行者天国になっています。

 

イスティクラル通りには、路面電車も走っていて、とても可愛らしく且つ近代的な街になっています。

 

 

ベイオール地区(新市街):ジハンギル(Cihangir)

File:Istanbul (8425285534).jpg

 

タクスィム広場(Taksim Meydanı)から僅か数百mの場所にあるこの街は、とても自由奔放な街として知られています。

 

オスマン帝国の第10代皇帝スレイマン1世とヒュッレムの間に生まれた息子である「ジハンギル(Şehzade Cihangir)」は、幼くして大病を患い若くしてこの世を去ってしまいました。

 

心を痛めた父親のスレイマン1世は、建築家のミマール・スィナンにボルポラス海峡を見下ろすモスクを建てるよう依頼し、ジハンギルの死を偲んだそうで、そこからこの地区の名前がジハンギルとなりました。

 

ジハンギルには、オシャレなカフェやアンティークなお店、小さなスーパーなどがあり、住宅地が密集していて、イスタンブール庶民の生活を垣間見ることができる地区になっています。

 

ボルポラス海峡の向こう側に、世界遺産にも登録されている「イスタンブール歴史地域」を観ることができます。

 

ジハンギルは、日本のガイドブックなどにはあまり詳細が掲載されていない地区であり、主要な観光スポットからは少し離れた場所にあるため、都心の喧騒から離れて静かな観光を楽しむことができます。

 

 

ベイオール地区(新市街):ガラタ塔(Galata Kulesi)

ガラタ塔からの金角湾の眺め

ロマネスク様式のガラタ塔は、コンスタンティノープルのジェノバ人による植民地の拡張中の1348年にキリストの塔(Turris Sancte Crucis)として建てられ、1335年から1349年にかけてこの地域で要塞の一部として利用されていました。

 

ビザンチン帝国と同盟を結んでいたジェノバ人は、1267年に金角湾の北に位置するガラタに「ペラ(Pera)」と呼ばれる植民地を設立し、ビザンチン帝国の許可を得てこの植民地の支配を拡大しました。

 

ガラタ塔の高さは66.9mで、塔が建てられた1348年の時点では、コンスタンティノープルで最も高い建物でした。

 

ガラタの壁に監視塔として建てられたこの塔は、現在展示スペースや博物館として使用されていて、ベイオール地区とイスタンブール両方の象徴的な建造物の1つになっています。

 

頂上から見る日没は、最高の景色を魅せてくれます。

 

入場料 650TL
開館時間 8:30~23:00
休館日 無休
Webサイト https://muze.gov.tr/muze-detay?sectionId=GLT04&distId=MRK

 

 

ベイオール地区(新市街):カラキョイ(Karaköy)

File:Karaköy.jpg

 

カラキョイ地区は、ヨーロッパ側にある新市街にあるボルポラス海峡沿いに位置するエリアです。

 

かつては輸送倉庫やキャンプショップの廃墟だったカラキョイ地区ですが、過去10年間で、レストラン、カフェ、個性的な雑貨屋さんなどが点在するオシャレな地区へと変貌を遂げました。

 

オスマン帝国時代に商業の中心として繁栄していた街の特色が色濃く残るカラキョイ地区で、古き良き西洋文化の街の散策を忘れないでください。

 

 

ベイオール地区(新市街):キリック・アリ・パシャ・ハマム(Kılıç Ali Paşa Hamamı)

トルコの伝統的な公衆浴場といえば、「ハマム(hamam)」ですが、キリック・アリ・パシャ・ハマムでは、トルコ式公衆浴場を贅沢に体験できるようになっています。

 

ドーム型の屋根がある歴史的建造物を改装して造られた施設で、蒸気100%、室温が50℃近い空間に暖められた大理石の台があり、そこに寝そべって身体を温めて毛穴を開き、マッサージ師にマッサージをしてもらいつつ毛穴の汚れを落としてくれます。

 

女性用、男性用に分かれているのでご心配なく!

 

ぜひトルコの公衆浴場ハマムで身体の汚れも疲れも落としてください。

 

開館時間 8:00~23:30
休館日 無休
Webサイト Turkish Bath in Istanbul | Kilic Ali Pasa Hamam

 

 

イスタンブール観光:カドゥキョイ地区(Kadıköy)

File:Istanbul asv2021-11 img51 Nostalgic tram T3.jpg

 

イスタンブールのアジア側の海岸に位置するカドゥキョイ地区は、曲がりくねった通り沿いの建物にはカラフルなストリートアートが施され、アーティストなどクリエイティブの街で、落ち着いた住宅地になっています。

 

明るくカラフルなストリートアートが建物の壁を彩り、通りには活気のあるバー、洗練されたカフェやレストラン、アナトリア料理店などで溢れていて、トルコ風ピザ、オリーブ、ムール貝のピラフ詰めなどを好む人向けに、魚や農産物の市場があることで有名です。

 

モーダ地区の海岸からは、マルマラ海を挟んでスルタン・アフメットの姿まで見渡すことができます。

 

夏の夜は、地元の人々が日没時に海辺でビールを楽しんでいる姿を見ることができます。

 

 

最後に・・・

イスタンブールは、大きくて魅力的な都市であり、多くの旅人にとって夢の目的地でもあります。

 

非常に多くの歴史と現代的な側面を備えたトルコは、毎年3,900万人以上の観光客が訪れている世界の主要な観光都市を持つ国の1つでもり、その中でもイスタンブールはアジアとヨーロッパの2つの大陸にある世界で唯一の都市であり、アジアとヨーロッパの架け橋と言われています。

 

何も計画をせずにイスタンブールを訪れた場合、このエキサイティングな街に圧倒され、いくつもの楽しみを逃してしまうかもしれません。

短期間で訪れる場合は、入念な計画をしたうえで訪れることをオススメします。

 

素敵なイスタンブール観光ができることを願っています♡