スペインの牛追い祭りで知られている「サン・フェルミン祭」が開催されるパンプローナは、スペインの首都マドリードから約450km、フランスとの国境から約100kmの場所にあります。
マドリードやバルセロナからは一見遠く感じる場所ですが、とてもアクセスのしやすい場所なので、ヨーロッパ各国から簡単に訪れることができます。
この記事では、パンプローナまでの行き方を解説したいと思います。
サン・フェルミン祭（Fiestas de San Fermín）：行き方
サン・フェルミン祭の開催されるパンプローナまでは、たくさんのアクセス方法が用意されています。
パンプローナは、ナバラ州の州都であり、交通インフラもしっかりしていてアクセスに困ることはまずありませんので、ご自身の旅程に合ったアクセス方法で訪れるようにしましょう。
また、パンプローナに行く方法を決める前に、ほとんどの場合、車を駐車するためには必ず駐車料金が発生すること、そしてバスや鉄道駅が中心部付近を通っているということを念頭に計画をしましょう。
サン・フェルミン祭（パンプローナ）への行き方：スペイン国鉄「レンフェ（Renfe）」
マドリードやバルセロナから訪れる場合は、スペインの国鉄「レンフェ」で行くことができます。
レンフェは時速250kmで走る高速列車で、マドリードからは約３時間、バルセロナからは約４時間でパンプローナに到着します。
また、他の場所からの路線のスケジュールについては、レンフェの公式サイトで確認できます。
公式サイト：Renfe
また、サン・フェルミン祭の開会宣言である「チュピナソ」や、週末、祝祭日などは、便を増やして運行しています。
サン・フェルミン祭の期間中は、多くの観光客が乗車するため、列車内はかなり賑やかです。
列車はパンプローナのサン・ホルヘ（San Jorge）地区にあるパンプローナ駅に到着します。
パンプローナ駅から中心部までは約２kmほどあり、徒歩でも行くことができますし、公共交通機関で中心部まで行くこともできます。
下記サイトでパンプローナ駅からの交通機関のルートなどを確認できます。
参考：https://www.infotuc.es/index.php/es/tiempo-real
③⑦⑨番のバスが中心部を通ります。
サン・フェルミン祭期間中は、パンプローナ行きの列車が満席になる可能性があるので、事前予約して行きましょう。
サン・フェルミン祭（パンプローナ）への行き方：バス
マドリードやバルセロナからパンプローナまでは、バスで約５時間ほどになります。
高速鉄道より少し時間がかかりますが、ヨーロッパの格安バス「フリックスバス（FlixBus）」であれば、€30以下で行けるメリットがあります。
なお、サン・フェルミン祭の期間中、サン・フェルミン祭参加者向けの特別便を出しているバス会社もあるので、そちらを利用することも検討してみてください。
| マドリード | ALSA Jiménez Movilidad |
|---|---|
| バルセロナ | Monbus |
サン・フェルミン祭の時期は満席になる可能性が高いので数ヶ月前から事前に予約することをお勧めします。
パンプローナ発着のバスは全て、パンプローナの中心部にある「ヤングアス・イ・ミランダ通り（Calle Yanguas y Miranda）」に到着します。
駅は新しく近代的な駅で、地下にあります。
ロッカーがあるのですが、大きな荷物が入るロッカーはなく、サン・フェルミン祭の時期だけ、駅から徒歩10分程度の場所にある学校に、サン・フェルミン祭参加者用に荷物を預ける場所が開設されています。
バックパック１つ当たり€５です。
ここでは、スペイン語・バスク語・英語・フランス語・ドイツ語で対応していて、観光案内所としても機能しています。
また、更衣室も用意されていて、着替えをすることも可能です。
一度預けて忘れ物などを取りに戻り再度預ける際は、新たに€５の支払が必要になるので、忘れ物のないようにしましょう。
サン・フェルミン祭（パンプローナ）への行き方：飛行機
パンプローナ空港は、パンプローナの中心地から約７kmの場所にあり、アクセスはとても便利です。
イベリア航空（Iberia）、ルフトハンザドイツ航空（Lufthansa）、ビンター・カナリア航空（Binter）、エア・ノストラム航空（Air Nostrum）の乗り入れがあり、マドリード、バルセロナ、フランクフルト（ドイツ）、カナリア諸島からの直行便があります。
また、ビルバオ、サラゴサ、ビトリアなどからバスで１時間半以内の距離にあるので、それぞれの空港到着後、パンプローナにバスで移動する手段も使えます。
パンプローナでの移動手段
パンプローナでは、徒歩で移動するのも楽しい時間となります。
また、サン・フェルミン祭期間中は、公共交通機関が一晩中運行しており、観光客が足に困ることはほとんどありません。
人混みは避けれそうにありませんが…
パンプローナでの移動手段：タクシー
サン・フェルミン祭期間中の移動手段として使えるのがタクシーです。
サン・フェルミン祭期間中は、パンプローナ旧市街をはじめとする多くの道路が通行禁止となっています。
ただ、パンプローナのタクシー運転手は通行禁止道路を把握しているため、スムーズに移動ができます。
下記ナバラ州政府が管理しているタクシー配車場所のリストです。
パンプローナでの移動手段：都市バス
パンプローナには「ヴィラベサ（villavesa）」という都市バスが走っています。
都市バスは、パンプローナの至る場所を網羅していて待ち時間10～30分程度ととても便利ですが、サン・フェルミン祭の期間中は、多くの観光客が利用するため、かなり混雑が予想されます。
バスの運行情報や路線などの確認は公式サイトを確認しましょう。
公式サイト：Transporte Urbano Comarcal - TCC Pamplona
スペイン語なので難しいのですが…
パンプローナ駅などの駅に向かうバスは、〇〇駅という駅名ではなく「RENFE」と表示されていたりするので、必ず乗車前に行きたい目的地を通るかどうかの確認が必要です。
最後に…
パンプローナは、スペイン北部にある大きな都市であるため、あらゆる場所からのアクセスが便利な場所になっています。
また、世界的に有名なカミーノ・サンティアゴ巡礼路のフランス人の道で一番最初に到着する大きな目的地の一つでもあります。
サン・フェルミン祭のあと、サンティアゴ巡礼路を少し歩いてみるのもいいかもしれませんね。
素敵なサン・フェルミン祭の体験ができることを願っています♡
